無線LANルーターとは?選び方と管理画面をブラウザから開く手順

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家でスマートフォンやパソコンをWi-Fiにつないでいるなら、その電波を出しているのが無線LANルーター(Wi-Fiルーター)です。

買い替えようとして売り場に行くと、数千円のものから数万円のものまで並んでいて、どこを見て選べばいいのか分かりにくいところです。

この記事では、無線LANルーターが何をしている機器なのかと、無線ならではの見どころ、そして設定画面(管理画面)の開き方を順に見ていきます。

無線LANルーターとは? 家の中に電波を配る機器

アンテナが4本ある白いWi-Fiルーターのイラスト(無線LANルーターとは?の節の扉絵)

無線LANルーターとは、インターネット回線と自宅の機器を無線でつなぐための装置です。光回線などで家に届いた通信を受け取り、スマートフォン・パソコン・ゲーム機へWi-Fiの電波で配ります。

ここで、名前についてひとつ整理しておきます。この機器には呼び名が3つあります。

無線LANルーター・Wi-Fiルーター・無線LAN親機

3つとも同じ機器を指しています。製品の箱では「Wi-Fiルーター」、メーカーのサポートページでは「無線LAN親機」という言い方をよく見かけます。

「親機」という呼び方は、電波を出す側と受ける側を分けるための言葉です。受ける側のスマートフォンやパソコンは「子機」にあたります。

この機器が担っている仕事は、大きく2つです。ひとつは、外から来た1本の回線を家の中の複数の機器に振り分けること。もうひとつは、その振り分けた通信をケーブルなしで届けることです。

前者はルーター全般の仕事で、後者が無線LANルーターならではの部分です。この記事では、後者のほうに絞って見ていきます。

無線ならではの選び方は、この3つ

2つの書類を虫めがねで見比べているイラスト(無線ならではの選び方の節の扉絵)

ルーターを選ぶときに見るところのうち、契約している回線の速さに見合っているか、更新プログラムが配られ続けている機種かといった有線でも無線でも共通の見どころは、ルーターの記事にまとめてあります。

ここでは、ケーブルを使わないことから出てくる見どころを3つ挙げます。

① 何台つなぐか(有線のポート数とは別の話)

有線であれば、つなげる数は背面の差込口の数そのものです。ところが無線は、数えられる口がありません。そのぶん台数の見当がつきにくくなります。

ここで数えるのは、パソコンとスマートフォンだけではありません。テレビ、ゲーム機、プリンター、スマートスピーカー、掃除機、電球。いまの家では、思っているより多くのものが電波でつながっています。

台数が増えると1台あたりの取り分が減るのは、電波を順番に分け合っているからです。バッファローは、台数を増やしたいときの考え方を次のように説明しています。

メーカーの説明

5GHz/2.4GHzの両方の帯域に対応しているWi-Fiルーターをご利用で、複数の無線端末を接続する場合、それぞれの帯域に分散させて接続することで、より安定した通信が期待できます。また、より上位のモデルのWi-Fiルーター・Wi-Fiアダプターを利用することで同時に快適にインターネット接続できる台数は増えます。

読み取れることが2つあります。ひとつは、いま持っている機種でも、つなぎ先を2つの周波数帯に分ければ安定しやすくなること。もうひとつは、台数を増やしたいなら上位の機種にするという関係です。

⚠ ただし、接続先の名前が1つしか出ていないと、この分け方は自分の手ではできません。2つの電波を1つの名前でまとめて出すバンドステアリングが働いているためで、その場合の考え方は別の記事にまとめました。

では「上位の機種」とは、売り場のどれを指すのでしょうか。同社は商品の選び方のページで、住まいと台数から、見るべき表示を具体的に挙げています。

あてはまるものメーカーが挙げている目安
一人暮らしのワンルームマンションなら2×2(アンテナ2本モデル)以上
ファミリータイプのマンションなら3×3(アンテナ3本モデル)以上
2〜3階建ての一戸建てなら大型可動式アンテナ搭載モデル
12台以上の機器を接続するならWi-Fi6(11ax)対応の4×4以上のモデル

「2×2」「3×3」「4×4」は、箱や仕様表に書かれている表示です。これが分かると、値段の高い安いではなく、自分の家に必要な段のものを選べます。数えた台数が12台以上なら、4×4以上を見る——というのが、いちばん分かりやすい線引きです。

② 置ける場所があるか(買ってから決めない)

電波を出す機器なので、置き場所で届き方が変わります。ところが、置ける場所は自由には選べません。壁の光コンセントやONUから、LANケーブルが届く範囲にしか置けないからです。

その口が部屋の隅や玄関の収納の中にあると、家の端から電波を飛ばすことになります。買う前に、次の2つを見ておいてください。

ちなみに、回線の口に縛られないホームルーターにも、外から電波を受け取るという別の制約があります。その置き場所の決め方は、別の記事にまとめました。

  • 回線の口がどこにあり、そこから何メートル動かせるか(長いLANケーブルを足せば動かせます)
  • その置き場所から、いちばん遠い部屋までに壁や床が何枚あるか

なお、動かせる範囲そのものを広げる手もあります。長いLANケーブルに替える、壁のLAN差込口を使う、回線の口の側を動かす、という順です。買う前でも買ったあとでも使えるので、Wi-Fiルーターの置き場所にまとめました。

動かせる範囲が狭く、遠い部屋との間に壁が何枚もあるなら、1台では届かない前提で考えたほうが早いということになります。その場合は、はじめから複数台で覆う製品を選ぶ手があります。

置いたあとに電波の入りを良くする工夫は、電波干渉の記事にまとめてあります。

③ 周波数帯と暗号化が、手持ちの機器に合っているか

電波を出す機器なので、どの周波数帯を使えるかが効いてきます。壁に強い2.4GHz帯と、速い5GHz帯があり、どちらを使うかで届き方も速さも変わります。前の節で見た「つなぎ先を2つの帯域に分ける」も、両方に対応した機種でなければできません。

規格(Wi-Fi 6、Wi-Fi 7といった世代)については、結論だけ書いておきます。手元のスマートフォンやパソコンが対応していない世代のルーターを買っても、その機器は速くなりません。まず手持ちの機器が何に対応しているかを確かめて、そこから選ぶのが近道です。確かめ方はそちらの記事にまとめてあります。

あわせて、暗号化の方式も仕様表で見ておきます。こちらも結論を先に書くと、仕様表に「WPA3」があれば、いま推奨されていない古い方式しか使えない、という事態は避けられます。いま主流なのは WPA2 で、その1つ新しいものが WPA3 です。

無線LANルーターのつなぎ方と、管理画面の開き方

人物がボードの前で図を指し示している線画アイコン(つなぎ方と管理画面の節の扉絵)

買ってきて、インターネットにつなぐまでの流れは次のとおりです。

  1. STEP

    回線の機器とルーターをつなぐ

    インターネット回線が来ている機器と、ルーターをLANケーブルでつなぎます。

    光回線の場合、つなぐ相手はモデムではなくONU(光回線終端装置)という箱です。

  2. STEP

    ルーターの電源を入れる

    ルーターの電源を入れます。ランプが点いたことは電源が入った合図ですが、色や名前の意味は機種ごとに違うので、ここでは点いたかどうかだけを見ます。

  3. STEP

    パソコンやスマホを接続する

    パソコンやスマホのWi-Fi設定画面から、ルーターのSSID(電波の名前)を選択し、パスワードを入力します。

  4. STEP

    インターネットに接続できることを確認する

    ブラウザを開き、インターネットに接続できることを確認します。

なお、本体に「WPS」「らくらくスタート」と書かれたボタンがある機種では、パスワードを入力せずにつなぐこともできます。押していい場面と、押した後に何が残るのかは別の記事にまとめました。

ルーターの管理画面(設定画面)を開く

チャンネルの変更、パスワードの変更、SSIDの変更。この記事や他の記事で「ルーターの管理画面から」と出てきたら、開き方はここです。パソコンでもスマートフォンでも、ブラウザから開きます。専用のアプリは要りません。

  1. STEP

    本体のシールを手元に用意する

    Wi-Fiルーターの本体や底面には、設定に使う情報が書かれたシール(メーカーによっては「セットアップカード」)が付いています。設定画面のアドレス・ユーザー名・パスワードは、ここに書かれていることがあります。

  2. STEP

    ブラウザのアドレス欄に、ルーターのアドレスを入れる

    ふだん検索に使っている欄ではなく、アドレス欄に入力します。アドレスは 192.168. で始まる数字か、http:// で始まる短い名前であることが多く、メーカーや機種によって違います。

    バッファローは公式の案内で「[アドレス] 欄または[場所] 欄にWi-FiルーターのIPアドレスを入力し、Enterキーを押します。」と説明し、初期設定値の例として 192.168.11.1 192.168.0.1 192.168.12.1 の3つを挙げたうえで、「Wi-Fiルーターの機種により、IPアドレス(初期設定値)が異なります。」と書いています。⚠ 同じメーカーの中でも機種によって違うということなので、手元のシールを見るのが確実です。

  3. STEP

    ユーザー名とパスワードを入れる

    ログインを求められたら、ユーザー名とパスワードを入れます。シール(セットアップカード)に書かれていれば、それを使います。

    ⚠ ここで入れるのはWi-Fiにつなぐときのパスワードとは別のものです。同じシールに2種類が並んでいることが多いので、「設定画面用」と書かれているほうを使ってください。

シールが見当たらない、アドレスを入れても開かないといった場合は、機種名とあわせてメーカーのサポートページを見るのが確実です。

参考: WEBブラウザーへIPアドレスを入力しWi-Fiルーターの設定画面を表示する方法 | バッファロー

無線LANルーターに関するよくある質問

Q

無線LANルーターの電波が届かない場合はどうすれば良いですか?

A

まったくつながらない場合と、つながるけれど遅い場合とで、見るところが変わります。つながらないのであれば、先に「1台だけか、家じゅう全部か」を切り分けてください。

つながるけれど遅い、届きにくいという場合は、ルーターのそばと、その部屋の2か所で速度を測って比べます。そばでも遅いなら、原因は電波の届き方ではありません。

そばだけ速いのであれば、置き場所を変える、中継機を足す、複数台で覆うメッシュWi-Fiにする、といった順で検討します。

Q

無線LANルーターのパスワードを忘れてしまいました。

A

まず、どちらのパスワードかを分けてください。Wi-Fiにつなぐためのものなら、本体のシールに初期値が書かれています。設定画面に入るためのものなら、同じシールの別の欄にあります。

どちらも分からないときの最後の手段が、本体のリセットボタンによる初期化です。ただし初期化すると、これまでにした設定はすべて消えます。プロバイダの情報を入れ直す必要が出ることもあるので、契約時の書類を手元に用意してから行ってください。初期化する前に探せる場所と、初期化したあとに何が起きるかは、別の記事にまとめています。

Q

セキュリティ対策はどうすれば良いですか?

A

買うときは、仕様表に「WPA3」があるかを見てください。使い始めてからは、Wi-Fiのパスワードを他のサービスと使い回さないこと、そしてメーカーから配られる更新プログラムを当てることが基本になります。

まとめ

この記事では、無線LANルーターが何をしている機器なのかと、無線ならではの選び方、管理画面の開き方を見てきました。

あらためて要点をまとめると、次のとおりです。

  • 無線LANルーター・Wi-Fiルーター・無線LAN親機は、すべて同じ機器を指す
  • 回線の速さに見合っているか、更新プログラムが配られ続けているかは、有線でも無線でも共通の見どころ
  • 無線ならではの見どころは3つ。何台つなぐか・置ける場所があるか・規格と周波数帯が手持ちの機器に合っているか
  • 台数はパソコンとスマホだけではない。テレビ・ゲーム機・スマートスピーカーまで数える。メーカーは「12台以上なら4×4以上」という目安を出している
  • 置ける場所は、回線の口からLANケーブルが届く範囲まで。動かせる幅が狭いなら、はじめから複数台で覆う製品を考える
  • 管理画面はブラウザから開く。アドレスとログイン情報は本体のシールに書かれていることが多く、Wi-Fiのパスワードとは別のもの

売り場で迷ったときは、まず家にある電波でつながるものを数え、次に回線の口の場所を思い出してください。この2つが決まれば、見る棚はかなり絞れます。

参考: どのWi-Fiルーター(無線LAN親機)を選べばよいかわかりません/Wi-Fiルーターの利用人数や接続台数の目安について | バッファロー

参考: Wi-Fiルーターは環境と機器に合わせて選ぶ | バッファロー

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