光回線の移転|引っ越しの手続きで解約になる条件と確かめる順番

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引っ越しが決まって、電気・ガス・水道と同じ調子でインターネットの手続きを調べ始めると、たいてい最初に目に入るのは「解約」の文字です。いったん解約して、引っ越し先で新しく申し込む——そう思っている方は多いはずです。

実は、いまの回線をそのまま引っ越し先へ持っていく道があります。事業者はこれを「移転」と呼びます。荷物と一緒に、契約ごと運んでいくようなものです。

ただし、この言葉は少しやっかいです。画面に「移転」と書いてあっても、いまの契約がそのまま続くとは限りません。実際、NTT東日本の手続きサイトは同じ画面の中で「移転」という言葉を2通りに使っています——契約がそのまま続く手続きにも、解約して新しく申し込み直す手続きにも、どちらにも「移転」と書かれています。

そして、どちらになるかは引っ越し先だけでは決まりません。同じ場所へ同じ日に引っ越しても、いま誰と契約しているかで結果が変わります。

この記事では、ネットワークにくわしくない方でも順番に進められるように、解約と移転は何が違うのか・自分は移転を選べるのか・お金は何で変わるのか・申し込む前に何を確かめるかを、NTT東日本・NTT西日本・NTTドコモ・ソフトバンクの案内をもとに解説していきます。

📌 この記事が扱うのは、フレッツ光と光コラボ(ドコモ光・SoftBank 光など、NTT東日本・NTT西日本の設備を借りて提供されている回線)です。フレッツ光を借りずに自社でサービスを組み立てている回線(独自回線)は事情が違うので、ここでは扱いません。

📌 お急ぎの方へ。いちばん結果が分かれるのは「いまの契約先」と「引っ越し先が NTT東日本と NTT西日本のどちらの区域か」の組み合わせです。そこだけ先に知りたい方は「移転できるかは、引っ越し先だけでは決まらない」から読んでください。

引っ越しの手続きには「解約して新規」と「移転」の2つがある

「解約して新規と、移転」と題した図。上下に2本の矢印が並んでいる。上の矢印は右へ進んだところで縦の棒に止められ、そのあと間をあけて新しい矢印が始まっており、「解約して新規」とラベルが付いている。下の矢印は途中で切れずに右端まで1本で伸びており、「移転」とラベルが付いている。

まず、言葉を分けておきます。解約して新規は、いまの契約をいったん終わらせて、引っ越し先で別に申し込む形です。移転は、契約はそのままにして、使う場所だけを変える形です。

NTTドコモは、ドコモ光のお引越し(移転)のお手続きで、移転をこう説明しています。

移転のお手続きは、ご契約内容を現状のままお引越し先に引継ぎます。プラン変更などが必要な場合は事前にお手続きの上、お申込みください。

「契約内容を現状のまま引き継ぐ」というのが、移転のいちばんの中身です。契約が切れないので、解約のときに出てくる支払いが出てきません。NTT東日本はフレッツ光のお引越し手続きで、工事費を分割で払っている場合について「分割払いの場合は、途中でフレッツ光を解約される場合、移転工事費の残額を一括でお支払いただきます」、いまの家の設備を外す工事について「2026年4月1日以降のお申し込み分より、フレッツ光などのサービスを解約される際に、お客さまのお申し出により工事担当者が訪問する派遣工事、またはお住まいの建物の都合で派遣工事が必要となる場合は撤去工事費がかかります」としています。どちらも解約したときの話です。

⚠ この段落の引用に出てくる「移転工事費」は、過去に移転をしたときの工事費のことで、いま説明している「移転」という手続きの呼び名とは別のものです。

もうひとつ、解約のときにだけ出てくるものがあります。NTT西日本はフレッツ光(光回線)のご解約手続きで、こう書いています。

割引サービスの途中解約の場合、解約金が必要です。

ただし、割引適用期間の満了月とその翌月、翌々月に解約される場合は解約金は発生しません。

⚠ ここでの解約金は割引サービスに付いているもので、回線そのものの解約金ではありません。自分が割引を受けているか、その期間がいつ満了するかは、契約先に確かめることになります。解約を選ぶ場合にかかりうる費用の全体は、解約で請求できるお金と上限の決まり方にまとめています。

見るところ解約して新規移転
いまの契約終わる続く
工事費を分割で払っている途中のとき残っている分をまとめて払う解約ではないので、一括請求の話にならない
いまの家の設備を外す工事(撤去工事費)解約のときに、条件によってかかる解約ではないので、この費用の話にならない
割引サービスの解約金割引期間の途中ならかかる解約ではないので、この費用の話にならない
申し込み必要利用中のサービスに応じて必要

⚠⚠ この表は、画面にどう書いてあるかではなく「契約が続くかどうか」で見る列が変わります。「移転」と案内されていても契約が切れることがあるためで、その場合は「解約して新規」の列を見ることになります。くわしくは「移転できるかは、引っ越し先だけでは決まらない」で扱います。

⚠ 表の「申し込み」の行に注目してください。移転でも、利用中のサービスによっては申し込みが要ります。「契約が続く」と聞くと何もしなくてよさそうに思えますが、そうではありません。NTT西日本はフレッツ光 お引越し手続きで、こう書いています。

NTT西日本エリア内でお引越しされ、インターネット回線を継続してご利用される場合、ご利用中のサービスに応じてお申し込みが必要となります。

なお、解約したときに今の家の設備をどうするかは、それだけで判断のいる話になります。くわしくは次のカードの記事にまとめています。

移転できるかは、引っ越し先だけでは決まらない

「結果を分けているのは、いまの契約先」と題した図。中央に「いまの契約先」とラベルの付いた縦長の四角があり、左から矢印が入ってくる。四角の右からは2本の矢印が出ていて、上の矢印は斜めの棒に止められて「続かない」、下の矢印は何にも止められずに伸びて「続く」とラベルが付いている。

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。同じ場所へ、同じ日に引っ越しても、いま誰と契約しているかで結果が逆になります。

この分かれ目に入る前に、そもそも移転にならない道が、契約先とは関係なく2つあることを押さえておきます。引っ越し先が提供エリアの外なら続けようがありませんし、エリアの中でもその建物に回線を引き込めないことがあります。ソフトバンクは「提供エリアの設備状況により、SoftBank 光をご利用できない場合」があるとしており、NTTドコモも「お引越し(移転)先のエリアや設備状況によっては、工事実施までに時間がかかったり、「ドコモ光/ahamo光」をご利用になれない場合があります」と書いています。

そのうえで、エリアの中でも結果が分かれるのがここからの話です。分かれ目になるのは、NTT東日本とNTT西日本のあいだをまたぐ引っ越しかどうか。この2社は別の会社で、それぞれの区域でしかサービスを出していません。

📌 ここから先は、契約先で読む場所が分かれます。フレッツ光をお使いの方はこのまま——契約が切れたときに何が起きるかも、この先で扱います。ドコモ光や SoftBank 光をお使いの方は「ドコモ光・SoftBank 光は、東西をまたいでも引っ越しの手続きとして案内している」から読んでください。

フレッツ光は、東西をまたぐと「移転」と呼ばれても解約になる

NTT東日本・NTT西日本と直接契約しているフレッツ光では、東西をまたぐ引っ越しで契約が切れます。NTT西日本は、言葉を濁さずこう書いています。

NTT西日本のフレッツ光回線はご解約となります。引き続きNTTサービスのご利用をご希望の方は、別途NTT東日本へお申し込みください。

問題は、NTT東日本側の画面では、同じ出来事が「移転」という言葉で出てくることです。

画面の言葉と、手続きの中身が違う

NTT東日本のインターネット(フレッツ光)・電話のかんたん手続きサイトで、引っ越し先に「NTT東日本エリアからNTT西日本エリアへの引越し」を選ぶと、次の選択肢が出ます。

「インターネット(フレッツ光)を利用したい(NTT西日本エリアへの移転)」

ところが、これを選んだ先に出てくる指示は、次の2つです。

  • NTT東日本のインターネット(フレッツ光)を解約する
  • NTT西日本のインターネット(フレッツ光)を新規に申し込む

逆向き(西から東)の枝も同じで、「東日本エリアへの移転」を選ぶと「NTT東日本のインターネット(フレッツ光)の新規申し込みとなります」「NTT西日本のインターネット(フレッツ光)は解約ください」と案内されます。

⚠⚠ 同じ画面が、契約の続く手続きにも「移転」を使っています。引っ越し先にエリア内を選んだときの選択肢は「同じ契約内容で利用したい(移転)」で、こちらは引越し手続きへ進みます。つまりひとつの画面の中で、契約が続く枝にも、解約して申し込み直す枝にも、同じ「移転」の語が付いているということです。

⚠ これは案内が間違っているという話ではありません。ただ、読む側が「移転」を「契約が続く」という意味だけで受け取ると、話が食い違います。

覚えておきたいのは、「移転」と書いてあるかどうかではなく、契約が続くのかどうかを見るということです。

契約が切れる場合に、そのあと起きること

東西をまたぐフレッツ光の場合、手続きは解約と新規申し込みの2本立てになります。NTT東日本の案内どおり、いまの区域の会社へ解約を伝え、引っ越し先の区域の会社へ新しく申し込むことになります。

このとき、契約が続く場合には出てこないものが出てきます。解約するのはいまの区域の会社なので、条件はその会社の案内が正です。ここでは NTT西日本のフレッツ光(光回線)のご解約手続きと、NTT東日本の案内の両方から拾っています。

  • 工事費の分割の残り——NTT東日本・NTT西日本とも、分割払いの途中で解約すると残額を一括で支払うとしています
  • 割引サービスの解約金——NTT西日本は、割引期間の満了月とその翌月・翌々月以外に解約すると必要としています
  • いまの家の設備を外す工事の費用——NTT東日本は、2026年4月1日以降の申し込み分について、派遣工事が必要になる場合にかかるとしています
  • オプションの扱い——NTT西日本は「フレッツ光のオプションサービス(ひかり電話、フレッツ・テレビなど)および割引サービスはフレッツ光と同時に解約となります」としています
  • 電話番号——NTT西日本は「ひかり電話の電話番号を継続して利用いただくには、NTT西日本の加入電話への変更が必要です」としたうえで「ただし、ひかり電話専用番号をご利用の場合、同じ番号で加入電話に変更することはできません」としています。ここは区域をまたぐ場合の話なので、番号を続けられるかは必ず契約先に確かめてください

⚠ プロバイダは別に連絡が要ります。NTT西日本は同じページで「お客さまよりプロバイダーへご連絡いただき、解約手続きをお願いします」としています。フレッツ光は回線とプロバイダを別々に契約する形なので、毎月2つの請求が来ている方は、連絡先も2つということになります。

⚠ いまの家の設備を外すかどうかは、自分で決められる部分と決められない部分があります。NTT西日本は「解約時のお客さま希望による有派遣での廃止工事は有料となる場合があります」としています。いっぽう NTT東日本は、お客さまの申し出による派遣工事のほかに「お住まいの建物の都合で派遣工事が必要となる場合」も挙げています。

ドコモ光・SoftBank 光は、東西をまたいでも引っ越しの手続きとして案内している

いっぽう、ドコモ光や SoftBank 光のような光コラボ(NTT東日本・NTT西日本の設備を借りて、別の会社が自社のサービスとして提供している回線)では、扱いが違います。

ドコモ光は移転そのものについて「移転のお手続きは、ご契約内容を現状のままお引越し先に引継ぎます」としたうえで、工事料の表に次の2行を並べています。金額ではなく、行の名前を見てください。

  • エリア内でのお引越し(移転)(NTT東日本内・NTT西日本内)
  • エリアが変わるお引越し(移転)(NTT東日本⇔NTT西日本)

東西をまたぐ引っ越しが、「移転」の料金表の中に行として載っています。ソフトバンクは手続きの名称としては「移転」ではなく「引っ越し」と呼んでいますが、SoftBank 光 引っ越しのお手続きで「お引っ越し先がNTT東日本エリア・西日本エリアをまたぐ場合、またがない場合で必要な費用が異なります」として、「東日本と西日本をまたぐお引っ越し(例:東京都→大阪府)」の費用を案内しています。どちらも、引っ越しの手続きとして扱っているということです。

⚠ ただし、ここで確かめたのはこの2社の案内です。光コラボを出している会社はほかにも多数あり、すべてが同じとは限りません。自分の契約先の案内を見てください。

自分がフレッツ光と光コラボのどちらなのかがはっきりしない方は、契約している相手のたどり方をまとめた記事があります。

県の境と、東西の境は一致しない

「県の境と、東西の境はずれている」と題した図。縦の実線と縦の破線が少し離れて平行に並び、実線の側に「東西の境」、破線の側に「県の境」とラベルが付いている。2本の線のあいだに、小さな水色の四角が1つ置かれている。

「自分の引っ越し先が東西どちらか」は、都道府県の一覧を見れば分かる——と思いたいところですが、そこに落とし穴があります。

ソフトバンクが載せている一覧では、東日本エリアは17の都道県、西日本エリアは30の府県で、静岡県は西日本エリアに入っています。ところがNTTドコモは、県ごとの一覧に収まらない場所を次のように注記しています(静岡県はそのひとつです)。

静岡県熱海市・裾野市の一部エリア、富山県中新川郡立山町の一部エリアはNTT東日本の提供エリアとなります。

長野県木曽郡南木曽町田立の一部エリアはNTT西日本の提供エリアとなります。

つまり、県の名前で見るだけでは決まりません。市町村の一部だけが反対側になっている場所があります。

確かめ方

NTT東日本は、郵便番号や都道県から調べられるフレッツ光 提供エリア検索を用意しています。NTT西日本は、サイトのどのページにも出ているエリア検索・お申し込みが同じ入口です。

県の一覧ではなく、引っ越し先の住所そのもので調べてください。県名だけで判断できる場所も多いのですが、自分の住所が例外に当たるかどうかは、住所で調べないと分かりません。

⚠ 調べるのは引っ越し先だけではありません。東西をまたぐかどうかはいまの家と引っ越し先の組み合わせで決まるので、いまの家がどちら側なのかも同じように確かめてください。

移転の費用は、工事料だけではない

移転にかかるお金を「工事の代金」だけだと思っていると、請求を見て驚くことになります。実際には、性格の違う支払いが重なります。

何の費用か何で変わるか
事務手数料手続きそのものにかかる。ソフトバンクは東西をまたぐ場合の契約事務手数料を別に案内している
工事料引っ越し先の設備の状況と、作業員が家に来るかどうか
いまの工事費の分割の残り移転なら分割のまま。解約すると残りをまとめて払う
プロバイダ側の費用契約しているプロバイダによる
工事の日どり土日休日に工事をすると割増になる

プロバイダ側の費用は見落としやすいところです。NTT東日本はフレッツ光のお引越し手続きで、こう書いています。

ご利用いただいているプロバイダによっては、プロバイダプラン変更の費用が必要な場合もございますので、詳細については、各プロバイダにお問い合わせください。

回線とプロバイダが別の会社なら、連絡する先も2つになります。光コラボのように窓口が1社にまとまっている場合は、連絡先も1つで足りることが多くなります。ただし、窓口が1つでもプロバイダが変わることはあります(くわしくは「移転しても、そのまま同じとは限らない」で扱います)。

工事料が変わるのは、引っ越し先に配線が残っているか

「引っ越し先に配線が残っているか」と題した図。同じ大きさの縦長のパネルが2枚並んでいる。左のパネルには小さな四角とそこから下へ伸びる線が差込口のように描かれ「残っている」、右のパネルは中が白いままで「残っていない」とラベルが付いている。

工事料を大きく動かすのは、引っ越し先の状況です。各社とも、そこで料金の欄を分けています。ただし、分け方の言葉は会社で違います——NTT東日本・NTT西日本は「配線が残っているか」で、ドコモ光と SoftBank 光は「作業員が来るか」で欄を分けています。

  • NTT東日本は、移転工事費の表を「屋内配線新設」と「屋内配線既設」に分けている
  • NTT西日本は「屋内配線・光コンセント設置済みの場合」に、安いほうの料金を当てると書いている
  • ドコモ光とSoftBank 光は「派遣工事あり」と「派遣工事なし」で欄が分かれている

ドコモ光は、派遣工事のあり・なしの違いをこう説明しています。

派遣工事ありは、工事担当者がお客さま宅内で工事を実施します。

派遣工事なしは、お客さま宅内での工事は不要です。

つまり、引っ越し先に設備が残っていれば、人が来ない分だけ安く済む可能性があります。ここで手がかりになるのが、壁にある光コンセントです。探し方は次のカードの記事にまとめています。

⚠ ただし、これは引っ越し先の話です。いまの家ではなく、これから住む部屋を見ることになるので、内見のときに壁を見ておくと判断が早くなります。

⚠ なお、設備が残っていても必ず安くなるとは限りません。ドコモ光は「派遣工事の有無は、ドコモ光の契約内容や移転先の状況によって異なります」としており、決めるのは事業者側です。

移転しても、そのまま同じとは限らない

移転は契約を引き継ぐ手続きですが、引っ越し先の建物と設備は別のものです。そのため、続いていても中身が変わることがあります。

ソフトバンクは、事前に確かめることとして次のように案内しています。

提供エリアの設備状況により、SoftBank 光をご利用できない場合や、ご利用プラン、通信速度、各種オプションサービスが変更となる場合がございます。

ドコモ光も「お引越し(移転)先のご住所によって、現在ご契約中のプロバイダが利用できない場合があります」と書いています。プロバイダごと変わることがあるということです。

移転でも変わりうるもの

料金プランと最大の通信速度——引っ越し先の設備しだいで、いまと同じプランを続けられないことがあります。

建物のタイプ——ソフトバンクは「集合住宅から集合住宅へのお引っ越しでも、引っ越し先でマンションタイプが提供できず、ファミリータイプをお申し込みいただく場合があります」と案内しています。月々の基本料金が変わる可能性があります。

借りている機器——ドコモ光は、東西をまたぐ引っ越しでWi-Fiルーターをレンタルしている場合、「Wi-Fi(無線LAN)ルーターの交換・レンタル継続申込が必要です(レンタル料金が変更となる場合があります)」としています。

電話番号——ソフトバンクは「光電話(N)」の利用者への注意として「電話番号が変更となる場合があります」としています。03などの番号が場所に結びついていて、引っ越しで変わることがある理由は、0ABJ型と050型の違いで説明しています。

建物のタイプで速度の出かたが変わる理由は、集合住宅の配線を扱った記事で解説しています。

いっぽうで、変わらないものもあります。NTT東日本はフレッツ光のお引越し手続きで「お引越し前と同じパソコンやネットワーク機器を継続してご利用になる場合は、あらためて設定を行う必要はありません」としています。ソフトバンクもSoftBank 光 引っ越しのお手続きで「現在使っている機器は、ケーブルも含めてすべてお客さまご自身で引越し先へお持ちください」と案内しています。

ただし、機器が交換になった場合や、新しく買い替えた場合は、つなぎ直しが必要です。

移転を申し込む前に確かめる順番

「確かめる順番」と題した図。角の丸い白い札が4枚、左から右へ一列に並び、あいだを3本の矢印がつないでいる。札の下にはそれぞれ「契約先」「エリア」「建物」「申し込み」とラベルが付いている。

ここまでの内容を、手を動かす順に並べ直します。先に決まってしまうことから順に確かめるのがこつです。

  1. STEP

    いまの契約先を確かめる

    フレッツ光なのか、光コラボなのか。毎月の請求や契約時の書面で、どの会社と契約しているかを先に確かめます。ここが決まらないと、この後の判断がすべて変わります。回線の会社とプロバイダから毎月別々に請求が来ているなら、フレッツ光のように2つの契約に分かれている形です。契約先が分からない、書面が見つからないという方は、探し方をまとめた記事があります。

    フレッツ光か光コラボかという契約の形の見分け方は「ドコモ光・SoftBank 光は、東西をまたいでも引っ越しの手続きとして案内している」を見てください。書面そのものが見つからないときはプロバイダの接続ID・パスワードが分からないが扱っています。

  2. STEP

    引っ越し先が同じエリアかを、住所で確かめる

    NTT東日本とNTT西日本のどちらの区域になるかを、県の一覧ではなく住所で調べます。またぐ場合、フレッツ光なら契約は切れます。

  3. STEP

    引っ越し先の建物に設備があるかを見る

    内見のときに、壁に光コンセントがあるかを見ておきます。すでに配線が来ていれば、工事の内容と料金が変わる可能性があります。賃貸なら、工事の許可も先に確かめておきます——ソフトバンクは「賃貸の場合、工事内容により、大家さんや不動産管理会社の許可が必要な場合があります」としています。

    内見で聞いておくこと(いまの回線を、移転でその部屋に引けるかなど)は、賃貸のインターネットを入居前に確認する方法にまとめています。

  4. STEP

    早めに申し込む

    工事の希望日は申し込みのときに出せますが、その場で確定するわけではありません。NTT東日本・NTT西日本とも、申し込みに必要なものとして「工事の希望日」を挙げています。いっぽうソフトバンクは、混み合う時期には「工事希望日はご希望に添えない可能性がございます」としています。引っ越し先の住所が決まったら、早めに動くことになります。

「早めに」がどのくらいかは会社によって違います。NTT西日本はフレッツ光 お引越し手続きで「引越し先でネットが使えるようになるまでは2~4週間ほどかかります」、NTTドコモはお引越し(移転)のお手続きで「お引越し(移転)先の工事日は、ご契約内容などの確認後、最短でもおおむね2週間~1か月程度必要です(設備の状況、繁忙期などにより1か月以上お時間をいただく場合があります)」と案内しています。

⚠ ソフトバンクは「引っ越しシーズン(2~4月)はお手続きが混み合います」としており、この時期はさらに余裕がいります。

⚠ 引っ越しの日に間に合わないこともあります。そのときは、工事を待つあいだのつなぎを別に考えることになります。工事のいらない回線という選択肢もあるので、比べ方は次のカードの記事を見てください。

見落としやすいこと

工事は引っ越し先だけではありません。ドコモ光は「お引越し(移転)元住所とお引越し(移転)先住所での工事が必要となります」、ソフトバンクは「「引っ越し先」・「引っ越し元」で、工事を行います」と案内しています。

いまの家を出たあとの日程も関わってくるので、退去の日と合わせて考えることになります。

まとめ

  • 引っ越しのときのインターネットの手続きには、解約して新規と移転がある。移転は契約を引き継ぐ手続きだが、移転でも申し込みは要る
  • 移転できるかは引っ越し先だけでは決まらない。提供エリアの外や、建物に引き込めない場合のほか、いまの契約先によっても結果が変わる
  • フレッツ光は東西をまたぐと契約が切れる。ドコモ光とSoftBank 光は、東西をまたぐ引っ越しも引っ越しの手続きとして案内している(ドコモ光は「移転」の料金表の行として、ソフトバンクは「引っ越し」の費用として)
  • 「移転」と書いてあっても、契約が続くとは限らない。NTT東日本の手続きサイトは、契約が続く枝にも、解約と新規申し込みになる枝にも、同じ「移転」の語を使っている
  • 契約が切れる場合は、条件しだいで工事費の分割の残り・割引サービスの解約金・設備を外す工事の費用が出てくる。プロバイダには別に連絡が要る
  • 東西の境は県の境と一致しない。県名で分かる場所も多いが、例外に当たるかは住所で調べないと分からない。いまの家と引っ越し先の両方を確かめる
  • 費用は工事料だけではない。事務手数料・工事費の分割の残り・プロバイダ側の費用が重なる。工事料は引っ越し先の状況で変わる
  • 移転でもプラン・速度・プロバイダが変わることがある。電話番号はソフトバンクが「光電話(N)」について、借りているWi-Fiルーターの交換はドコモ光が東西をまたぐ場合について、それぞれ変更がありうるとしている

引っ越しの手続きは、契約先を確かめるところから始まります。そこさえ決まれば、あとは順番に進められます。

参考: フレッツ光のお引越し手続き(NTT東日本)

参考: インターネット(フレッツ光)・電話のかんたん手続きサイト(NTT東日本)

参考: フレッツ光(光回線)のご解約手続き(NTT西日本)

参考: フレッツ光 お引越し手続き(NTT西日本)

参考: お引越し(移転)のお手続き(NTTドコモ)

参考: SoftBank 光 引っ越しのお手続き(ソフトバンク)

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