転用と事業者変更の違い|承諾番号を取る先と、NTTに残る契約

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乗り換え先の光回線に申し込んだら、「まず転用承諾番号を取ってきてください」と言われた——そんな場面ではありませんか?

あるいは、いまの光回線から別の会社に移ろうとしたら、「事業者変更承諾番号」という聞き慣れない言葉が出てきた。「転用と事業者変更って、何が違うの?」「その番号は、どこで取ればいいの?」と。

実は、乗り換えの手続きの名前は、いまの契約先と行き先の組み合わせで決まります。そして番号を出すのは、行き先ではなく、いまの契約先です

先に結論

1. 手続きの名前は、いまの契約先と行き先で決まります。フレッツ光から光コラボ(ドコモ光・SoftBank 光など)へ移るのが「転用」、光コラボから別の光コラボやフレッツ光へ移るのが「事業者変更」です。NURO光などと光コラボのあいだには、2025年から「光回線再利用」という3つ目の手続きもあります(戸建て向けのプランで、参加している会社どうしだけ)。

2. 承諾番号は、いまの契約先から、契約者本人が受け取ります。転用承諾番号はNTT東日本・NTT西日本、事業者変更承諾番号はいまの光コラボ事業者が出します。受け取っただけでは乗り換えは始まりません。有効期間は、転用承諾番号なら15日です。事業者変更承諾番号は、いまの光コラボ事業者の案内で確かめてください(ドコモ・ソフトバンク・BIGLOBEは15日)。

3. 転用・事業者変更では、お客さまIDとひかり電話の番号は原則そのままです。工事も原則いりません。変わるのは契約先と料金、それに割引です。

4. 光コラボが扱っていないオプションは、乗り換えたあともNTT東日本・NTT西日本との契約になります。転用なら、NTTとの契約がそのまま残ります。事業者変更なら、ひかり電話のようにNTTも提供しているオプションで行き先が扱わないものが、原則としてNTTとの契約になります(手数料がかかることもあります)。反対に、転用で使えなくなるサービスもあります。

5. フレッツ光に戻すときは、元の契約に戻るのではなく、新しい契約になります。

この記事では、ネットワークにくわしくない方でもわかるように、自分の乗り換えがどの手続きになるのか、承諾番号をどこで受け取るのか、乗り換えたあとに何がそのまま残り、何が切り替わるのかを解説していきます。

⚠ この記事は、フレッツ光と、その提供を受けた光コラボ(ドコモ光・SoftBank 光など)を中心に書いています。NURO光やauひかりのように別の形で提供されている回線は、光回線再利用の説明の中でだけ扱います。

目次

転用・事業者変更・光回線再利用|名前は「いまの契約先」と「行き先」で決まる

「名前は、いまの契約先と行き先で決まる」というタイトルの図。「いまの契約先」「行き先」「手続きの名前」の3列に、角の丸い枠が3段並んでいる。1段目は「フレッツ光」から右向きの矢印で「光コラボ」へ進み、手続きの名前は「転用」。2段目は「光コラボ」から「別の光コラボ」へ進み、「事業者変更」。3段目は「NURO光など」と「光コラボ」が左右両向きの矢印で結ばれ、「光回線再利用」。手続きの名前の枠だけが水色で囲まれている。

光回線を別の会社に乗り換える手続きには、名前が付いています。その名前は、いまどこと契約していて、次にどこと契約するかの組み合わせで決まります。

ここで出てくる「光コラボ」(光コラボレーション)は、NTT東日本・NTT西日本からフレッツ光の提供を受けた会社が、自社のサービスとして売っている形です。ドコモ光やSoftBank 光がこれにあたります。しくみはプロバイダの記事で詳しく扱っています。

いまの契約先行き先手続きの名前番号を出すところ
フレッツ光光コラボ転用NTT東日本・NTT西日本
光コラボ別の光コラボ事業者変更いまの光コラボ事業者
光コラボフレッツ光事業者変更いまの光コラボ事業者
NURO光・auひかり ホーム(S)など光コラボ光回線再利用(戸建て向けのプラン・参加している会社だけ)いまの契約先(NURO光など)
光コラボNURO光・auひかり ホーム(S)など光回線再利用(戸建て向けのプラン・参加している会社だけ)いまの光コラボ事業者
どれにも当たらない解約して新規承諾番号は使わない

転用と事業者変更は、電気の契約先を替えるのに似ています。電線も家の配線もそのままで、請求してくる会社だけが替わる。光回線でも、線はそのままで、契約の相手が替わります。

フレッツ光から光コラボへ移るのが「転用」

NTT東日本・NTT西日本の「フレッツ光」から、光コラボへ移るのが転用です。

NTT西日本は転用を、フレッツ光を解約して光コラボを新たに契約する際に、新たに工事などをせずに、契約先をNTT西日本から光コラボ事業者に変える手続きだと説明しています。あわせて、フレッツ光を使っている人が必ず転用しなければならないわけではないとも書いています(NTT西日本の転用のページ)。

光コラボから別の光コラボへ、またはフレッツ光へ移るのが「事業者変更」

光コラボから別の光コラボへ移るのが事業者変更です。光コラボからフレッツ光へ戻るときも、同じ事業者変更の手続きを使います。

NTT東日本は2019年4月15日にこの手続きの導入を発表し、お手続き開始日を2019年7月1日としています(NTT東日本のお知らせ(2019年4月15日))。

⚠ プランによっては、事業者変更をそのまま受け付けていないこともあります。ドコモは、10ギガのプランからほかの光コラボへの事業者変更は受け付けておらず、1ギガのプランに変えてから事業者変更を申し込むよう案内しています。速度の変更には工事が要ります(ドコモの事業者変更のよくある質問)。

NURO光などと光コラボのあいだは「光回線再利用」(戸建て向けのプランだけ・参加している会社だけ)

3つ目が、2025年2月に始まった光回線再利用です。光コラボがフレッツ光の提供を受けて自社のサービスにしているのに対して、NTTの光ファイバを相互接続で利用して、自社のサービスとして提供している回線があります。NTT東日本・NTT西日本は、この形を「シェアドアクセス」と呼んでいます(NTT東日本の光回線再利用のページ)。光回線再利用は、シェアドアクセスの回線と光コラボのあいだを移る手続きです。

NURO光やauひかり ホーム(S)が、この手続きを受け付けています。auひかりは、auひかり ホームのうち、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の一部を除くエリアが対象です(KDDIのお知らせ(2025年2月25日))。

これまでは、新しい回線の開通工事と、古い回線の撤去工事を別々にしていました。光回線再利用では、家まで引き込んだ線を使い回すことで、工事を1回で済ませられます。KDDIは、使い回すのは電柱からの引き込み線から家の中の光コンセントまでの設備だと説明しています(KDDIのお知らせ(2025年2月25日))。工事が無くなるわけではありません

ただし、対象は限られています。NTT東日本は、始めるときの発表でこう書いています。

なお、本スキームについてはファミリータイプ(主に戸建住宅)のみが対象であり、マンションタイプ(集合住宅)は対象外となります。

出典はNTT東日本の報道発表(2024年11月27日)です。同じ発表は、この手続きに参加している会社どうしの乗り換えだけが対象だとも書いています。参加している会社の一覧は、NTT東日本・NTT西日本の光回線再利用のページに載っています。

条件は、申し込む会社で確かめてください。NURO光は、光コラボからNURO光へ移る場合について、戸建てのほか2階建て以下の集合住宅でも申し込めると書いています。一方で、住宅の設備の状況などによっては使えない場合があるとも書いています(NURO光の光回線再利用のページ)。NTT東日本の報道発表も、引き込み線の設備の状況などによってはできない場合があるとしています。

電話番号を持っていけないことがあります。NTT東日本・NTT西日本の光回線再利用のページには、転用・事業者変更のページのような、お客さまIDとひかり電話の番号がそのまま使えるという案内がありません。NURO光は、光コラボからNURO光へ移る場合について、次のように書いています。

番号ポータビリティをご希望の場合、光回線再利用ではお申し込みいただけません。

出典はNURO光の光回線再利用のページです。反対に、NURO光から光コラボへ移る場合についても、NURO光のよくある質問は「「NURO 光 でんわ」に関しては、本制度利用の場合は番号ポータビリティの対象外となり、現在お使いの電話番号は廃止となります。」と書いています。どちらの向きでも、電話番号の扱いを先に確かめてください。

NURO光から光コラボへ移るときは、番号をNURO光のマイページで出します。有効期限は発行日を含む15日間で、期限が切れるとNURO光の契約がそのまま続きます。NURO光のオプションは一部を除いて同時に解約になり、so-netのメールアドレスも使えなくなります。借りていた機器は、自分で梱包して返すよう案内しています(NURO光のよくある質問)。

⚠ 呼び名にも注意が要ります。NURO光のよくある質問は、NURO光から光コラボへ光回線再利用で移るときに発行する番号を「転用承諾番号」と呼んでいます。NTT東日本・NTT西日本やドコモは「光回線再利用承諾番号」と呼んでいます。同じ手続きの番号でも、会社によって呼び名が違うことがあります。

どれにも当たらないときは「解約して新規」

転用・事業者変更・光回線再利用のどれにも当たらない乗り換えは、いまの契約を解約して、行き先で新しく申し込むことになります。新しい回線の開通工事が要り、元の回線の撤去工事が必要になることもあります。

NURO光からauひかりへのように、光コラボもフレッツ光も関わらない乗り換えや、マンションタイプ(集合住宅向けのプラン)で光コラボとNURO光などのあいだを移る場合がこれにあたります。

プランによって、解約して新規になることもあります。ソフトバンクは、SoftBank 光・10ギガは事業者変更を受け付けず、解約して新たに契約するよう案内しています(ソフトバンクの事業者変更のよくある質問)。

なお、住まいが変わる乗り換えは、この記事の手続きとは別に「移転」の話が関わってきます。

転用承諾番号・事業者変更承諾番号は、いまの契約先から本人が受け取る

「承諾番号は、いまの契約先から本人が受け取る」というタイトルの図。左に「いまの契約先」のビル、中央に「あなた(契約者本人)」、右に「行き先の会社」のビルが横一列に並ぶ。人は「承諾番号」と書かれた水色の枠の札を片手で掲げていて、左のビルから人へ、人から右のビルへ、水色の矢印が向かっている。

承諾番号は、契約先を移す手続きに使う番号で、いまの契約先が出します。

引っ越しのときに、いまの住所の役所で書類を受け取って、新しい住所の役所に出すのと似ています。受け取るのはいまの側、出す先は新しい側です。流れは次の3つです。

  1. STEP

    番号を、いまの契約先から受け取る

    転用ならNTT東日本・NTT西日本、事業者変更ならいまの光コラボ事業者、光回線再利用ならいまの契約先の会社です。

  2. STEP

    有効期間のうちに、行き先に番号を伝えて申し込む

    申し込みでは、番号のほかにお客さまIDなども聞かれます。NTT西日本は、事業者変更の申し込みには光コラボの回線の「お客さまID」も要ると案内しています(NTT西日本の事業者変更のページ)。

  3. STEP

    行き先で切り替えが終わった日に、いまの契約が解約になる

    転用・事業者変更では、いまの契約先へ自分で解約を申し込む必要は、ふつうありません。ソフトバンクは、切り替え先での手続きが終わったあと、あらためての連絡や手続きは要らないと案内しています(ソフトバンクの事業者変更のよくある質問)。ただし、プロバイダやレンタル機器の解約は、別に手続きが要ることがあります。BIGLOBEは、BIGLOBE光そのものは行き先の開通後に自動で解約になる一方で、貸していた無線LANルーターは転出が終わったあとに別に解約の手続きが要り、しないと利用料金がかかり続けると案内しています(BIGLOBEの事業者変更(転出)のページ)。プロバイダは「プロバイダとメールアドレスは、自分で確かめる」で扱います。

転用承諾番号はNTT東西、事業者変更承諾番号はいまの光コラボ事業者から

転用承諾番号は、NTT東日本・NTT西日本が出します。どちらもWebと電話で受け付けています(ドコモの転用承諾番号のよくある質問)。NTT東日本の場合は、NTT東日本の転用のページから手続きに進みます。番号は申し込み結果の画面に出るほか、手続きのあとに送られる「NTT東日本での『転用承諾番号』発行のお知らせ」にも書かれています(NTT東日本の転用承諾番号のよくある問い合わせ)。NTT西日本の場合は、NTT西日本の転用承諾番号の受け取りのページから手続きに進みます。

ドコモは、用意するものとして、お客さまID・ひかり電話の番号・連絡先の電話番号のどれか1つと、フレッツ光の契約者名、利用場所の住所、支払い方法を挙げています。お客さまIDなどは、NTTから届いた開通のご案内や請求書で確かめられます(ドコモの転用承諾番号のよくある質問)。NTT西日本は、お客さまIDを「CAFで始まる番号」と説明しています(NTT西日本の転用承諾番号の受け取りのページ)。

事業者変更承諾番号は、いまの光コラボ事業者が出します。NTT東日本は、出し方と期日は契約中の光コラボ事業者に確かめるよう案内しています(NTT東日本の事業者変更のページ)。受け付け方は会社によって違い、ソフトバンクは電話で受け付けています(ソフトバンクの事業者変更のよくある質問)。BIGLOBEは、Webで電話の時間を予約すると、BIGLOBEから電話があり、確認のあと当日中に番号をメールで送る形です(BIGLOBEの事業者変更(転出)のページ)。

光回線再利用承諾番号は、いまの契約先が出します。光コラボからNURO光などへ移るなら光コラボ事業者、NURO光などから光コラボへ移るならNURO光などの側です(NTT東日本の光回線再利用のページ)。

どの番号も、受け取るのは契約者本人です。NTT西日本は、転用・事業者変更・光回線再利用のどのページにも同じ趣旨を書いています。転用のページではこうです。

転用承諾番号のお受け取りは、光コラボレーション事業者さまや販売代理店さまではなく、「フレッツ光」、「ひかり電話ネクスト」ご契約者さま本人によるお手続きが必要です。

出典はNTT西日本の転用のページです。

⚠ 番号が出ないこともあります。ソフトバンクは、すでに事業者変更の申し込みを受け付けている場合や、未払い金がある場合、料金プランの変更の手続き中などを挙げています(ソフトバンクのよくある質問(番号が取得できない場合))。

承諾番号の有効期間(転用承諾番号は15日)。受け取っただけでは乗り換えは始まらない

番号には有効期間があります。NTT西日本は、転用承諾番号についてこう書いています。

「転用承諾番号」の有効期間は、発行日から15日間です。

出典はNTT西日本の転用承諾番号の受け取りのページです。

事業者変更承諾番号の有効期間は、いまの光コラボ事業者の案内で確かめます。NTT西日本は、受け取り方と有効期限を、いまの光コラボ事業者に確かめるよう案内しています(NTT西日本の事業者変更のページ)。ドコモ・ソフトバンク・BIGLOBEは、いずれも15日間としています(ドコモの事業者変更承諾番号のよくある質問ソフトバンクの事業者変更承諾番号のよくある質問BIGLOBEの事業者変更(転出)のページ)。

番号の中には、有効期限の月日が入っています。ドコモは事業者変更承諾番号と光回線再利用承諾番号について、ソフトバンクは転用承諾番号について、そう説明しています(ドコモの事業者変更承諾番号のよくある質問ドコモの光回線再利用承諾番号のよくある質問ソフトバンクの転用承諾番号のよくある質問)。

⚠ 行き先の会社が、15日より早い申し込みを求めることがあります。BIGLOBE光は、転用承諾番号を取ってから5日以内に申し込むよう案内しています(BIGLOBE光の転用承諾番号のよくある質問)。番号は、行き先を決めてから受け取るのが安全です。

そして、番号を受け取っただけでは、乗り換えは始まりません。NTT東日本は、「転用はまだしたくないため転用の手続きを止めてほしい」という問い合わせに、こう答えています。

『転用承諾番号』を発行した後は、お客さまご自身でご希望の光コラボレーション事業者さまへ転用のお手続きを行っていただく必要があります。そのため、光コラボレーション事業者さまへのお手続きを行わない限りは、転用のお手続きが完了することはありません。(フレッツ光のご契約が継続されます。)

出典はNTT東日本の転用承諾番号のよくある問い合わせです。事業者変更でも同じで、ドコモは次のように書いています。

期限内に乗換先事業者でのお手続きが完了しなかった場合、ドコモとの契約が継続となり、再度事業者変更承諾番号の発行が必要となります。

出典はドコモの事業者変更のページです。ソフトバンクとBIGLOBEも、有効期間のうちに行き先で手続きをしなければ、いまの契約が続くと案内しています(ソフトバンクの事業者変更のよくある質問BIGLOBEの事業者変更(転出)のページ)。

いまの契約が終わる日も、番号を受け取った日ではなく、行き先で切り替えが終わった日です。ドコモは「事業者変更承諾番号の取得日が「ドコモ光/ahamo光」の解約日とはなりませんのでご注意ください。」としています(ドコモの事業者変更のページ)。

番号を伝えるのは、自分で申し込む行き先だけ

承諾番号は、契約先を移す申し込みに使う番号です。渡す相手は、自分で選んで申し込んだ行き先だけにしてください。

電話で「NTTの手続きなので番号を教えてください」と言われたら、立ち止まってください。総務省は、光コラボの勧誘トラブルについての注意喚起にこう書いています。

NTT東西から、転用や転用承諾番号の取得をお願いすることはありません。

出典は総務省の注意喚起(PDF・2015年)です。名乗りと書面で相手を確かめる方法は、光回線の電話勧誘の記事で扱っています。

もし誤って人に伝えてしまったら、転用承諾番号については、NTT東日本は改めて発行し直せば、それまでの番号を無効にできると案内しています(NTT東日本の転用承諾番号のよくある問い合わせ)。事業者変更承諾番号の扱いは、会社によって違います。ドコモは、事業者変更をやめるときはドコモに連絡するよう案内しています(ドコモの事業者変更のページ)。ソフトバンクは、有効期間が過ぎれば自動でキャンセルになり、すでに他社へ申し込んでいたらその会社でキャンセルするよう案内しています(ソフトバンクの事業者変更のよくある質問)。まず、いまの光コラボ事業者に確かめてください。

もう申し込みが進んでいたら、すぐに、申し込みを受けた会社へ連絡してください。電話の相手が代理店で、契約先は別の会社ということもあるので、会社名は届いた書面で確かめます。総務省は、転用が完了する前なら無償で解約できる場合があると書いています(総務省の注意喚起(PDF・2015年))。完了したあとでも、契約書面を受け取った日を1日目として8日以内なら、初期契約解除という制度があります。どの道を通ると電話番号などがどうなるかは、初期契約解除の記事で詳しく書いています。

転用・事業者変更で、変わらないもの・切り替わるもの

「転用・事業者変更で、変わるもの・変わらないもの」というタイトルの図。縦長のカードが3枚並んでいる。左のカードは「そのまま」で、身分証と受話器の絵に「IDと電話番号」。中央は「切り替わる」で、書類と鉛筆の絵に「契約先・料金・割引」。右は「自分で確かめる」で、封筒と虫めがねの絵に「プロバイダのメール」。

⚠ この節と、NTT東西と契約するオプションの話、フレッツ光に戻す話は、転用と事業者変更のことです。NTT東日本・NTT西日本の光回線再利用のページには、お客さまIDと電話番号がそのまま使えるという案内が無く、NURO光は電話番号を持っていけないと書いているので、当てはまらないところがあります。

お客さまIDとひかり電話の番号は、原則そのまま

転用でも事業者変更でも、お客さまIDとひかり電話の番号はそのままで、工事も原則いりません。NTT東日本は、転用について「お客さまID」や「ひかり電話番号」はそのまま、と書き(NTT東日本の転用のページ)、事業者変更についても、それまでのお客さまIDとひかり電話番号は変わらずに使えると書いています(NTT東日本の事業者変更のページ)。

⚠ ただし、乗り換えと同時にサービスのタイプを変えたり、住所を移したりすると、お客さまIDや電話番号が変わったり、工事が要ったりすることがあります(NTT東日本の転用のページ)。NTT西日本も、事業者変更の説明に「一部、工事が必要な場合もございます。」と添えています(NTT西日本の事業者変更のページ)。申し込むときに、お客さまIDと電話番号がそのままかを行き先に確かめてください。

契約先・料金・割引は切り替わる

変わるのは、契約先です。転用なら契約先がNTT東日本・NTT西日本から光コラボ事業者に、事業者変更ならいまの光コラボ事業者から次の会社に移ります。毎月の料金も、行き先の会社の料金になります。総務省は、光コラボにしても料金が変わらない、または高くなる場合もあると注意しています(総務省の注意喚起(PDF・2015年))。

いまの契約に付いていた割引は、乗り換えで終わります。割引が終わることへの解約金について、NTT東日本は、転用ではにねん割の解約金はかからないと書き(NTT東日本の転用の同意事項)、NTT西日本は、割引の解約金をNTT西日本からは請求しないと書いています(NTT西日本の転用のページ)。ドコモは、事業者変更について「継続利用期間がクリアされます。」と書いています(ドコモの事業者変更のよくある質問)。

事業者変更でいまの光コラボをやめるときは、その会社の違約金がかかることがあります。違約金をいくらまで請求できるかや、事業者変更の手続きそのものの手数料については、光回線の違約金の記事で扱っています。

故障したときの問い合わせ先も、光コラボの会社に変わります(NTT西日本の転用のページ)。

プロバイダとメールアドレスは、自分で確かめる

光コラボに移ったあと、いまのプロバイダを続けられるかは、行き先によって違います。NTT西日本は、光コラボによってはプロバイダが含まれる場合があると書き(NTT西日本の転用のページ)、NTT東日本は、転用でプロバイダのコースの変更が要る場合があるので、いまのプロバイダに確かめるよう案内しています(NTT東日本の転用のページ)。申し込むときに、行き先とプロバイダの両方に確かめてください。

転用にあわせてプロバイダも変えるなら、元のプロバイダの解約は自分ですることになります。NTT西日本は、転用でプロバイダを変える場合について、こう書いています。

その場合、プロバイダーは転用により自動的に解約となりませんので、お客さまご自身にて解約手続きを行ってください。

出典はNTT西日本の転用のページです。光コラボをやめるときも似たことが起きます。ドコモは、プロバイダがセットになったプランでも、一部の提携プロバイダは自動では解約にならず、月額料金がかかり続ける場合があると案内しています(ドコモの事業者変更のページ)。

プロバイダを変えるなら、切り替えたあとの接続にも気をつけます。ドコモは、ドコモ光から他社へ移る場合について、新たにプロバイダを契約すると、いまのプロバイダの廃止処理が終わるまでIPv6の通信が使えないことがあり、接続の設定はプロバイダに確かめるよう案内しています(ドコモの事業者変更のページ)。接続に使うIDとパスワードの探し方は、プロバイダの接続ID・パスワードの記事にまとめてあります。

プロバイダが変わると、そのプロバイダのメールアドレスは使えなくなることがあります。切り替える前に聞いておく3つのこと(メールアドレス・解除料・料金)は、プロバイダの記事にまとめてあります。

転用・事業者変更のあとも、NTT東西と契約するオプションがある

「乗り換えたあとも、NTTと契約するオプションがある」というタイトルの図。左の家から2本の線が右へ延び、上の太い濃紺の線は「光コラボの会社」のビルへ、下の細い水色の線は「NTT東日本・西日本」のビルへつながっている。上の線の途中の書類には「回線の料金」、下の線の途中の書類には「オプションの料金」と添えられている。

ドコモ光・SoftBank 光などの光コラボに乗り換えたら、NTTとの契約はすべてなくなる——そう思っていませんか?実は、光コラボが扱っていないオプションは、乗り換えたあともNTT東日本・NTT西日本との契約になります

ここでいうNTTは、フレッツ光のNTT東日本・NTT西日本のことです。ドコモ光のNTTドコモとは別の会社で、NTT東日本の光回線再利用のページでは、NTTドコモは光コラボ事業者の1社として一覧に載っています(NTT東日本の光回線再利用のページ)。

光コラボが扱わないオプションは、NTT東西との契約になる(請求もNTTから)

NTT東日本は、転用のページで例を挙げています。フレッツ光・ひかり電話・フレッツ・ウイルスクリアを使っていて、フレッツ光とひかり電話だけを扱う光コラボへ転用すると、フレッツ・ウイルスクリアは引き続きNTT東日本との契約になる、というものです(NTT東日本の転用のページ)。

ひかり電話・フレッツ・テレビ伝送サービス・リモートサポートサービス・出張修理オプションについて、NTT東日本は、光コラボが提供していれば光コラボとの契約に、提供していなければNTT東日本との契約のままになると書いています。同意事項のページには、こうあります。

光コラボレーション事業者さまが当該サービスをご提供していない場合、引き続きNTT東日本とのご契約となります(解約のお申し出がない限り、サービスは継続してご利用いただけます。なお、解約時はNTT東日本へお申し込みください)。

出典はNTT東日本の転用の同意事項です。同じページは、請求についても「引き続きNTTファイナンスまたはNTT東日本よりお客さまにご請求いたします。」としています。

NTT西日本も、光コラボが扱わない付加サービスは、転用のあともNTT西日本から直接提供すると書いています(NTT西日本の転用のページ)。総務省も「オプションサービスは、サービスによっては、引き続きNTT東西から提供されます。」と注意しています(総務省の注意喚起(PDF・2015年))。

⚠ 反対に、転用で使えなくなるサービスもあります。NTT東日本はフレッツ・パスポートID・ギガスマートWi-Fi・メール情報配信などを(NTT東日本の転用の同意事項)、NTT西日本はフレッツ・パスポートIDとそれを使うサービスを挙げています(NTT西日本の転用のページ)。

事業者変更では、扱いが少し変わります。いまの光コラボが提供していたオプションのうち、ひかり電話・テレビ・出張修理のようにNTTも提供しているもので、行き先が扱わないものは、原則としてNTTとの契約になります。NTT東日本は、行き先の光コラボが提供していないオプションはNTT東日本と契約すると書いています(NTT東日本の事業者変更のページ)。ドコモは、ドコモ光から他社へ移るときのオプションについて、こう書いています。

現在ご利用中のオプション(ドコモ光電話/ドコモ光テレビオプション/24時間出張修理OP)について、乗換先でも提供している場合はそのまま移行されます。提供していない場合は、原則NTTとの直接契約となります。

出典はドコモの事業者変更のページです。同じ箇所で、手数料がかかり、月額の使用料もNTTからの請求になると続けています。

NTTと直接契約しているオプションによっては、事業者変更のときにNTTへの手続きが1つ増えます。NTT東日本は、ひかり電話・リモートサポートサービス・フレッツ・テレビ伝送サービス・出張修理オプションのどれかをNTT東日本と契約している人に、「情報開示承諾」の手続きを求めています(NTT東日本の事業者変更のページ)。NTT西日本も「情報開示許諾」の手続きを案内しています(NTT西日本の事業者変更のページ)。

自分が使っているオプションを行き先が扱っているかは、乗り換える前に確かめられます。NTT東日本は、光コラボ事業者ごとに扱っているサービスの一覧を公開していて、●の付いたサービスは光コラボ事業者が提供し、―のサービスはNTT東日本から提供できる、という見方です(NTT東日本の一覧)。NTT西日本の一覧には「光コラボレーション事業者さまが提供していないサービス及び、記載のないサービスについては、NTT西日本との直接契約となります。」とあります(NTT西日本の一覧)。

乗り換えたのに、NTTから請求が来るとき

乗り換えたはずなのにNTTから請求書が届くと、二重に払っているのではと不安になりますよね。NTT東日本の案内から分かる理由は、次の2つです。

1つめは、転用した月の分です。NTT東日本は、転用するときの請求について、次のように書いています。

転用日前日までの月額利用料等は日割(1日単位で計算)して、NTT東日本からご請求いたします。

出典はNTT東日本の転用の同意事項です。転用した月は、転用日の前日までのフレッツ光などの料金が、日割りでNTT東日本から請求されます。同じページによると、2015年3月1日以降に使い始めたリモートサポートサービスなど一部のサービスは日割りにならず、その月の1か月分がNTT東日本から請求されます。

2つめは、光コラボが扱っていないオプションの分です。こちらは、解約を申し込まない限り毎月続きます。NTT東日本は、要らなくなったらNTT東日本へ解約を申し込むよう案内しています(NTT東日本の転用の同意事項)。

どちらの分かは、NTTからの請求の内訳にあるサービスの名前を、NTT東日本の一覧NTT西日本の一覧と見比べると見当がつきます。

光コラボを事業者変更せずに解約すると、NTTのオプションも自動で終わる

NTTと契約しているオプションは、光コラボの回線とつながっています。NTT東日本は、転用のページに次の注意を書いています。

転用後に光コラボレーション事業者さまが提供する光アクセスを用いたサービスを解約された場合、NTT東日本とご契約のオプションサービスは自動的に解約となります。

出典はNTT東日本の転用のページです。NTT西日本も、光コラボの回線が廃止されると、NTT西日本が直接提供している付加サービスも同時に廃止されると書いています(NTT西日本の転用のページ)。

事業者変更で別の光コラボやフレッツ光へ移るときは、NTTのオプションは自動では終わりません。NTT東日本は、行き先が扱っていないオプションはNTT東日本と契約し、解約を申し出ない限り続くと書いています(NTT東日本の事業者変更のページ)。

転用・事業者変更のあとでフレッツ光に戻すと「新規」の扱いになる

「フレッツ光に戻すと、新しい契約になる」というタイトルの図。書類が3つ横に並び、左は点線だけの空の枠で「元の契約」、中央は星の付いた書類で「新しい契約」、右は「いまの契約(光コラボ)」。右の書類から出た水色の曲がった矢印は、点線の枠ではなく、中央の星の付いた書類を指している。

光コラボにしてみたけれど、やっぱりフレッツ光に戻したい。そういうときも、事業者変更で戻れます。流れは、いまの光コラボから事業者変更承諾番号を受け取って、NTT東日本・NTT西日本に申し込む、というものです。NTT東日本は、NTT東日本へ事業者変更する場合の手続きも同じだと書いています(NTT東日本の事業者変更のページ)。

NTT西日本は、光コラボを使っている人は、新たに工事をせずにフレッツ光の契約に変えられると案内しています(一部、工事が必要な場合もあるとしています。NTT西日本のフレッツ 光ネクストの料金のページ)。

ただし、元の契約に戻るのではなく、新しい契約になります。NTT東日本は、光コラボからフレッツ光へ移る場合について、転用のページにこう書いています。

当該サービスは新規でのご契約となり、手数料等がかかります。

出典はNTT東日本の転用のページです。これは、行き先のNTTとの新しい契約にかかる手数料です。新しい契約なので、転用のときに終わった割引が元に戻るわけでもありません。

フレッツ光に戻すと、プロバイダの契約も別に要ります。NTT西日本は、インターネットを使うにはプロバイダとの契約と料金が要ると書いています(NTT西日本の事業者変更のページ)。光コラボにプロバイダが含まれていた人は、プロバイダを選び直すことになります。契約が1つか2つかの違いは、プロバイダの記事で扱っています。

いまの光コラボを契約期間の途中でやめると、違約金がかかることもあります。NTT西日本も、転用のあとでフレッツ光を再契約する場合に、いまの契約の契約解除料(違約金)がかかる場合があると書いています(NTT西日本の転用のページ)。いまの光コラボが請求できる違約金の上限と、事業者変更の手続きそのものに手数料を取れるかどうかは、光回線の違約金の記事で扱っています。

なお、NTT東日本は、事業者変更でフレッツ光へ移るのは本人が望んだときに進めるもので、「当社より積極的な勧奨は行いません。」としています(NTT東日本の事業者変更のページ)。戻すかどうかは、料金と条件を見比べて自分で決めることになります。

8日以内に初期契約解除をしても、前の契約は元に戻らない

乗り換えてから日が浅いなら、初期契約解除という制度があります。NTT東日本・NTT西日本は、事業者変更のページで(NTT西日本は転用承諾番号の受け取りのページでも)、契約書面を受け取った日を1日目として8日間は、相手の合意なしに契約を解除できると案内しています(NTT西日本の事業者変更のページNTT西日本の転用承諾番号の受け取りのページNTT東日本の事業者変更のページ)。

ただし、解除できるのは新しい契約だけです。転用や事業者変更が終わった時点で、前の契約はもう解約になっています。NTT西日本は、転用では「「フレッツ光」、「ひかり電話ネクスト」のご契約が解約となります。」、事業者変更では「現在ご利用中の「コラボ光」のご契約が解約となります。」と書いています(NTT西日本の転用のページNTT西日本の事業者変更のページ)。BIGLOBEも、BIGLOBE光から他社へ移った人について、こう書いています。

次に契約する光コラボ事業者、およびNTT東日本/NTT西日本において初期契約解除等を実施した場合でも、一度解約された契約を元に戻すことはできません。

出典はBIGLOBEの事業者変更(転出)のページです。解除の道によって、電話番号が残るかどうかも変わります。どの道を通ると何が起きるかは、初期契約解除の記事で詳しく書いています。

まとめ

この記事では、光回線を乗り換えるときの手続きの名前と、承諾番号の受け取り方、乗り換えたあとに残るものを解説しました。

  • 手続きの名前は、いまの契約先と行き先の組で決まる。フレッツ光から光コラボは転用、光コラボから別の光コラボやフレッツ光は事業者変更、NURO光などと光コラボのあいだは光回線再利用(2025年2月から・戸建て向けのプラン・参加している会社どうし)。どれにも当たらなければ解約して新規
  • 承諾番号は、いまの契約先から契約者本人が受け取る。転用承諾番号はNTT東日本・NTT西日本、事業者変更承諾番号はいまの光コラボ事業者。受け取っただけでは乗り換えは始まらず、行き先で申し込まなければ、いまの契約がそのまま続く。有効期間は転用承諾番号なら15日、事業者変更承諾番号はいまの光コラボ事業者の案内で確かめる
  • 番号を伝えるのは、自分で申し込む行き先だけ。NTT東日本・NTT西日本から転用や番号の取得を頼むことはない
  • 転用・事業者変更では、お客さまIDとひかり電話の番号は原則そのままで、工事も原則いらない。変わるのは契約先・料金・割引。プロバイダを続けられるかは行き先で違う。転用でプロバイダを変えるなら、元のプロバイダの解約は自分でする(光コラボをやめるときも、自動では解約にならないプロバイダがある)
  • 光コラボが扱わないオプションは、NTT東日本・NTT西日本との契約になる。転用ならそのまま残り、事業者変更では、NTTも提供しているオプションのうち行き先が扱わないものが、原則としてNTTとの契約になる(手数料がかかることもある)。請求もNTTから届き、要らなければNTTに解約を申し込む。光コラボを事業者変更せずに解約すると、NTTのオプションも自動で終わる(事業者変更で移るときは続く)。反対に、転用で使えなくなるサービスもある
  • 転用した月は、転用日の前日までのフレッツ光などの料金も、日割りでNTTから届く(NTT東日本の案内。一部のサービスは日割りにならない)
  • フレッツ光に戻すのは新しい契約になる。プロバイダの契約も別に要る。行き先の契約を初期契約解除しても、前の契約は元に戻らない

乗り換えを決める前に、いま使っているオプションを行き先が扱っているかを、NTT東日本の一覧NTT西日本の一覧で確かめてください。すでに乗り換えたあとなら、NTTからの請求の内訳を見て、要らないオプションはNTTに解約を申し込みます。

参考: 光コラボレーション事業者さまが提供する、光アクセスサービスへの移行(転用)のお手続き(NTT東日本)

参考: 事業者変更のお手続き(NTT東日本)

参考: 事業者変更とは(NTT西日本)

参考: 光回線再利用のお手続き(NTT東日本)

参考: 光コラボレーションモデル 不適切な電話勧誘にご注意ください!(総務省・PDF)

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