PPP認証エラー・エラー691|接続IDが正しいのにつながらない理由

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プロバイダから届いた紙を見ながら、接続IDと接続パスワードを入力した。なのに、つながらない。そんな場面ではないでしょうか。

画面に出ているのは「PPP認証エラー」かもしれませんし、「エラー691」かもしれません。あるいは、インターネットが使えないまま、機器のPPPランプがいつまでも点かないだけかもしれません。

実は、この3つはどれも同じ1つの出来事です。プロバイダの受付で、名前と合いことばを見せたけれど、通してもらえなかった。それだけのことが、機器によって違う言葉で表示されています。

⚠ ただしPPPランプだけは、消えていて正常な契約もあります。あとで見分け方を書きます。

そして、断られる理由は入力ミスだけではありません。IDもパスワードも紙のとおりで正しいのに断られる場合が、はっきり分けて4つあります。

この記事では、ネットワークにくわしくない方でも順番に進められるように、表示のちがいを1つに束ねる読み方入力する前に確かめる「どの値か」正しいのに断られる4つの理由直らないときにプロバイダへ伝える材料を、事業者とメーカーの資料をもとに解説していきます。

先に、この記事が扱う範囲をお伝えします。扱うのは、ルーターやパソコンに接続IDと接続パスワードを入れる方式(PPPoE)で、その認証に失敗しているときの切り分けです。接続IDや接続パスワードそのものが手元に無い方は、先にプロバイダの接続ID・パスワードが分からないをご覧ください。値を手に入れてから、この記事に戻ってきていただくのが早道です。

📌 紙のとおりに入れた自信がある方へ。「IDもパスワードも正しいのにPPP認証エラーになる4つの理由」から読んでください。契約の側に原因があって、何度入れ直しても通らない場合があります。

📌 今まで使えていたのに、急につながらなくなった方へ。入力し直す前に「③停電のあとなど、切れる前の接続が網に残っている」を見てください。待つこと自体が対処になる場合があります。

「エラー691」も「PPP認証エラー」も、プロバイダに断られた1つの出来事

断られたのは、同じ1つの受付。濃紺の枠でできた門が1つ立ち、その手前にパソコン・市販のルーター・ホームゲートウェイの3つが横一列に並んでいる。3つとも前面に水色のランプが1つ光っている。

光回線でインターネットにつなぐとき、方式が2つあります。ひとつは、接続IDと接続パスワードを見せて通してもらうPPPoE(ピーピーピーオーイー)という方式。もうひとつは、その手続きが要らないIPoE(アイピーオーイー)という方式です。

この記事で扱っているのは前者です。受付にIDとパスワードを見せる方式なので、見せた結果として「通す」か「断る」かが返ってきます。断られた状態が、いま画面に出ている表示です。

ここでつまずきやすいのは、断られたという同じ事実が、どこに値を入れたかによって別の言葉で表示されることです。読者の方は自分の画面に出ている言葉でしか調べようがないので、検索してもばらばらの記事にたどり着きます。事業者とメーカーの案内から、1つの表に束ねておきましょう。

値を入れた場所断られたときの表示通ったときの表示
Windowsのパソコンエラー691接続の完了画面
Macのパソコン認証に失敗しました接続済みの表示
NECのルーター(Aterm)IPv4インターネット未接続(PPP認証エラー)/機種により「インターネット未接続(PPP認証エラー)」/ACTIVEランプが1秒間隔で緑点滅IPv4インターネット利用可能/機種により「インターネット利用可能」/ACTIVEランプが緑点灯
バッファローのルーター切断中/停止中通信中
NTTのホームゲートウェイ未接続/PPPランプが消灯(※PPPoEを使う契約の場合)接続中/回線接続中/接続/確立(機種で違う)/PPPランプが緑点灯または橙点灯

この表は、OCN・NEC・バッファロー・NTT東日本が公開している案内をもとにしています。右端に注目してください。通ったときの表示も、機器によって言葉が違います。「緑点灯でなければ異常」と思い込むと、正常な状態を異常と読み違えてしまいます。

⚠ いちばん下の行だけは、読み方に条件が付きます。PPPランプは、消えていて正常な契約もあります。この見分けは「PPPランプが消えていて正常な契約もある」で扱います。

パソコンに直接入れているなら、エラー番号で切り分けられる

ルーターを使わず、ONU(回線終端装置)とパソコンを直接つないでいる場合は、Windowsが番号つきのエラーを出します。OCNは、この番号ごとの意味と対処を公開しています。

番号Windowsが出す文言(OCNの案内より)疑うところ
651モデム(またはほかのデバイス)からエラーが返されました。配線・ケーブル
691指定したユーザー名またはパスワードが認識されないか、選択した認証プロトコルがリモートアクセスサーバーで許可されていないため、リモート接続が拒否されました。認証(この記事の話)
813同じデバイスまたはポートを使って既にブロードバンド接続を確立しているのにもかかわらず、2番目のブロードバンド接続を確立しようとしました。すでにつながっている

651が出ている方は、この記事の話ではありません。OCNもSo-netも、651は配線やケーブルが原因だとしています。ケーブルの抜けや差し込み口を先に確かめてください。

Macでも同じことが起きます。OCNは同じページで、Macの「認証に失敗しました」に対して691とまったく同じ対処(接続用IDと接続用パスワードの確認)を案内しています。言葉が違うだけで、中身は同じです。

ひとつ注意があります。同じページには「Windows 10では、エラー番号が表示されずにメッセージのみ表示される場合もあります」という但し書きがあります。番号が見当たらなくても、文面が上の691と同じなら同じ話です。

なお、この画面は今も現役です。eo光はWindows 11での設定手順を公開しており、失敗したときに「エラー691により接続に失敗しました」と表示されると画面つきで案内しています

ルーターに入れているなら、ランプの点滅の速さが手がかりになる

ルーターに値を入れた場合は、番号ではなく、設定画面の状態表示と本体のランプで示されます。

NECは、Atermのランプについて点滅の速さで意味を分けて説明しています。同社のQ&A(No.00206)は「急にインターネットにつながらなくなった場合」と「初回の設定直後・設定内容変更直後の場合」で節を分けており、そこから原因ごとに並べます。

点滅の速さNECが挙げている原因疑うところ
1秒間隔で緑点滅設定時に登録を行ったID・パスワードが間違って登録されている可能性自分が入れた値
0.5秒間隔で緑点滅プロバイダ・通信事業者の回線で障害が発生している可能性/接続に使用しているLANケーブルの問題回線の側・ケーブル

1秒間隔のときに何が起きているかを、同社はこう書いています。

設定時に登録を行ったID・パスワードが間違って登録されている可能性があります。

その場合、クイック設定Webのホーム画面で、接続先の接続状態が「PPP認証エラー」と表示され、Aterm本体のACTIVEランプは1秒間隔で緑点滅します。

📌 つまり、ゆっくり点滅していれば自分の入力を、速く点滅していれば回線の側を疑うということです。速さを数えてから動くと、無駄な入力し直しを1回減らせます。

バッファローのルーターは、ランプではなく設定画面の言葉で状態を出します。同社は「詳細設定」→「ステータス」→「システム」で見える「接続状態」を4つに分け、それぞれに対処を割り当てています。「切断中」「停止中」が止まっている状態、「通信中」がつながっている状態です。

PPPランプが消えていて正常な契約もある

ここは、書いてあることが会社によって食い違って見える箇所です。両方を並べます。

ドコモ光は、PPPランプの消灯についてこう案内しています。

ドコモ提供機器(PR-500KIなどのホームゲートウェイ・GE-ONUなどの回線終端装置・ルーター・モデムなど)の「PPPランプ」が消灯している場合、プロバイダーから提供の ID/パスワードがドコモ提供機器に正常に設定されていない可能性があります。

いっぽうNTT東日本のリモートサポートサービスは、同じPPPランプの消灯についてこう書いています。

プロバイダとの契約内容によっては、PPPランプが点灯していなくてもインターネットの利用が可能です。

IPv6IPoE接続サービス利用の際にはPPPランプが点灯していなくてもインターネット接続が可能です。

矛盾しているわけではありません。PPPランプはPPPoEで通れたかを示すランプなので、そもそもPPPoEを使わない契約なら、消えているのが正しい姿です。

だから、いま見るべきはランプではなく、インターネットが使えているかどうかです。ランプが消えていてもページが開くなら、それはIPoEで通っている可能性があります。方式そのものの違いはPPPoEとIPoEの違いで扱っています。

⚠ ランプが消えていて、しかもインターネットも使えない。その場合は、この先を読み進めてください。

PPP認証エラーで最初に見るのは、文字より「どの値を、どこに入れたか」

使うのは、プロバイダから届いた紙。白い書類が2枚並び、左のプロバイダの紙(接続ID・接続パスワード)には水色の丸い印が付いていて、右の回線事業者の紙(お客様ID・アクセスキー)には印が無い。

打ち間違いを疑う前に、確かめてほしいことがあります。そもそも、入れている値が違うかもしれないということです。

1文字ずつ見比べる作業は時間がかかります。値そのものが違っていれば、どれだけ丁寧に見比べても通りません。順番として、こちらが先です。

NTTの書類にある「お客様ID」は、この設定で使う値ではない

光回線を契約すると、書類が2種類届きます。回線の事業者から届くものと、プロバイダから届くものです。この設定で使うのはプロバイダから届いたほうです。

アイ・オー・データは、この取り違えを注意書きとして明示しています。

NTTはプロバイダーではありません。NTTの書類に記載されている「お客様ID」は、この設定で必要なIDではありません。

「お客様ID」も「アクセスキー」も、回線の側の書類に並んでいる立派な文字列です。だから紙を見ながら入れてしまいます。同じ封筒に入っていた値なのに、ここでは使えません。

どちらの紙にどの値が載っているかは、次の記事で扱っています。手元の紙が1枚しか見当たらない方も、こちらへどうぞ。

マイページのパスワードでは通らない会社がある

プロバイダのパスワードは1つとは限りません。ここが、この節でいちばん間違えやすいところです。

BIGLOBEは、2種類あることをはっきり書いています。

パスワードの登録/管理は「BIGLOBEパスワード」と「接続パスワード」、それぞれ別に行っており、全く別のパスワードとして存在しています。覚え間違い・入力間違いに気を付けてください。

マイページにログインするときのパスワードと、ルーターに入れるパスワードが別物だ、ということです。同社の説明によれば、前者は会員専用ページや事務手続き、メールに使い、後者はPPPoE設定に使います。

ところが、ここで「会員用を入れているのが原因だ」と決めつけてはいけません。@niftyは逆で、会員用のログインパスワードをそのまま接続に使います。同社はエラー691の案内でこう書いています。

ご入会時に送られてきた「@nifty IDのご案内」をお手元に用意し、「ユーザー名」に@nifty ID+@nifty.com、「パスワード」にログインパスワードを入力します。

呼び名は会社でばらばら

アイ・オー・データがまとめた記載例では、同じ値の呼び名がこれだけ分かれます。

  • @nifty — 接続IDは「@nifty ID」、接続パスワードは「ログインパスワード」
  • BIGLOBE — 接続IDは「ユーザー名」、接続パスワードは「接続パスワード」
  • OCN — 接続IDは「認証ID」、接続パスワードは「認証パスワード」
  • So-net — 接続IDは「接続用ID」、接続パスワードは「接続用パスワード」
  • ぷらら — 接続IDは「ユーザID」、接続パスワードは「本パスワード」

📌 ルーターの入力欄には「接続先ユーザ名」と書いてあるのに、手元の紙には「認証ID」と書いてある。言葉が一致しないのは正常です。上の呼び名のどれかで紙を探してください。会社によっては「認証ID」「認証パスワード」と書かれています。

@から後ろまで入れるかどうかも、会社で分かれる

接続IDは「名前@会社のドメイン」という形をしています。この@から後ろを入れるかどうかで迷う方が多いのですが、これも会社によって違います。

NECは、Atermの案内でこう書いています。

「ユーザー名」は、「*****@***.ne.jp」のように@以下のアドレスまで入力してください。(一部、@以下が不要な場合もあります。)

メーカー自身が例外に触れていることに注目してください。いっぽうSo-netは自社について、こう明示しています。

なお、接続用ID はフルドメイン形式となっております。 例) taro_s@aa2.so-net.ne.jp

つまり、迷ったら自分の契約先の案内を見るしかありません。ここは一般則が立たない箇所です。

打ち間違いを潰す手は2つある

値が合っていると確認できたら、ここで初めて打ち間違いを疑います。パスワードは入力欄で「*」や「●」に置き換わるので、目で確かめられません。事業者が案内している手が2つあります。

ひとつめは、メモ帳を経由する方法です。So-netがこう案内しています。

一旦、そこへパスワードを入力し、入力した文字列を確認したうえでコピーして、パスワード入力欄へ貼り付ける、「コピー&ペースト」を活用することにより、誤入力を防ぐことができます。

目で確かめてから貼るので、隠れた文字を疑わずに済みます。

ふたつめは、入力欄そのものに表示させる方法です。WindowsでPPPoEを設定する画面には、入力した文字を表示させるチェック欄があります。eo光は自社の手順のなかで、この欄について「チェックを入れます」と指示し、「入力の際、上の画面のようにパスワードに入力した文字列が表示されます」と補足しています。

⚠ こちらはパソコンに直接入れている場合の手です。ルーターの設定画面には、この欄が無いことがあります。その場合はひとつめの方法を使ってください。

見る文字も決まっています。NTT東日本は自社の機器について「@の後ろまですべて含めて入力します」としたうえで、PPPランプが点灯しないときの注意として「.」(ドット)と「,」(カンマ)の入力誤りや、「@」以降の入力忘れを挙げ、BB.exciteはパスワードの不一致という切断理由に対して「必ず半角英数で入力してください。」「大文字/小文字も正確に入力してください。」の2点を挙げています。

全角にならないことは、機器の側の仕様からも分かります。NTT東日本のホームゲートウェイの機能詳細ガイドは、接続先ユーザ名について「プロバイダから指定されたPPP認証用のIDを半角英数字または記号で入力します」と書いています。

⚠ なお、ルーターの設定画面そのものに入るためのパスワードは、ここで扱っている接続パスワードとは別物です。設定画面に入れなくて止まっている方は、ルーターの管理者パスワードが分からないをご覧ください。

IDもパスワードも正しいのにPPP認証エラーになる4つの理由

ここからが、この記事の本題です。値も文字も正しいのに断られる場合が、はっきり分けて4つあります。

この4つに共通しているのは、何度入れ直しても直らないという点です。入力をやり直す前に、心当たりがないか読んでみてください。

📌 自分では何も入力していない方も、ここが該当します。工事のときに設定してもらったまま何年も使えていたのに急に切れた、という場合は、①③④のどれかに当たることが多いです。回線の障害やケーブルの不良は、ランプの点滅の速さで切り分けられます。

まず、心当たりから当たりを付けてください。

あなたの状況先に読む番号
プロバイダを乗り換えた/プランを変えた直後①と④
開通したばかりで、まだ一度もつながっていない④と①
ルーターを買い替えた/2台目をつないだ直後
停電のあと、または機器が突然止まったあと
昨日まで使えていて、思い当たることが何も無い③と④

⚠ この表は当たりを付けるためのものです。1つ試して直らなければ、次の番号へ進んでください。

①その契約では、PPPoEを使わない(入れられない/入れなくてよい)

受付そのものが無い契約もある。濃紺の細長い道が上下に2本並び、上のPPPoE ── 受付を通る道には門が立っているが、下のIPoE ── 受付が無い道には何も立っておらず、端から端まで素通りできる。

いちばん見落とされやすい理由です。そもそもPPPoEを使わない契約なら、いくら正しい値を入れても受け付ける相手がいません。値が発行されない型と、値はあるけれど入れる必要が無い型の2つがあります。

極端な例から挙げます。GMOとくとくBBは、接続IDについてこう書いています。

10ギガをご契約の場合は、接続ID・接続パスワードは発行されません。またPPPoE設定(v4接続設定)でのインターネット接続もできません。

値そのものが発行されない契約があるということです。So-netにも近い記述があります。同社は対象のコースを名指ししたうえで、「v6プラス(IPoE方式でのIPv4通信)を無効にすることはできません」と案内しています。つまり、PPPoEに切り替える道が用意されていない契約があります。

これは「値が存在しない」型です。もうひとつ、値はあるけれど入れる必要が無いという型もあります。

BIGLOBEは、IPv6オプションに対応した機器を使っている場合について「IPv4接続設定(PPPoE設定)は不要です。ルーターやパソコンにPPPoE設定をしている際は削除(設定解除)してみてください」と書いています。入れてあるほうを消してみてください、という案内です。

⚠ ただし、こちらは「使えない」わけではありません。同じページには、開通を待てない方に向けた一時的な手動設定(PPPoE)の手順も置かれています。「入れられない」のと「入れなくてよい」は別です。

先ほどの機能詳細ガイドも、同じことを機器の側から書いています。「インターネット(IPv6 IPoE)接続のみをご利用の場合は接続先の設定を行わないでください。」

入力欄が灰色になっていないかを見る

ありがたいことに、これは自分の画面で確かめられます。しかも、プロバイダと回線事業者の両方が同じことを書いています。

So-netは、ホームゲートウェイの「基本設定」から「接続先設定(IPv4 PPPoE)」を開いたときの見え方を、こう案内しています。

表示された項目が「グレーアウト」している場合は、「v6プラス」の設定は有効な状態になります。

NTT東日本も、PPPランプが消えているときの手順の中で、同じ画面について注記しています。

※本画面がグレーアウトしている場合は、IPv6(IPoE)を利用した接続方式をご利用のため本設定は不要です

入力欄が灰色なら、そこで止まってよい

入力欄が灰色になっていて触れないなら、その契約はPPPoEを使っていません。値を入れる場所を探して迷っていた方は、ここで探すのをやめられます。

📌 この場合にやることは3つです。

  • 入れてしまった設定を消す — BIGLOBEもNECも、この場合はPPPoEの設定を削除するよう案内しています
  • 機器の電源を入れ直す — 消したあと、機器を入れ直して状態を見ます
  • それでも使えないなら、配線と機器のランプを見る — 原因は接続IDでも接続パスワードでもありません。NTT東日本は、PPPランプより先に光回線ランプが消えていないかを見るよう案内しています

自分の契約がどちらの方式なのかを確かめたい方は、PPPoEとIPoEの違いに確認の手順があります。

もうひとつ、契約の組み合わせが合っていない場合もあります。So-netはエラー691の対処の1番目に、コースの確認を置いています。

So-net でのご利用コースと、回線提供事業者の回線タイプが一致しているかどうかをご確認ください。

ご利用コースと回線タイプが異なっている場合は、接続ができません。

BB.exciteは、この状態を切断理由の一覧に「接続オプション無効」として載せ、原因を「フレッツ接続IDがアクセスラインに対応していない」と説明しています。プランを変えた直後や、回線を乗り換えた直後に心当たりがある方は、ここを疑ってください。

②同じIDで、別の機器がすでにつながっている

同じIDで、2台目は通れない。門の向こう側に先につながった機器があり、手前のあとから設定した機器は、門の開口部を横切る水色の棒で止められている。2台は同じ形の濃紺のルーター。

家の機器が2台あるときに起きます。ホームゲートウェイに接続IDを入れてあるのに、買ってきたルーターにも同じ値を入れた、という形です。

ルーターが2台重なって働く「二重ルーター」とは別の話です。こちらは同じ受付に、同じ名前で2台が入ろうとしている状態です。

BB.exciteは、これを切断理由の一覧に「二重ログイン」として載せています。原因は「すでに使用中のフレッツ接続IDで再設定を試行している」、確認することは「すでに他のルーターやパソコン、ゲーム機等で接続設定を行っていないか確認する」です。

Windowsでパソコンから直接つないでいる場合は、別の顔で出ます。「パソコンに直接入れているなら、エラー番号で切り分けられる」で挙げたエラー813がそれです。

打ち手はメーカーが書いています。NECは、Atermの案内でこう書いています。

なお、Atermとは別にプロバイダや通信事業者より提供されている通信機器(ホームゲートウェイやモデムなど)がつながっており、その通信機器側ですでにインターネット接続するための、ID・パスワードが登録されている場合は、AtermをPPPoEルータモードではなく、ブリッジモードで設定を行う場合があります。

その場合は、Atermをブリッジモードに変更を行って、接続が行えるかお試しください。

つまり、2台のうち、どちらか1台だけが受付を通ればよいということです。もう1台はブリッジモード(APモード)に切り替えて、通す役目を降ります。

では、どちらを降ろすのか。NECが挙げているのは、借りている機器の側にすでに値が登録されている場合に、あとから足した自社のルーターを降ろす形です。降ろした側でもWi-Fiは出せます。

自分の家に機器が何台あるのか、どちらの設定画面を開いているのかが分からない場合は、次の記事で確かめられます。

⚠ なお、同時につなげる数には上限があります。NTT東日本のホームゲートウェイの機能詳細ガイドは「複数の接続先を同時に接続するためには、回線が複数同時セッションに対応している必要があります」とし、別のページで「同時接続数は、契約内容によって異なります」と書いています。2台とも通そうとしても、無条件には通りません。

③停電のあとなど、切れる前の接続が網に残っている

②と似ていますが、原因が違います。自分では誰もつないでいないのに、通信会社の側に前の接続が残ったままになっている状態です。

NECは、法人向けルーターの技術情報で、この仕組みを説明しています。機器が切断を伝えないまま止まると、網の側の装置がそれに気づかず、前の接続を保持したままになるというものです。同社は復旧について「基本的に、BAS側が以前のPPP/PPPoEセッションを解放するまで待つ必要があります」と書き、再接続まで「数分程度の時間が掛かる場合があります」としています。

もっと長い時間を案内している例もあります。岐阜県の地域プロバイダであるTake-net Serviceは、この状態を「2重セッション」と呼び、次のように書いています。

NTTのネットワークでは、古い接続の情報を10~40分間くらい覚えているので、少し待つと元の情報が消えて、またつなげるようになります。

⚠ この時間について、NTT東日本・NTT西日本が公表している数字は見つけられませんでした。NECは数分程度、この地域プロバイダは10〜40分と案内している、という形で受け取ってください。

心当たりは、同社が挙げている2つです。「お家にあるインターネット用の機械(ルーター)が突然止まった」「NTTの工事や停電で、接続が切れてしまった」。停電のあとや、機器が突然止まった直後なら、この理由を先に疑ってください。

停電のあとは、もうひとつ疑うところがあります。機器の中の設定そのものが消えている場合です。NTT東日本は、PPPランプが消えているときの手順として、設定画面を開いて接続先ユーザ名とパスワードを入れ直すことを案内しています。

入れ直しを案内しているということは、値が消えている・違っている場合もあるということです。まず設定画面を開いて、ユーザ名の欄が空になっていないかを見てください。

設定を入れ直す前に、機器の電源を入れ直す

NTT東日本は、設定を入れ直す手順に入る前にやることとして「NTT製機器の電源を入れ直す」「配線の抜けや緩みの確認方法」を挙げています。これは①②④のどの理由でも先にやることです。事業者が案内している入れ直し方は、次の形です。

  1. STEP

    端末から順に、電源を落とす

    NECは「最初に、PCやスマートフォンなど、インターネットに接続を行っていた端末」「次に、Atermの電源」「最後に、プロバイダや通信事業者より提供されている通信機器(ホームゲートウェイやモデムなど)」の順を案内しています。端末から先に落として、壁につながっている機器を最後にします。

  2. STEP

    落としたまま待つ

    待つ長さは会社で違います。BIGLOBEは壁につながっている機器を抜いて「30秒」、So-netは「5 分ほど」、NECは「5分から10分程度」です。迷ったら長いほうに合わせてください。

  3. STEP

    壁につながっている機器から、順に入れる

    落としたときと逆の順です。BIGLOBEは「壁につながっている機器から電源を入れる」、NECは通信機器・ルーターとも「起動が完全に終了するまで数分かかりますので、5分〜10分ほどを目安にお待ちください」としています。1台ずつ、ランプが落ち着いてから次へ進みます。

  4. STEP

    最後に端末の電源を入れ、状態を見る

    BIGLOBEは「再起動後、3分ほど経ってからネットに再接続する」としています。すぐに直らなくても、数分は様子を見てください。

「待つ」には2種類ある

この記事には、性質の違う待ち時間が出てきます。混ぜないでください。

  • 機器を入れ直すときに待つ時間 — 上の手順で挙げた、電源を切ってから入れるまでの待ち時間です
  • 網が古い接続を忘れるのを待つ時間 — こちらが上で書いた数分〜数十分です。機器を何度入れ直しても短くなりません

📌 再起動しても直らなかったからといって、すぐ次の手に移らないでください。後者なら、待つこと自体が対処です。

📌 どこで見切るか。Take-net Serviceが案内している40分ほど置いてから、入れ直してみてください。それでも変わらなければ、③以外も見てください。次の④へ進みます。

④契約そのものが止まっている

最後は、機器の話ではありません。接続IDが、まだ使えるようになっていないか、もう使えなくなっている場合です。

BB.exciteの切断理由の一覧には、この状態が並んでいます。「サービス解除後/サービス開始前/サービス停止中/該当ユーザなし」で、原因は「フレッツ接続IDが有効ではない、または削除済み」です。

@niftyも、エラー691の対処の最後に「契約状況に問題がないか、お問い合わせください」を置いています。入力や再起動を試したあとに残る道として案内されているものです。

思い当たる場面は3つあります。

  • 開通の前に設定してしまった — BIGLOBEは新規開通について「原則工事当日に、配線後、数時間ほどでインターネットが利用可能になります」とし、「工事の内容により、開通設定が工事完了の翌日までかかる場合があります」と書いています。開通日の配線の順番は光回線が開通したらで扱っています
  • 乗り換えの手続きが残っている — 同社は他社からの乗り換えについて、乗り換え前のプロバイダへIPv6サービスの廃止手続きを行うよう求めています。前のプロバイダのIPv6信号が残っていると、BIGLOBEのインターネットが開通できないためです
  • 料金の支払いで止まっている — 支払ったあとの再開にも時間がかかります

再開までの時間について、NTTドコモビジネスはOCNひかり電話のよくある質問で「お支払い状況を確認後、3時間程度でご利用いただけます」「ただし、システムメンテナンスなどの理由により、ご利用再開がお支払いの翌日以降になる場合がございます」と書いています。これはこのサービスの案内なので、契約先が違えば時間も変わります。

PPP認証エラーが直らないとき、プロバイダに何を伝えるか

電話の前にそろえる3つ。機器の型番を表す濃紺の箱、ランプの状態を表す水色の円盤、画面の言葉を書き写した白い紙が横一列に並び、その右に濃紺の電話機が置かれている。

ここまで試して直らなければ、契約先に聞くのが早いです。ただし、伝え方で待ち時間が変わります。

まず、電話の前に見るものが2つあります。障害・メンテナンス情報と、自分の契約の状態です。

障害情報は、So-netがエラー691の対処の2番目に置いています。ネットが使えない状態なので、スマートフォンの回線から見ることになります。

契約の状態は、会社によってはマイページで読めます。BB.exciteは、マイページの「インターネット接続情報」で接続ID状態切断理由が見られると案内しており、この記事で挙げた「二重ログイン」「接続オプション無効」「サービス停止中」も、そこに表示される言葉です。

すべてのプロバイダで読めるわけではありません。読める会社なら、原因がその場で分かることがあります。自分の契約先のマイページを1回開いてみてください。

伝える項目も、同社が問い合わせフォームで指定しています。そのまま書き写せる形なので、引用します。

電話の前にそろえる項目(BB.exciteの問い合わせフォームより)

・接続ID状態:
・切断理由:
・終端装置(ONU/モデム/ホームゲートウェイ)の型番:

■機器のランプ状況
・電源ランプ:消灯/点滅/点灯(色:)
・認証ランプ:消灯/点滅/点灯(色:)
・光回線ランプ:消灯/点滅/点灯(色:)
・アラーム:消灯/点滅/点灯(色:)
・PPPランプ:消灯/点滅/点灯(色:)
・UNIランプ:消灯/点滅/点灯(色:)

「具体的な状態(いつから、どのようなタイミング等)の特記事項があればそちらもご記載ください。」

ランプは色と状態の両方が要る、というのがポイントです。「PPPが点いていません」ではなく「PPPランプは消灯、電源ランプは緑点灯」と言えると、相手が状況を再現できます。

何を聞くかも決まっています。NTT東日本は、入れ直してもPPPランプが点灯しない場合の3段目として「ご利用のプロバイダへ接続先ユーザ名・パスワードの有効性を確認する」を挙げています。「つながりません」ではなく、この値がいま有効かを確かめてほしいと言えば、相手はすぐ調べられます。

BIGLOBEは、電話をかける前に確かめる2点を挙げています。機器の再起動を試したか、機器のランプが赤く点灯していないか、の2つです。さらに、かける場所についても案内があります。

的確な原因特定のため、ご自宅などの回線設置場所(機器のそば)からお電話いただくことをおすすめしております。

📌 外出先から電話しても、ランプを見てくださいと言われて終わります。機器の前に座ってからかけてください。

プロバイダとメーカーの、どちらに聞くかを切り分ける

問い合わせ先は、プロバイダとルーターのメーカーに分かれます。どちらに聞くかを決める手順を、バッファローが公開しています。

1つ目は、プロバイダから借りている機器(ONUなど)とパソコンをLANケーブルで直接つなぎ、インターネットに接続できるかを見る方法です。2つ目は、別のルーターに交換して同じことを試す方法です。

試した結果聞く相手伝える内容(同社の案内より)
パソコンを直結したらつながったルーターのメーカー「FAQ:124144850を参照し、有線パソコン直結ではつながるが、Wi-Fiルーター※ではインターネット接続できない。」(※ 型番を問い合わせ前に用意する)
直結してもつながらないプロバイダ「Wi-Fiルーター、パソコンともにインターネット接続できないため、回線側・レンタル機器側で問題が発生していないか確認したい。」

この切り分けをしてから電話すると、「では直結して試してみてください」と言われて折り返しになる往復を省けます。

何度も入力し直すとロックされるのか。この点について、事業者やメーカーの公式な案内は見つけられませんでした。回数や解除の方法を書いた資料が無いので、この記事では触れません。ただ、上のとおり入力し直しても直らない理由が4つあるので、繰り返す前に心当たりを確かめるほうが確実です。

まとめ

この記事では、接続IDと接続パスワードを入れたのにつながらないときの切り分けを解説しました。

  • つながらないときに出るエラー691も、PPP認証エラーも、PPPランプの消灯も、断られたという同じ出来事。機器によって表示される言葉が違うだけ。ただしPPPランプは、契約によっては消えていて正常
  • 文字を見比べる前に、入れている値そのものを疑う。回線事業者の書類にある「お客様ID」は使わない。マイページ用のパスワードでは通らない会社がある
  • 正しくても断られる理由が4つある。受付が無いか入れなくてよい契約、同じIDで2台目、網に残った前の接続、止まっている契約。どれも入れ直しでは直らない
  • 停電のあとは、2つを分けて見る。機器の中の設定が消えている場合と、前の接続が網に残っている場合がある。まず設定画面のユーザ名の欄が空になっていないかを見る
  • ランプは、色だけでなく点滅の速さまで見る。NECはACTIVEランプについて、ゆっくり点滅なら自分の入力、速く点滅なら回線の側かケーブルと説明している。通ったときの表示も機器で違う
  • 電話は、ランプを見ながら話せる場所からかける。型番とランプの状態、画面に出ている言葉をそろえてから話すと早い

手元に接続IDと接続パスワードが無い方は、まず値を手に入れるところからです。会社によっては、その場で再設定できる道があります。

参考: PPPoE 接続 (広帯域接続) 時にインターネット接続ができない(エラー 691:ユーザー名またはパスワードが無効なため、アクセスできませんでした)

参考: インターネット接続ができない|広帯域接続|ルーターを使わない接続|インターネット接続で困ったときは(OCNお客さまサポート)

参考: PPPoEルータモード時にACTIVEランプが緑点滅して、インターネットに接続できません。

参考: PPPoE接続設定してもインターネットに接続できません | バッファロー

参考: BB.excite光 with フレッツ(PPPoE)のインターネット切断理由と原因(BB.exciteヘルプ)

参考: 「BIGLOBEパスワード」と「接続パスワード」の違いはなんですか | よくある質問(FAQ) | BIGLOBE会員サポート

参考: PPPoE接続設定時に入力する「接続ID」と「接続パスワード」とはどのようなものですか? | アイオーデータ I-O DATA

参考: PPPランプ消灯でネットができる | リモートサポートサービス 解決支援サイト

参考: NTT製機器のPPPランプが消灯している – 故障に関するよくある質問 Web 113|NTT東日本|フレッツ光

参考: クイック設定Webの接続状態に「PPP認証エラー」と表示された場合の対処手順|Aterm Q&A

参考: 「エラー691:ユーザー名またはパスワード、あるいはその両方が無効なため、このドメインにアクセスできませんでした。」と表示され接続できません。(PPPoE接続)| @nifty auひかり

参考: BIGLOBE光の接続設定後、インターネットに接続できない場合の対処方法(ファミリー1ギガタイプ/マンション1ギガタイプ) | よくある質問(FAQ) | BIGLOBE会員サポート

参考: 【ドコモ光】ドコモ提供機器の「PPPランプ」が消灯し、インターネットがつながらない

参考: 「v6プラス」 (IPoE方式でのIPv4通信) を無効にする (または有効にする) 方法を知りたい

参考: インターネット接続ができない(ID とパスワードを入力してもエラーが表示される)

参考: PPPoE 接続 (広帯域接続) 時にインターネット接続ができない(エラー 651:モデム (またはほかの接続デバイス) からエラーが返されました)

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