ネットワーク機器の「ブリッジ」という言葉を聞いたことはありますか?
名前は知っているけれど、実際にどんな働きをしているのかよくわからない…という方も多いのではないでしょうか。
私たちが普段何気なくインターネットを使えているのも、このブリッジの存在があってこそなのです。
今回は、ネットワークの世界で重要な役割を果たすブリッジについて、専門用語をできるだけ使わずにわかりやすく解説していきます。
ネットワークの仕組みに興味がある方は、ぜひ最後までお付き合いください。
目次
ブリッジとは?

ブリッジは、OSI参照モデルのデータリンク層(レイヤ2)の情報を基に、フレームの送信ポートを決定し転送するコンピュータネットワーク機器です。
簡単に説明すると、ブリッジとは、複数のネットワークを繋げて、より大きな一つのネットワークにするための装置です。
ブリッジは、2つの異なるネットワークを接続し、データを転送します。
例えば、あなたの家にあるWi-Fiルーターも、ブリッジ機能を使うことで、さらに広い範囲にWi-Fiを届けることができます。
まるで、二つの川にかかる橋のように、異なるネットワークを繋いでくれるのがブリッジなんです。
ブリッジの役割

ブリッジの主な役割は、異なるネットワーク間でのデータの橋渡しです。
具体的には、以下のような機能があります。
データの転送
ネットワーク間でデータを送受信する。
ネットワークの分割
大きなネットワークを小さなネットワークに分割し、効率化を図る。
セキュリティの向上
ネットワークを分割することで、セキュリティリスクを軽減する。
ブリッジの種類

ブリッジには、大きく分けて以下の2つの種類があります。
ローカルブリッジ
ローカルブリッジは、同じ種類のネットワークを接続するブリッジです。
たとえば、イーサネット同士を接続します。
リモートブリッジ
リモートブリッジは、異なる種類のネットワークを接続するブリッジです。
たとえば、イーサネットと無線LANを接続します。
ブリッジとスイッチ、何が違うの?

ブリッジと似たような役割を持つネットワーク機器に「スイッチ」があります。
どちらも複数の機器を接続する点では同じですが、ブリッジはネットワーク同士を接続するのに対し、スイッチは同じネットワーク内の機器同士を接続する点が異なります。
ブリッジを使うメリット・デメリット
ブリッジを使うメリット・デメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
ネットワークを拡張できる
ネットワークを物理的に拡張できます。
通信速度の向上が期待できる
ネットワークを分割することで、通信速度を向上させることができます。
セキュリティを強化できる
ネットワークを分割することで、セキュリティリスクを軽減できます。
設定が複雑な場合がある
スイッチに比べて設定が複雑な場合があります。
コストが高くなる場合がある
ブリッジ機能を持つ機器は、スイッチに比べて高価な場合があります。
まとめ
この記事では、ネットワークの世界で重要な役割を果たすブリッジについて、専門用語をできるだけ使わずにわかりやすく解説しました。
ブリッジは、異なるネットワークを繋いで、データを橋渡しする役割を担うネットワーク機器です。
ネットワークの拡張、通信速度の向上、セキュリティの強化など、様々なメリットがあります。
ブリッジを活用して、快適なネットワーク環境を構築しましょう。