独自回線とは?光コラボとの違いと、乗り換え・解約で変わること

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「auひかりやNURO光は独自回線だから速いですよ」と勧められて、そもそも何が「独自」なのか分からずに迷っていませんか?

「ドコモ光やSoftBank 光とは、何が違うの?」「いま使っている回線は、どっちなんだろう…」

実は、独自回線とは、NTT東日本・NTT西日本のフレッツ光のサービスを借りずに、自社でサービスを組み立てている光回線のことです。NTTの線をまったく使わない、という意味ではありません。

そして、違いが手元に出るのは、速さよりも、申し込み・乗り換え・工事・解約の場面です。

この記事では、ITやネットワークの知識がない方でもわかるように、独自回線と光コラボ・フレッツ光の違いを、NTT東西と回線事業者の案内をもとに解説します。

先に結論

光回線の契約は、NTT東西から何を借りるかで3つに分かれます。NTT東西が自ら提供する「フレッツ光」、フレッツ光を借りて自社の名前で売る「光コラボ」、フレッツ光を借りない「独自回線」です。

独自回線にも、NTTの光ファイバだけを借りる形(シェアドアクセス)と、光ファイバから自前で持つ形(電力会社系など)があります。

光コラボどうしは原則として工事なしで乗り換えられますが、独自回線と光コラボのあいだは、原則として解約して新しく申し込み、工事が要ります。

解約のときの撤去工事は、この記事で確かめた3社(auひかり・NURO光・コミュファ光)の今の案内では、撤去工事をしなければ撤去工事費はかかりません。auひかりとNURO光は撤去を「頼んだときだけ」行い、頼めば費用がかかります。ただし、eo光は扱いが違い、会社によっては2022年6月以前の契約に前の条件が残っています。自前の光ファイバの独自回線では残した線をほかの回線で使えないことがあり、賃貸では大家さんや管理会社の判断が先です。

「◯◯光」という名前だけでも、契約先の会社名だけでも、独自回線か光コラボかは決まりません。プラン名と契約書面で確かめましょう。

独自回線とは?光コラボ・フレッツ光との違いは「NTTから何を借りるか」

フレッツ光・光コラボ・独自回線を、NTTから何を借りるかで並べた図。タイトルは「NTTから何を借りるかで、形が分かれる」、その下に「濃い青=NTT東西のもの 白=自社のもの」。4つの列に「売る会社」「サービス」「光ファイバ」の3つの箱が縦に積まれている。左から「フレッツ光」は3つとも濃い青、「光コラボ」は売る会社だけが白、「独自回線」「光ファイバを借りる」は売る会社とサービスが白で光ファイバだけが濃い青、「独自回線」「光ファイバも自前」は3つとも白。

光回線の契約は、NTT東日本・NTT西日本から何を借りているかで、大きく3つに分けられます。

道路と路線バスにたとえてみましょう。NTTの光ファイバが「道路」、フレッツ光がその道路を走る「NTTのバス路線」です。光コラボは、NTTのバス路線を借りて自社の名前で走らせる会社。独自回線は、NTTのバス路線を借りない会社です。道路だけを借りて自分のバスを走らせる会社もあれば、道路から自分で作った会社もあります。

形NTT東西から借りるもの例
フレッツ光借りない(NTT東西が自ら提供する)NTT東西と直接契約するフレッツ光
光コラボフレッツ光(サービスごと)ドコモ光・SoftBank 光 など
独自回線(シェアドアクセス)光ファイバだけNURO光・auひかり ホーム(S)など
独自回線(自前の光ファイバ)借りないeo光ネット・コミュファ光(一部エリアを除く) など

フレッツ光 — NTT東日本・NTT西日本が自ら提供する

フレッツ光は、NTT東日本・NTT西日本が自分で提供する光回線のサービスです。インターネットにつなぐには、回線とは別にプロバイダとも契約します。

光コラボ — フレッツ光をNTTから借りて、自社の名前で売る

光コラボ(光コラボレーションモデル)は、フレッツ光をNTT東西から借りて、自社のサービスとして売る形です。NTT東日本は、光コラボの回線を、NTT東日本からフレッツ光などの提供を受けた事業者が自社のサービスとして提供するもの、と説明しています(光回線再利用のお手続きの注記)。

線もその先の設備もNTT東西のものなので、光コラボから別の光コラボへは、契約先だけを変える「事業者変更」で移れます。

独自回線 — フレッツ光を借りず、自社でサービスを組み立てる

独自回線は、フレッツ光を借りずに、自社でサービスを組み立てている光回線です。NURO光を提供するソニーネットワークコミュニケーションズも、自社のページで「フレッツ光とは別の回線を使用している業者は、独自回線業者と呼ばれます。」と説明しています(NURO 光はなぜ速い?)。

ただし、「独自」なのはサービスの組み立て方で、線まで自前とは限りません。ここが、独自回線でいちばん誤解されやすいところです。

契約の数も変わることがあります。フレッツ光では回線とプロバイダを別々に契約しますが、eo光は、自社のサービスを「回線とプロバイダーが一体化して提供される光回線サービス」と説明しています(eo光とは?(eo光))。回線とプロバイダの契約がいくつになるかは、申し込む事業者の案内で確かめましょう。

独自回線でも、NTTの光ファイバを使うことがある(シェアドアクセス)

NTTの光ファイバを借りる独自回線と、光ファイバから自前で持つ独自回線を並べた図。タイトルは「独自回線でも、NTTの光ファイバを使うことがある」。左右に同じ形の絵があり、太い線が小さな白い箱に入り、箱から3本の線が3軒の家へ分かれている。左の太い線は濃い青で「NTTの光ファイバ」、下に「NTTの光ファイバを借りる」「シェアドアクセス(NURO光など)」。右の太い線は白で「自社の光ファイバ」、下に「光ファイバから自前」「電力会社系(eo光ネットなど)」とある。

「独自回線は、NTTの線を使わない回線」と思われがちですが、そうとは限りません。

光ファイバだけを借りて、その先は自社で組み立てる

NTT東日本は、光ファイバだけを借りてサービスを提供する形を「シェアドアクセス」と呼び、「当社の光ファイバを相互接続で利用し、通信事業者各社がサービスを提供する形態です。」と説明しています(光回線再利用のお手続き(NTT東日本))。NTT西日本の同じページも、同じ説明です。

2024年の報道発表は、シェアドアクセスの回線をもう少し詳しく、「NTT東日本の光ファイバケーブルを利用し、1本の光ファイバーを分岐して複数のお客さまでご利用いただく方式によって、自社サービスとして提供する回線」と書いています(NTT東日本の報道発表(2024年11月27日))。

借りるのは光ファイバで、その上で動かす仕組みは自社で用意します。たとえばNURO光は、NTTやKDDI(auひかり)が主に使う通信の方式(GE-PON)とは別の方式(G-PON)を使い、それに合わせたONUを自社で貸し出している、と説明しています(NURO 光はなぜ速い?)。

NTT東日本の光回線再利用のページは、この手続きに参加しているシェアドアクセスの事業者として、KDDI株式会社・ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社・ソフトバンク株式会社の3社を挙げています(2026年10月1日時点)。このうちソフトバンクは、光コラボの「SoftBank 光」も提供しています(NTT西日本の光コラボの一覧にも載っています)。同じ会社の名前が、光コラボの側にも独自回線の側にも出てくることがあるわけです。

ほかのサイトでは、この形を、使われていない光ファイバ(ダークファイバー)を借りる、と説明していることがあります。eo光も、独自回線の中に「NTTが使用していない予備回線を利用しているもの」がある、と書いています(光回線の主な4種類(eo光))。呼び方は違っても、NTTの光ファイバを借りる形のことです。

光ファイバから自前で持つ独自回線もある(電力会社系など)

一方で、光ファイバそのものを自社で張っている独自回線もあります。関西電力グループのオプテージが提供するeo光ネットは、「関西電力の電柱を利用し、自社で整備した独自の光回線を構築している」と説明しています(eo光とは?(eo光))。

eo光は、電力会社が設立した通信事業者の回線を「電力系光回線」と呼び、「一部を除き多くの会社が独自に光回線網を敷設している」と説明しています(光回線の主な4種類(eo光))。

コミュファ光も、自前の光ファイバについて、愛知・岐阜・三重・静岡・長野に「コミュファが敷設した光ファイバーケーブルの総延長は実に21万キロ」と書いています(コミュファ光の技術)。

NTTの光ファイバを借りるか、自前で持つか。この違いは、乗り換えや解約のときの線の扱いに出てきます。

独自回線と光コラボで変わること|申し込み・乗り換え・工事・解約

独自回線と光コラボで違いが出る4つの場面を並べた図。タイトルは「違いが出るのは、申し込み・乗り換え・工事・解約」。左から、地図の上に立つ位置のピンに「申し込み」「エリアと建物」。1軒の家の左から濃い青の線、右から水色の線が入り、屋根の上に左から右への矢印があるものに「乗り換え」「原則、解約して新規」。穴のある四角い差込口から水色の線が下がるものに「工事」「光コンセント」。巻いたケーブルと段ボール箱に「解約」「撤去と、残した線」とある。

独自回線か光コラボかで変わるのは、おもに次の4つの場面です。

場面光コラボ独自回線
申し込みフレッツ光の提供エリアが目安その事業者の提供エリアと、建物の設備しだい
光コラボとの乗り換え事業者変更(原則、工事なし)原則、解約して新規(工事あり)。シェアドアクセスの戸建て向けなど一部は光回線再利用
部屋の光コンセントNTTの設備をそのまま使うそのままでは使えないことがある
解約のときの撤去NTTの設備の扱い(別の記事)確かめた3社は、撤去工事をしなければ撤去工事費はかからない。eo光・古い契約・賃貸は扱いが違う。自前の線はほかの回線で使えないことがある

これから新しく申し込む人に効くのは、提供エリア・光コンセント・いつか解約するときの撤去の3つです。事業者変更や光回線再利用の話は、いまの回線から移る人向けです。

申し込めるかは、住所と建物で決まる(提供エリア)

独自回線は、その事業者が設備を用意している場所でしか申し込めません。NURO光は、提供している地域を都道府県で示したうえで、一部の地域を除くとしています(NURO 光はなぜ速い?)。

マンションでは、建物に設備があるかも決め手です。auひかり マンションは「すでにauひかりの設備を導入済の集合住宅にお住まいの方」が対象です(auひかり マンション)。NURO光も、集合住宅で、自分の部屋のために個別にNURO光の回線を引くときは「オーナーの許可が必要」としています。

eo光は、自社の回線の提供エリアの外や、自社の回線を使えない建物に住む人向けに、NTTの回線を使う「eo光ネット(type N)」を用意しています(eo光とは?(eo光))。

申し込む前に、事業者のエリア検索で、住所と建物名まで入れて確かめましょう。賃貸なら、管理会社や大家さんに次の3つを聞いておくと安心です。

  • 建物に、その回線の設備が入っているか
  • 入っていなければ、部屋まで新しく線を引いてよいか
  • 退去のときに、引いた線の撤去が要るか

引っ越すときも、引っ越し先の住所と建物で同じことを確かめます。フレッツ光・光コラボの引っ越しの手続きは、光回線の移転の記事で扱っています。

光コラボどうしは「事業者変更」、独自回線との行き来は原則「解約して新規」

光コラボから別の光コラボへ移るときは、「事業者変更」という手続きで、工事なしで移るのが原則です。NTT東日本は、事業者変更を光コラボから別の光コラボへ「工事不要※3で移行すること」と説明しています(事業者変更のお手続き(NTT東日本))。注記の※3は、タイプ変更や移転を同時にすると工事が要ることがある、という断りです。

独自回線は光コラボではないので、この手続きは使えません。NURO光も、フレッツ光からNURO光への乗り換えは「転用」「事業者変更」とは異なり、新たな開通工事が必要だと案内しています(フレッツ光からNURO 光への乗り換え手順)。いまの契約を解約し、行き先で新しく申し込むのが原則です。

このとき要るのは、まず行き先の開通工事です。元の線を外す撤去は、auひかりとNURO光の案内では原則として頼んだときだけです。会社や契約による違いは、解約するときの撤去の項で扱います。

例外が、2025年2月に始まった「光回線再利用」です。NTT東日本の発表によると、光コラボとシェアドアクセスのあいだで移るときは、これまで行き先の開通工事(新しい引込線を付ける)のあとに、元の回線の廃止の工事(引込線を残すか外す)を別に行っていました。光回線再利用では、NTTの光ファイバを借りる独自回線(シェアドアクセス)と光コラボのあいだで、家まで引き込んだ線を使い回し、この2つを同じ日に済ませられます(線の状態によってはできないこともあります)。

ただし、対象は手続きに参加している会社どうしの乗り換えだけで、NTT東日本の発表では、戸建て向けのプラン(ファミリータイプ)が対象です(NTT東日本の報道発表)。NURO光のように、光コラボから移る場合に集合住宅の一部でも受け付けている会社もあります(光回線再利用でお申し込みの方(NURO 光))。参加している会社は、NTT東日本・NTT西日本の光回線再利用のページの一覧で確かめられます。

auひかりは「auひかり ホーム(S)」だけが対象です。ホーム(S)は、auひかり ホームのうち「東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の一部を除くエリア」のもので(auひかり ホーム(S)光回線再利用の受付開始について(au))、auひかりのエリア検索で「ホーム(S)」と出れば対象です(光回線再利用(au))。ホーム(S)から光コラボへ移るときにも使えます。

独自回線どうしの乗り換えは、光回線再利用の対象ではありません。NTT東西が案内している光回線再利用は、シェアドアクセスの回線と光コラボのあいだの手続きだからです。

承諾番号の受け取り方や、乗り換えの形によっては電話番号を持っていけないことがある点など、手続きの細かいところは、こちらの記事で扱っています。

部屋に光コンセントがあっても、独自回線ではそのまま使えないことがある

部屋の壁にある光コンセントは、その回線の会社の設備です。NTT東日本は「光コンセントとは、もともとNTT回線を利用するための設備で、独自回線は光コンセントに対応していません。」と書き、独自回線を使うなら開通工事が必要だとしています(光コンセントの有無で光回線の工事方法が変わる!(NTT東日本))。

反対に、光コラボなら、部屋に光コンセントがあれば家の側の工事が要らないことがあります。同じコラムは「フレッツ光や光コラボへ申し込みをすれば、自宅やオフィス側の開通工事をすることなく利用開始できます。」と書いています(NTT東日本・NTT西日本のビルの中での切り替え工事は必要、という断りつき)。

NURO光も、光コンセントは「原則各キャリアの資産」なので、すでにある光コンセントにNURO光の機器はつなげない、と説明しています(光コンセントがある場合でも工事が必要(NURO 光))。

ただし、光回線再利用で光コラボからauひかり ホーム(S)へ移る場合は、光コラボの「光ケーブル引込線から宅内の光コンセントまでの回線」を使い回します(光回線再利用(au))。光コンセントの持ち主の話は、こちらの記事が詳しいです。

解約するとき、線の撤去は「頼んだときだけ」という会社が増えた

独自回線をやめるときは、家まで引き込んだ線を外す撤去工事がある、と思っている方も多いかもしれません。今は、そうとは限りません。この記事で確かめた4社のうち3社は、撤去工事をしなければ撤去工事費がかからない形にしています。このうちauひかりとNURO光は、撤去そのものを頼んだときだけ行います。

背景には、2022年7月から、解約のときに請求できるお金に決まりができたことがあります。コミュファ光も、この改定を「2022年7月1日(金)の電気通信事業法改正における経過措置の廃止等に伴い実施するもの」と説明しています。撤去工事の費用の決まりは、光回線の違約金と、解約で請求できるお金の記事で扱っています。

⚠ 会社によっては、2022年6月以前に申し込んだ契約に、まだ前の条件が残っていることがあります。たとえばコミュファ光は、定期的な更新がない契約は「2028年7月1日に改定価格が適用されます。」としています。auひかりの解約のページは、auひかり ホームについて、申し込みの時期を問わず引込設備が残ると案内しています。自分の契約がどちらかは、契約書面か事業者で確かめてください。

撤去しなくてよいとしても、残せば終わり、とは限りません。独自回線では、次の2つに気をつけましょう。

自前の光ファイバの独自回線では、残した線をほかの回線で使えないことがある。eo光は「eo光の光ファイバーケーブルは、他の光回線で利用できないため、他の光回線を導入するには、再度工事が必要になります。」と案内しています。まれに、残したケーブルのせいで配管に新しいケーブルが通せず、工事ができないこともあるそうです(eo光の解約時にケーブルは残せる?)。

賃貸では、撤去するかを決めるのは大家さんや管理会社。NURO光は、賃貸物件や集合住宅に住んでいる場合について「建物所有者さまや管理会社さまへ撤去工事が必要かご確認ください。」とし、撤去を求められていれば工事が必要としています。eo光も、了承を得ずにケーブルを残したまま退去すると、原状回復の費用を請求される場合がある、と書いています。

フレッツ光・光コラボの側の撤去(NTTの設備の扱い)は、こちらの記事にまとめています。

独自回線は速いのか|回線の種類だけでは決まらない

「独自回線は速い」とよく言われます。事業者も、混みにくさを理由に挙げています。NURO光は「利用者の少ない回線を使うことで回線の混雑を避けられる」、eo光は「地域ごとの混雑状況に応じて柔軟に回線を増強できます」と説明しています。

ただし、これは事業者自身の説明です。この記事で確かめた事業者の案内には、独自回線と光コラボの速さを同じ条件で測って比べた数値はありませんでした。

事業者が示す速さが、最大の値であることにも注意が要ります。コミュファ光は「記載の速度は技術規格上の最大値であり、実際の使用における一定の通信速度を保証するものではありません。」とし、使う機器や設定、LANの環境で速度が変わると注記しています(コミュファ光の記事の注記)。NTT東日本も、法人向けのコラムで、自社の回線の最大速度に「技術規格上の最大値、実速度は利用環境・回線混雑状況により低下」と添えています(光コンセントの有無で光回線の工事方法が変わる!(NTT東日本))。

速さは、回線の種類だけでなく、家の中のWi-Fiや機器、光コラボならつなぎ方(PPPoEかIPoEか)でも変わります。光コラボで夜だけ遅いなら、乗り換える前に、つなぎ方を見直す手があります。

独自回線か光コラボかの見分け方|自分の回線を確かめる

自分の回線が独自回線か光コラボかを確かめる3つの手を並べた図。タイトルは「名前だけでは決まらない。書面と一覧で確かめる」。左は虫めがねを置いた書類で「契約書面」「プラン名まで見る」、中央は何本かの行のうち2行が水色の表を描いた紙で「NTT東西の一覧」「契約先の会社名を探す」、右は吹き出しの付いたスマホで「契約先に尋ねる」「決めきれなければ」とある。

乗り換えや解約を考えるなら、まず、いまの回線がどの形かを確かめておきましょう。

同じ名前のサービスに、独自回線と光コラボの両方があることがある

「◯◯光」という名前だけでは、どちらかは決まりません。たとえばeo光は、自社の回線の「eo光ネット」のほかに、「NTT回線を利用した光コラボサービス」として「eo光ネット(type N)」を提供しています(eo光とは?(eo光))。

同じ事業者でも、住所と建物しだいで、独自回線か光コラボかが変わるということです。契約書面や会員ページで、サービス名だけでなくプラン名(「type N」のような付記)まで見ましょう。

契約先の会社名を、NTT東西の光コラボ事業者の一覧で探す

NTT東日本・NTT西日本は、光コラボの事業者の一覧を公開しています(NTT東日本の一覧/NTT西日本の一覧)。契約先の会社名が載っていれば、その会社は光コラボを扱っています。

⚠ ただし、一覧だけで決めきれないことがあります。会社名が載っていても、その会社が独自回線も持っていれば、自分の契約がどちらかは分かりません。たとえばソフトバンク株式会社は、NTT西日本の光コラボの一覧に「SoftBank 光」で載り、NTT東日本の光回線再利用のページでは、シェアドアクセスの事業者としても名前が挙がっています。逆に、eo光ネット(type N)は「光コラボサービス」と案内されていますが、2026年10月1日現在のNTT西日本の一覧に、提供するオプテージの名前は見当たりませんでした。

決めきれなければ、契約書面を見て、契約先に尋ねる

契約書面や、契約の前に受け取った説明の書面で、サービス名・プラン名と、回線を提供している会社を見ます。それでも分からなければ、契約先に「この契約は光コラボですか、自社の回線ですか」と尋ねましょう。

光回線再利用を使いたいときは、NTT東日本・NTT西日本の光回線再利用のページの一覧に、いまの契約先とその行き先の両方が載っているかも見ておきます。auひかりなら、auひかりのエリア検索で「ホーム(S)」と出るかも確かめます(光回線再利用(au))。

まとめ

この記事では、独自回線とは何か、光コラボ・フレッツ光と何が違い、乗り換えや解約で何が変わるのかを解説しました。

  • 独自回線は、フレッツ光を借りずに、自社でサービスを組み立てる光回線。NTTの線を使わない、という意味ではない
  • 独自回線には、NTTの光ファイバだけを借りる形(シェアドアクセス)と、光ファイバから自前で持つ形(eo光ネットなど)がある
  • 申し込めるかは、その事業者の提供エリアと建物の設備しだい。賃貸なら、建物の設備・線を引いてよいか・退去のときの撤去を、先に管理会社に聞く
  • 光コラボどうしは事業者変更(原則、工事なし)。独自回線との行き来は原則として解約して新規で、行き先の開通工事が要る。シェアドアクセスと光コラボのあいだは、戸建て向けなど一部で光回線再利用が使え、開通と元の回線の廃止を同じ日に済ませられる(auひかりはホーム(S)だけ)
  • 部屋の光コンセントは、独自回線ではそのまま使えないことがある。光コラボなら、光コンセントがあれば家の側の工事が要らないことがある
  • 解約のときの撤去は、この記事で確かめた3社(auひかり・NURO光・コミュファ光)の今の案内では、撤去工事をしなければ撤去工事費はかからない(auひかりとNURO光は頼んだときだけ撤去し、頼めば費用がかかる)。eo光はふつう工事員が来て、相談すればケーブルを残せる場合がある。会社によっては2022年6月以前の契約に前の条件が残り、自前の光ファイバの独自回線では残した線をほかの回線で使えないことがあり、賃貸では大家さんや管理会社の判断が先
  • 「独自回線だから速い」は事業者の説明。同じ条件で比べた数値は、この記事で確かめた事業者の案内には無い
  • サービスの名前だけでも、会社名だけでも決まらない。プラン名・契約書面・NTT東西の一覧で確かめ、決めきれなければ契約先に尋ねる

独自回線か光コラボかは、速さの宣伝より、乗り換えと解約のときに効いてきます。申し込む前に、いまの回線と行き先がどの形かを確かめておけば、工事や撤去で慌てずに済みます。

参考: 光回線再利用のお手続き(NTT東日本)

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