ホームルーターの置き場所|窓際か部屋の中心か、測って決める

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ホームルーターの置き場所を調べると、「窓際に置きましょう」と書いてあります。別のページを開くと、今度は「家の中心に置きましょう」と書いてあります。

どちらも間違っていません。ただ、この2つは同じ場所を指すとはかぎりません。

実は、ホームルーターは電波を2回使っています。外から受け取るときと、家の中へ配るときです。窓際が効くのは前者、部屋の中心が効くのは後者で、条件がぶつかることがあります。

この記事では、ITやネットワークの知識がない方でもわかるように、その2つがぶつかったときに自分の家ではどちらを取るかを、測って決められるようにしていきます。

先に、結論を3つ書いておきます。

  • 窓際は「受け取る電波」に効き、部屋の中心は「配る電波」に効きます。だから両方をすすめる記事があり、読むと迷います
  • 決め方は測ることです。受け取る側は本体のランプ、配る側は普段いる部屋の速度を、別々に見ます
  • ベランダや庭は選択肢になりません。電波法で屋外に使えない周波数帯があり、取扱説明書も屋内での使用を前提にしています

なお、この記事では特定の会社の商品を比べたり、おすすめを選んだりはしません。どの会社のホームルーターでも変わらないところだけを扱います。

ホームルーターの置き場所は、Wi-Fiルーターの置き場所と何が違うのか

「ホームルーターは電波を2回使う」と書かれた図。左の格子状の鉄塔から中央の縦長の機器へ水色の矢印が4本伸び、その機器から右のノートパソコンとスマートフォンへ別の矢印が広がっている。下に「① 外から受け取る」「② 家の中へ配る」とある。

ホームルーターは、スマートフォンと同じ4G・5Gの電波を受け取って、家の中にWi-Fiを飛ばす据え置き型の機械です。

ここに、置き場所を難しくしている理由があります。1台で2つの仕事をしているので、置き場所に求められる条件も2つあるのです。

どちらの電波か相手置き場所に求められること
受け取る外にある携帯電話の基地局家の外側に近いこと
配る家の中のパソコン・スマホ家の中心に近いこと

光回線につなぐ無線LANルーターには、この悩みがありません。受け取るほうは壁から来るケーブルの仕事なので、置き場所が関係するのは「配る」だけだからです。

だから、無線LANルーターの記事に書いてある「家の中心に置く」をそのまま持ってくると、ホームルーターでは半分しか当たりません。

似た名前の機械と混ざりやすいので、先に分けておきます。持ち歩く小さな箱はモバイルWi-Fi、光回線につないで家の中にWi-Fiを配るのは無線LANルーターです。この記事で扱うのは、コンセントに挿して据え置いて使うホームルーターだけです。

もうひとつ、言葉の注意があります。契約書やマイページに出てくる「設置場所」は、家具のどこに置くかではなく登録した住所のことを指します。この記事では家の中のどこに置くかだけを扱うので、以降は「置き場所」と書きます。

ややこしいことに、取扱説明書では同じ語が物理的な置き場所の意味で使われます(「設置場所を決める」など)。この記事で引用として出てくるものは、そちらの意味です。

外から電波を受けるための置き場所 — 窓際が効くとき、効かないとき

「壁を通るか、窓を通るかで変わる」と書かれた図。上下2段とも左に鉄塔がある。上段は水色の矢印が濃紺の厚い板を通ったあと細く薄くなって右の縦長の機器に届き、下段は枠だけの窓を通った矢印が太いまま右の機器に届いている。ラベルは「壁を通る」「窓を通る」。

携帯電話の電波は、外から家に入ってきます。途中に壁があるほど弱くなるので、外に近いところほど受け取りやすいという理屈になります。

これはメーカー自身が書いていることです。ドコモのhome 5Gの取扱説明書には、置き場所を決める項目にこうあります。

取扱説明書「設置場所を決める」

見通しの良い、窓から近い場所に設置してください。窓がない場所や窓から遠い場所に設置すると、インターネットに接続ができない場合があります。

出典はhome 5G HR02 取扱説明書(NTTドコモ・PDF)です。UQ WiMAXも「基地局の電波が届きやすい窓際の設置がおススメです」と案内していて、Wi-Fiの接続方法や設置する時のポイント、注意点を解説!(UQ WiMAX)で読めます。

つまり「窓際がいい」は、受け取るほうの理由で言われています。ここを押さえておくと、あとで出てくる「窓際はよくない」という話と矛盾しません。

なお、窓際を選ぶときは直射日光が当たり続けない窓にしてください。ソフトバンクも直射日光を避けるよう案内しています。

本体のランプで、受けている強さを見る

受け取れているかどうかは、感覚ではなく本体のランプで分かります。ドコモの取扱説明書も、電波の強さを示すランプが青色で点灯する場所に設置するよう書いています。

機種によっては、置き場所が適当かどうかを機械のほうが判定してくれます。たとえばhome 5G HR02には設置場所環境チェック機能があります。

設置場所環境チェック機能について

設置場所として適当かを判定する機能です。ネットワーク接続完了から1分以内にWPSボタンを10秒以上押してください。判定中は[電波の]ランプが緑色で点滅し、判定結果は[電波の]ランプで表示されます(青色で点灯:適当、黄色で点灯:不適当)。

[ ]の中は、読みやすいように補ったところです。原文ではランプの名前が絵記号で書かれています。

同じ場所で何度やっても黄色なら、その場所はやめたほうがいい、という判定です。

この機能を使っているあいだはインターネットにつながりません。使い終わったら、取扱説明書のとおり電源をいったん抜いて差し直すと元に戻ります。

ソフトバンクはAirターミナルについて、セットアップメニューやボタン操作で電波の受信レベルを確認できると案内しています([SoftBank Air]電波受信レベルの確認方法を教えてください。(ソフトバンク))。

ランプの色と場所は機種で違います。同じドコモでも、位置情報が確認できないときに赤く光るのはHR01ではSTATUSランプ、HR02では5G/4Gランプです。手元の機種の取扱説明書で「設置場所」「電波」のあたりを引いてください。

窓際でも良くならないとき

窓際に置いてもランプが伸びないことがあります。理由は2つ考えられます。

1つは窓の向きです。基地局がどちらの方角にあるかを、住んでいる側から確かめる方法はありません。だから、窓が複数あるなら方角の違う窓でも試してみるのが早道です。同じ窓際でも、数十センチ動かすだけで様子が変わることがあります。

もう1つは窓ガラスの種類です。窓なら何でも通りやすい、というわけではありません。省エネのために使われるLow-Eガラスは、ガラスの表面に金属の膜がコーティングされています。

ドコモとAGCが2026年4月に出した報道発表は、このガラスについて「表面に金属膜がコーティングされており、特に5Gなど高周波の電波が透過しにくい特性があります」と書いています(Low-Eガラス越しに屋外の通信環境を改善する実証実験に成功(NTTドコモ・AGC・PDF))。

窓なら必ず有利、とはかぎらないということです。窓際に置いてもランプが伸びないなら、窓際にこだわる理由はありません。そのときにどこを選ぶかは、あとの「置き場所の決め方」で測って決めます。

家の中へ配るための置き場所 — 高さと、あいだにある壁や家具

「すみに置くと、配る電波が使いきれない」と書かれた図。左は濃紺の板のすぐ手前に縦長の機器があり、水色の輪が板と反対側にしか広がっていない。右は同じ機器がまわりに何も無いところに置かれ、輪が全方向へ均等に広がっている。下に「壁ぎわに置いたとき」「まわりが開けているとき」とある。

ここからは、もう1本の電波の話です。家の中へWi-Fiを配るほうは、条件が変わります。

Wi-Fiの電波は、機械を中心に全方向へ広がります。豆電球を部屋に置いたときの光の広がり方に近いと考えてください。

そうすると、置き場所で損得が生まれます。バッファローは、Wi-Fiを配る機械について、置き場所に向いていない場所を次のように挙げています。

置き場所に向いていない場所

Wi-Fiルーターから発信される電波はWi-Fiルーター中心に全方向に飛ぶという特性があるため、床に置いていると家具などに電波が遮られてWi-Fiルーターから離れた場所に電波が届きにくくなります。また、窓際や部屋のすみなどに設置すると、円形に発信される電波の一部が窓の外に向いたり、壁に向いてしまい、電波の一部しか利用できなくなります。

出典はホントはもっとつながるWi-Fi(バッファロー)です。

ここで「窓際はよくない」と出てきました。前の節と逆のことを言っているように見えますが、これは配る側の話です。窓際に置くと、広がった電波のうち外へ向いた分が使われないまま終わる、という意味になります。

受け取るほうは外に近いほど得をして、配るほうは外に近いほど損をする。この記事の悩みは、まるごとここから来ています。

配る側だけで考えるなら、家の中心(部屋の中央)に近く、床から少し高いところが有利です。避けたいものも、同じページに挙がっています。

  • 水槽や花びん、土壁など湿気を含む物の近く(電波は水に吸収されやすいため)
  • 金属製の棚や、棚の中などの見えない場所(電波は金属に吸収されやすいため)
  • 電子レンジなどの家電の近く(2.4GHz帯が重なるため)

3つめは電波干渉と呼ばれるもので、置き場所以外の直し方もあります。

高さは、一般論より自分の機種の指定が先

高さについては、よく「床から1〜2m」と言われます。UQ WiMAXも「床から1~2mほど離れた高さに設置することが理想です」と書いています。

ただし、これは電波が全方向へ広がるという、配る側の理屈から出てきた数字です。機種そのものについての指定ではありません。

実際、ソフトバンクはAirターミナルについて「窓際で周囲に物がない、30cmから80cmの高さが適しています。直射日光を避けて設置してください」と案内しています([SoftBank Air]Wi-Fi(無線)の電波が不安定で困っています。(ソフトバンク))。

この案内に「窓際」が入っているのは、受け取る側と配る側の両方をひとまとめにした、その機種としての推奨だからです。ここまで読んできた「窓際は配る側に損」と食い違うわけではありません。

数字が違うのは、どちらかが間違っているからではありません。一般論より、手元の機種について書かれている指定のほうが優先します。取扱説明書やメーカーの案内に高さが書いてあれば、そちらに従ってください。

窓際と部屋の中心がぶつかったときの、置き場所の決め方

「受ける側と配る側を、別々に測る」と書かれた図。左は縦長の機器と、その水色の点のそばに置かれた虫めがね。右は離れたところにあるスマートフォンと、画面の上に浮かぶ丸い速度計。下に「① 本体のランプ」「② 使う部屋の速度」とある。

ここまでで、条件が2つあること、そしてそれがぶつかることが分かりました。ここからが本題です。

「バランスを取りましょう」で終わらせず、自分の家では窓際と部屋の中心のどちらを取るのかを、1つに決めます

受ける側と配る側を、別々に測る

2つの電波は別のものなので、まとめて1回で測ることはできません。次の順で進めます。

  1. STEP

    置き場所の候補を2〜3か所決めます。

    「いちばん電波が入りそうな窓際」「普段いる部屋の中心」、そして間を取った場所があれば、その3つで十分です。どれもコンセントが届くことを先に確かめてください。

  2. STEP

    候補ごとに、本体のランプを見ます(受ける側)。

    置いてすぐではなく、電波をつかみ直すまで少し待ってから見ます。判定の機能がある機種なら、それを使ったほうが確かです。

  3. STEP

    同じ候補で、普段いちばん使う部屋の速度を測ります(配る側)。

    測るのはルーターのそばではなく、実際に使う部屋です。ここを取り違えると、配る側を測ったことになりません。

    測り方と数字の読み方はインターネット速度テストの結果の見方にまとめています。ここでは候補どうしを比べるだけなので、速さの絶対値よりも同じやり方・同じ機器で測ることのほうが大事です。

  4. STEP

    候補・ランプ・速度の3列で、紙に書き出して見比べます。

    回線の混み具合は時間帯で変わるので、候補どうしは近い時間に測ります。夜に測った場所と昼に測った場所は比べられません。

使う部屋の速度で、置き場所を1つに決める

決めるときの土台になる考え方は1つだけです。外から受け取った以上のものを、家の中へ配ることはできません。受け取るほうが細ければ、家の中でどう配っても細いままです。

ただし、これは上限の話です。手元にどれだけ届くかは、受け取る側と配る側の細いほうで決まります。だから最後に見るのは、使う部屋で実際に出た速度のほうです。ランプは、その速度がなぜそうなったのかを教えてくれる手がかりとして使います。

そこから、次のように分かれます。

測った結果選ぶ置き場所
部屋の中心のほうが、使う部屋の速度が速い部屋の中心。ランプが少し落ちていても、配る側の伸びがそれを上回っています
窓際のほうが、使う部屋の速度が速い窓際。受け取る側の落ち込みを、配る側の伸びで取り返せていません
どこで測っても速度が伸びず、ランプも弱いまま置き場所では決まりません。最後の見出しへ進んでください

ランプと速度が食い違ったときは、速度を取ります。ランプは窓際のほうが良いのに、使う部屋の速度は中心のほうが速い——これはよく起こります。受け取る側にまだ余裕があった、ということなので、迷わず中心を選んでください。

間取りによる違いも、この表の中に入っています。ワンルームのように部屋が1つなら、窓際に置いても手元までの距離が短いので、配る側の損はほとんど出ません。測るまでもなく窓際から始めて構いません

逆に、部屋がいくつもあって、いちばん使う部屋がルーターから遠いなら、配る側の損が効いてきます。ここで表の1行目に当てはまるなら、思い切って中心へ寄せる価値があります。

階が違うときも、考え方は同じです。あいだに天井や床が入るぶん、さえぎるものが1枚増えた状態になります。1階に置いて2階で使うなら、測るのは2階のその部屋です。

ただし階をまたぐと、候補をどこへ動かしても速度が伸びないことがあります。そのときは置き場所では決まらないので、最後の見出しへ進んでください。

2か所で迷ったときは、普段いちばん長くいる部屋を基準にしてください。すべての部屋で速いことより、使う部屋で困らないことのほうが、暮らしのうえでは効きます。

置きたい場所に置けないとき

測った結果がよくても、そこに置けるとはかぎりません。ホームルーターは電源が要るので、コンセントが届く範囲でしか動かせません

また、機械にLANケーブルでつないでいるものがあれば、そのケーブルの長さも制約になります。

延長コードを使えば、置ける場所は増やせます。ただし電源アダプタそのものは付属のものを使ってください。ドコモの取扱説明書もHR02について「必ず付属のACアダプタ H3をお使いください」と書いています。たこ足配線は、抜けかけたときに気づけないので避けます。

置けないときは、次の順で妥協点を探します。

  1. 同じ部屋の中で、より中心寄り・より高い場所に動かせないか探します
  2. 人がよく通る場所や床は避けます。足で踏まれる場所は、通信より先に機械が傷みます
  3. それでも置けないなら、その候補は諦めて、残った候補の中でいちばん良かった場所にします

置くときの向きにも決まりがあります。ドコモの取扱説明書は「通気孔を塞がず、縦置きで設置してください」「布などで本端末の上部を覆わないでください」と書いています。

ベランダ・庭に出すという置き場所は選べるのか

「屋外に出すという選び方はない」と書かれた図。中央に縦の破線があり、左に濃紺の縦長の機器、右に同じ形の輪郭だけの機器が置かれている。機器から右へ伸びる水色の矢印は、破線の手前で止まっている。下に「屋内」「屋外」とある。

ここまで読むと、こう思う方がいるはずです。「外から来る電波を受け取るなら、いっそベランダに出したほうが速いのでは」と。

結論から書きます。家庭のホームルーターを、ベランダや庭に出して使うことはできません。理由は2つです。そして、これとよく混ざる別の話がもう1つあります。

理由1:屋外で使えない周波数帯がある

Wi-Fiに使う電波は、周波数帯ごとに使える場所が法律で決まっています。総務省の電波利用ポータルにある表を整理すると、次のようになります。

周波数帯屋内での利用屋外での利用
2.4GHz帯
5.2GHz帯(W52)△(条件付き)
5.3GHz帯(W53)×
5.6GHz帯(W56)

この表は無線LANの屋外利用/上空利用について(総務省 電波利用ポータル)のものです。

問題は5.2GHz帯の「△」です。これは手続きをすれば家庭でも使える、という意味ではありません。条件は、技術基準適合証明を取った専用の機器を使うこと、事前に総合通信局へ登録局の手続きをすること、決められた区域の中で使うこと、の3つすべてです。

家庭で買うホームルーターは、この専用の機器にあたりません。総務省も同じページで「モバイルルーターやスマートフォンのテザリング機能については、5.2GHz帯を屋外で利用できません」と念を押しています。

新しい機器が使う6GHz帯も、屋外で使えるのは出力をごく低く抑えた種類に限られます(総務省の同じ表で、屋内向けの種類は屋外が×です)。2.4GHzと5GHzの違いは別の記事にまとめています。

まとめると

家庭の機器を屋外に出して使えるのは、2.4GHz帯とW56(5.6GHz帯)だけです。W52とW53は使えません。

理由2:機械そのものが屋内用に作られている

「では2.4GHz帯だけに絞れば法律はかわせるのでは」と思うかもしれません。ところが、機械の側にもう1つ前提があります。

UQ WiMAXのSpeed Wi-Fi HOME 5G L13の取扱説明書には「本製品は屋内専用です。屋外での使用はできません」とあり、5GHz帯の注意書きでも「電波法により5.2GHz帯および5.3GHz帯の屋外利用は禁止されております(本製品は屋内専用です)」と書かれています(Speed Wi-Fi HOME 5G L13 取扱説明書 詳細版(UQ WiMAX・PDF))。

ドコモのhome 5G HR02も「本端末は屋内への設置を前提として製造されております」と書いています。

調べた2社が同じことを書いているので、屋外に出すのは、法律の前に機械の使い方として外れていると考えてよさそうです。雨や直射日光に耐える作りにもなっていません。

なお、この節が扱っているのは機械を屋外に置いて使うことです。屋内に置いたまま使うぶんには、ここまでの話は関係ありません。

理由ではないが混ざりやすい話:契約の「設置場所住所」

ここで、混ざりやすい話を切り分けておきます。ホームルーターの契約には登録した住所でしか使えないという決まりがあります。

ソフトバンクは「ご契約住所以外でのご利用はできません。ご契約住所以外でご利用した場合、本サービスの契約を解除する場合があります」と書いています([SoftBank Air]契約住所以外での利用はできますか。(ソフトバンク))。ドコモのhome 5G HR02は、取扱説明書に「本端末は位置情報を確認できず、5G/4Gランプが赤色で点灯する場所では使用することができません」とあり、機械の側でも決まりが働くようになっています。

ただし、これは住所の話であって、家の中のどこに置くかとは関係ありません。同じ家のベランダは同じ住所なので、契約の決まりには引っかかりません。

ベランダに出せないのは、あくまで理由1と理由2のためです。逆に、実家や旅行先に持っていくのがだめなのは、契約のほうの理由になります。混ぜないでください。

置き場所を変えても直らないときに見るところ

置き場所は、道具を買わずに今すぐ試せる数少ない手です。ただし、置き場所で直らないこともあります

そもそも選んではいけない場所に置いていないか

まず、「配るための置き場所」で挙げた4つ——棚の中や家具の下、金属の棚、床、水のあるもののそば——に当てはまっていないかを見てください。1つでも当てはまるなら、そこを直すのが先です。

  • 通気孔をふさいでいないか。布やカバーで上を覆っていないか
  • 直射日光が当たり続けていないか
  • 枕元や机の手前など、人がいつもすぐそばにいる場所でないか

ドコモの取扱説明書には「通信中は身体から20cm以上離し、かつその間に金属(部分)が含まれないように設置してください」という注意もあります。枕元や机の手前は、この点でも向きません。

それでも直らないときに疑うところ

置き場所の候補をひととおり試して、どこでも結果が変わらないなら、置き場所の問題ではありません。

なお、ここでいう「ランプが強い・弱い」の見え方は機種で違います。色で示すものも、本数で示すものもあるので、手元の機種の取扱説明書でどちらかを先に確かめてください

  • ランプは強いのに遅い … 配る側か、回線の混み具合を疑います。まず別の時間帯に測り直し、それでも同じなら、近所のWi-Fiや家電と電波が重なっていないかを見ます。使う周波数帯を切り替えて変わることもあります
  • 遠い部屋だけ遅い … 置き場所では届かない距離です。メッシュWi-Fiや中継機で、電波の出どころを増やす手があります
  • どこに置いてもランプが弱い … 家そのものが基地局から遠いか、建物が電波を通しにくい可能性があります。契約先に相談する段階です

それぞれの調べ方と直し方は、別の記事にまとめています。

まとめ

この記事では、ホームルーターの置き場所を、測って1つに決める手順として解説しました。

  • ホームルーターは電波を2回使います。外から受け取るときと、家の中へ配るときです
  • 窓際は受け取る側に効き、部屋の中心は配る側に効きます。同じ場所とはかぎらないので、ぶつかります
  • 決めるときは、候補ごとに本体のランプ(受け取る側)と普段いる部屋の速度(配る側)を別々に測ります
  • 決め手は使う部屋で出た速度です。ランプが少し落ちても、そちらが速いほうを選びます。受け取る側は上限を決めるだけで、手元に届く速さは細いほうで決まるためです
  • 高さは「床から1〜2m」がよく言われますが、手元の機種について書かれた指定があれば、そちらが優先します
  • ベランダ・庭は選択肢になりません。家庭の機器ではW52とW53を屋外で使えず、取扱説明書も屋内での使用を前提にしています。これは契約の住所の話とは別です

置き場所は、お金をかけずに今日試せる手です。まず2〜3か所を測ってみてください。

参考: 無線LANの屋外利用/上空利用について(総務省 電波利用ポータル)

参考: home 5G HR02 取扱説明書(NTTドコモ・PDF)

参考: Speed Wi-Fi HOME 5G L13 取扱説明書 詳細版(UQ WiMAX・PDF)

参考: ホントはもっとつながるWi-Fi(バッファロー)

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