外出先から自宅のカメラやNASが見られない|ルーター2台と回線の壁

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「家の中ではスマホで見られるのに、外出先からだと自宅のカメラやNASにつながらない」——そんなことはありませんか。

説明書やメーカーのサポートを開くと、ルーターが2台以上あると使えない、グローバルIPアドレスが割り振られる環境でないと使えない、と書かれていて、そこで手が止まっている方もいるかもしれません。

実は、外出先からだけつながらないときにまず疑うのは、外から家に入ってくる通信が、家に届くまでのどこかで止まっていることです。止める場所として主に挙がるのは、ルーターが2台重なっているところと、回線の側の2つです。

この記事では、ネットワークに詳しくない方でもわかるように、自分の機器がどちらの型かの見分け方、止めている場所の確かめ方、それぞれ誰に何を聞けばよいかを順に説明します。

確かめる順番
  1. 機器の型を見分ける。アプリに登録するだけの型なら、ルーターの設定なしで外出先から使えるように作られている。それでも見られなければ、まず見る側のスマホの回線を変えて試す
  2. ルーターが2台あるかを確かめる。あれば、1台にまとめるか、機器をつなぐ場所を変える
  3. 回線の側でIPアドレスを分け合っていないかを確かめる。分け合っていれば、契約している会社(マンションで建物ごとに入っているなら、その会社か建物の管理側)に聞く

前は見られていたのに見られなくなった場合は、そのころに変えたものが手がかりになります。Wi-Fiルーターを買い足した・買い替えたなら「ルーターが2台(二重ルーター)だと、外出先からの通信が手前で止まる」から、回線やプロバイダを変えた・IPoE(v6プラスなど)に切り替わったなら「回線の側の壁」から読んでください。買い替えた場合は、前のルーターに作っていた通り道の設定(ポート開放など)が、新しいルーターに移っているかも見てください。バッファローなどは、型番の違うルーターにはルーターの設定の控え(設定を保存したファイル)を読み込ませられないとしているので、そのときは入れ直すことになります。

外出先からだけつながらないのは、外から入ってくる通信だから

「外から始まる通信だけが止まる」の図。右に家があり、家の入口に「ルーター」がある。家の中のカメラから出た矢印はルーターを通って左の雲(インターネット)まで届き、「家の中から外へ:通る」とある。その下では、外出先のスマートフォンから家へ向かう矢印が家の手前の板で止まり、「外から家の中へ:止まる」とある。家の中に「家の中」

家の中でスマホからカメラを見るとき、通信は家の中だけで完結しています。外出先から見るときは、インターネットの側から家の中の1台を呼び出すことになります。この向きの違いが、つながる・つながらないを分けます。

家の中から外へ出る通信は、ふだんどおり通る

マンションにたとえると、外に見えているのは建物の住所だけで、部屋番号は建物の中でしか通じません。家のネットワークも同じで、いま広く使われているIPv4という形式では、家の中の機器は、外から見るとひとつの住所(グローバルIPアドレス)を共有しています。

それでもWebサイトを見られるのは、ルーターが「どの部屋から出ていった通信か」を控えておき、返事をその部屋に届けているからです。この仕組みをNATと呼びます。

外から入ってくる通信は、届け先が決まらず止まる

一方、外から新しく始まった通信には、その控えがありません。部屋番号の書かれていない手紙が建物に届いても、管理人は誰に渡せばよいか決められない、という状態です。

この手紙を特定の1台に届けるには、ルーターに「この宛先の番号(ポート番号)への通信は、この機器へ」と通り道を登録しておく必要があります。これがポート開放と呼ばれる設定です。

ただし、機器によっては、この登録をしなくても外出先から見られます。見分け方は「外出先から自宅の機器を見る仕組みは2通りある」で扱います。

外出先から自宅の機器を見る仕組みは2通りある

「外出先から見る仕組みは2通り」の図。左の「取り次ぐ型」では、家の中のカメラと外のスマートフォンの両方から、上にあるメーカーのサーバーへ矢印が伸びている(「家の機器もスマホも、外へ出ていく」)。右の「通り道を作る型」では、スマートフォンからの矢印が家の入口のルーターを通って、家の中のカメラまで届いている(「外から家の中へ入ってくる」)

では、外出先から見る機能は、どれもルーターに通り道を作らないと使えないのでしょうか。そうではありません。メーカーの案内を読むと、外から家の機器につなぐ仕組みは大きく2通りあります。

メーカーのサーバーが取り次ぐ型(アプリに登録するだけ)

1つめは、家の機器とスマホの両方が、メーカーの用意したサーバーへ自分から出ていき、そのサーバーがあいだを取り次ぐ型です。どちらも「外へ出る」向きの通信なので、家の入口で止まりにくくなります。

アイ・オー・データは、自社の「リモートリンク3機能」について、複数ルーター環境の解説で次のように案内しています。

マンション用インターネットなどの複数ルーター環境の場合でも、機器の設定を変更することなく、外出先からアクセスできるようになります。

取り次いだあとのデータの通り方は、環境によって変わります。SynologyはQuickConnectのホワイトペーパーで、まず直接つなぐことを試し、だめならサーバーの助けを借りて直接つながる道を開け、それもだめなときにだけ中継サーバーを経由する、という順番を説明しています。中継を通るときについては、こう書いています。

リレー サーバー経由の通信は、データ配信に著しい遅延が生じることがあるため、クライアントがサーバーへのアクセスを試行するうえでの最後の手段となっています。

つまりこの型は、ルーターの設定をしなくても見られる代わりに、環境によっては表示が遅くなることがあります。遅いのではなく、まったく見られないときの話は「取り次ぐ型なのに見られないとき」で扱います。

ルーターに通り道を作る型(説明書に「ポート」「ダイナミックDNS」が出てくる)

2つめは、外出先のスマホが家の住所をめがけて直接つなぎに来る型です。家の入口を通って入ってくるので、ルーターに通り道を作っておく必要があります。

説明書の「外出先から使う」ための手順に、次のような言葉が出てくれば、こちらの型です。

  • ポート開放、ポート変換、ポート番号
  • UPnP(ルーターに通り道を自動で作らせる機能)
  • ダイナミックDNS、ホスト名(変わっていく家の住所に、決まった名前を付ける仕組み)

メーカーのサポートに、ルーターが2台あると使えない、グローバルIPアドレスが要る、と書かれているのは、たいていこの型の機能です。たとえばバッファローのNAS(LinkStation/TeraStation)の「Webアクセス機能」について、同社のよくあるご質問はこう書いています。

2台以上のルーターが動作している場合、Webアクセス機能を利用することができません。

同じページには「Webアクセス機能は、プロバイダーからグローバルIPアドレスが割り振られる環境でないと利用することができません。」ともあります。

気をつけたいのは、取り次ぐ型の機器でも、詳しい設定の中にポート番号やUPnPの項目を持つものがあることです。たとえばアイ・オー・データのNAS(HDL-HB)の説明書では、「Remote Link 3」の設定項目に「UPnP機能」があります。項目があるかどうかではなく、外出先から使うための手順として、ルーターの設定を求められているかどうかで見分けてください。

説明書が手元に無いときは、アプリの名前や本体の表示から製品名を確かめ、メーカーのサイトで「外出先から」「リモート」などの案内を探してみてください。その案内にルーターの設定の手順が出てくるかどうかで、同じように見分けられます。なお、ルーターを設定した覚えが無いからといって、取り次ぐ型だとは限りません。機器が自動でルーターに通り道を作ることがあるからで、録画機のガラポンTVの宅外視聴のヘルプも、設置したときにルーターに対して自動で宅外視聴できるように設定を行う、と書いています。

取り次ぐ型なのに見られないとき

取り次ぐ型でも、いつでも見られるわけではありません。アイ・オー・データは、ネットワークカメラ「Qwatch」について外出先から映像を見ることができない環境・条件をまとめていて、次のどれかに当てはまると、見られない場合があるとしています。

  • 外出先のスマホが、別のスマホのテザリングにつながっている
  • カメラ側か見る側のルーターのNATタイプ(ルーターが外からの通信をどれくらい通すかの種類)が「Symmetric」(シンメトリック)
  • 回線がIPv6専用の契約(IPv4の通信が一切できない契約)
  • プロバイダのサービスやルーターの機能が、P2P方式(機器どうしが直接やりとりする方式)の外からの通信を監視・ブロックしている

このうち自分ですぐ試せるのは、見る側を変えることです。同社は、見る側の端末を4G/5Gの回線や別のルーターにつなぎ替えて試すよう案内しています。外出先でスマホのWi-Fiをいったんオフにして、4G/5Gの回線で開いてみてください。これで見られれば、つないでいたWi-Fiの側を疑えます。

見る側を変えても見られないなら、カメラ側のルーターや回線の契約、プロバイダのブロックの話になります。家の回線を契約している人や、カメラのメーカーに見てもらってください。なお同じページには、回線が次の形なら見られる、とも書かれています。

IPv4通信も提供されているIPv6契約回線をご利用の場合(IPv4 over IPv6)であれば映像視聴可能です。

IPoE(v6プラスなど)であること自体は、Qwatchでは見られない理由にならない、ということです。ただしこれはQwatchの案内なので、ほかの機器なら、その機器のメーカーの条件を確かめてください。

それでも見られないときのために、アイ・オー・データはQwatchのよくあるご質問で、アプリから見る場合も含めて、ルーターのポート開放の手順を案内しています。そこまで進むなら、ルーターに通り道を作る型と同じく、ルーター2台と回線の側を確かめることになります。

通り道を作る型なら、2台と回線を順に確かめる

「確かめる順番」の図。左から、カメラとスマートフォン(「① 機器の型」)、線でつながった2台のルーター(「② ルーター2台」)、回線の会社の設備(「③ 回線の側」)が並び、矢印で順につながっている

ルーターに通り道を作る型の機器で外出先から見られないときは、止めている場所を、家に近いほうから順に確かめます。まずルーターが2台あるか、次に回線の側でIPアドレスを分け合っていないか、です。

ルーターが2台(二重ルーター)だと、外出先からの通信が手前で止まる

「ルーターが2台だと、手前で止まる」の図。左から「外出先」のスマートフォン、雲(インターネット)、家の順に並ぶ。家の中では「外側のルーター」と「内側のルーター」が線でつながり、その先にカメラがある。スマートフォンからの矢印は、外側のルーターのすぐ先の板で止まり(「ここで止まる」)、内側のルーターとカメラには届いていない

光回線の会社から届いた機器(ホームゲートウェイなど)にルーターの働きがあり、そこへ自分で買ったWi-Fiルーターをルーターとして動かしたままつなぐと、ルーターが2台重なった形になります。これを二重ルーターと呼びます。

ふだんのインターネットはこのままでも使えます。ところが外からの通信は、まず外側のルーターに届きます。外側のルーターに通り道が無ければそこで止まり、内側のルーターの先にあるカメラまでは届きません。

2台あるかを確かめる

箱が2つ見えても、片方はルーターの働きを持たない機器のこともあります。バッファローはルーターが2台以上あるか確認する方法として、パソコン(Windows)のコマンドプロンプトで「tracert buffalo.jp」と入力して実行し、表示された中に家の中のIPアドレス(10./172.16〜172.31./192.168. で始まるもの)がいくつあるかを数える方法を案内しています。

2つあれば、ルーターが2台ある可能性があります。マンションで建物ごとにインターネットが入っている場合は、建物の側のルーターも数に入ることがあります。建物の側のルーターは住人が設定を変えられないことがあるので、その場合は「誰に何を聞くか」のマンションの項を見てください。どちらの箱の設定画面を開けばよいかも含めて、見分け方は次の記事で詳しく説明しています。

メーカーが案内している主な直し方は2つ

1つめは、内側のルーターの働きを止めることです。バッファローは同じ案内で、Webアクセス機能を使うなら、パソコンに近い方のルーターをブリッジモードに変えてから、もう一度設定するよう書いています。ブリッジモードは、ルーターの役を降りて、つなぐだけの係になる設定で、アクセスポイントモードとも呼ばれます。

2つめは、機器をつなぐ場所を変えることです。ガラポンTVの宅外視聴のヘルプは、こう案内しています。

ガラポンTVのインターネット接続用に複数のルーターを利用している場合は、最もインターネット側(WAN側)にありますルーターにガラポンTVを接続してください。

どちらを選ぶかは、家の配線しだいです。つなぎ替えは、有線でつなぐ機器なら、外側のルーター(回線の会社から届いた機器など)の空いているLANの口につなぎ直す方法です。ブリッジモードに変えるほうは、内側のルーターの設定を変えます。

ブリッジモードにすると家のWi-Fiが使えなくなるのでは、と心配になるかもしれません。バッファローのAPモード(ブリッジモード)の案内は、APモードで使えなくなる機能として、IPアドレスを配る機能(DHCPサーバ)やアドレスの変換(静的IPマスカレード)などを挙げています。Wi-Fiの電波を出すことは、この一覧に入っていません。同じ案内は、切り替えたあとにつながらない端末は、再起動(スマートフォンならWi-Fiのオフ・オン)するよう書いています。

ブリッジモードとつなぎ替えのどちらでも、外からの通り道を作る設定は、外側のルーター(回線の会社から届いた機器など)で行うことになります。このほか、2台のまま、ルーターに通り道を作る方法を挙げるメーカーもありますが、手順は機種ごとに違います。

ポート開放の項目が見当たらないときは、ルーターが役を降りていないかを見る

自分で買ったWi-Fiルーターの設定画面を開いても、ポート開放の項目が見つからないことがあります。たとえば、そのルーターが、すでにブリッジモード(アクセスポイントモード)になっている場合です。バッファローのポート開放の案内には、こうあります。

Wi-FiルーターがAPモード(ブリッジモード)の場合は[ルーターセキュリティー(セキュリティー)]の項目は表示されません。ポート変換の設定をする場合は、上位機器(親機)に、ポート変換設定を行ってください。

アイ・オー・データも、ポート開放の項目が表示されないときの案内で、APモードのときは、そのルーターのインターネットポートにつながっているルーターの側で設定するよう書いています。同じ案内は、IPv6のインターネット接続(IPoE)で使っているときも、ポート開放はできないとしています(例外は「回線の側の壁」で扱います)。項目が無いのは故障ではなく、探す場所が外側のルーターに移っているか、回線の方式のためだ、ということです。

ルーターを1台にしても外出先から入れないとき|回線の側の壁

「回線の側で、IPアドレスを分け合っている」の図。「外出先」のスマートフォンからの矢印が、「回線の会社の設備」の手前の板で止まっている(「ここで止まる」)。設備からは3軒の家のルーターへ線が分かれているが、外からの矢印はどの家にも届いていない

ルーターを1台にして、通り道の設定(ポート番号や、機器のIPアドレスの指定)もメーカーの案内どおりなのに入れないなら、次に疑うのは回線です。回線によっては、家のルーターに自分だけのグローバルIPアドレスが割り当てられず、回線の会社の側でIPアドレスをほかの家と分け合っています。

建物のたとえで言えば、自分の家が「建物」ではなく、もっと大きな建物の「部屋」になっている状態です。外からの手紙は大きな建物の管理人で止まり、自分の家まで届きません。

回線の会社自身が、そう案内している例があります。

  • マンション向けのインターネット: ぷららの「M・Broad」はグローバルIPについての案内で「基本はマンション内の共用部分にある監視装置(ルータ)のNAT機能により、自動的にプライベートIPアドレスをご提供いたします。」、e-mansionは固定グローバルIPアドレスの案内で「e-mansionの標準サービスではプライベートIPアドレスを採用。」と書いています
  • WiMAX: UQ WiMAXは割り当てられるIPアドレスの種類について「プライベートIPアドレス、または、グローバルIPアドレスが動的に割り当てられます。」と答えています

ルーターの画面で、グローバルIPアドレスが来ているかを見る

確かめるには、ルーターの設定画面で、インターネット側(WAN側)に割り当てられたIPアドレスを見ます。ルーターが2台あるなら、外側のルーターで見てください(内側のルーターのWAN側には、外側のルーターが配った家の中のIPアドレスが出るためです)。2台のままでも見られるので、ブリッジモードに変える前に確かめておくこともできます。

バッファローのWAN側のIPアドレスを確認する方法は、見方をこう書いています。

WAN(Internet)側IPアドレスの欄に、下記の範囲でいずれかのIPアドレスが割り当てられている場合、プライベートIPアドレスを採用した環境である可能性が高くなり、リモートアクセスは利用できません。

「下記の範囲」は、10./172.16〜172.31./192.168. で始まるIPアドレスです。このほか、100.64〜100.127で始まるIPアドレスも、通信事業者が、大規模にIPアドレスを分け合う装置(CGN)と家のルーターのあいだで使うために取ってある範囲(RFC 6598)なので、回線の側で分け合っている可能性が高いと考えてください。

IPoE(v6プラスなど)では、IPアドレスがグローバルでも入れないことがある

気をつけたいのが、光回線でIPoE(v6プラスなど)を使っている場合です。IPv4の通信をIPv6に包んで運ぶ仕組み(IPv4 over IPv6)には方式がいくつかあり、方式によって事情が違います。

v6プラスで使われている方式(MAP-E)では、家のルーターのIPアドレスはグローバルIPアドレスでも、そのIPアドレスをほかの契約と分け合っていて、使えるポート番号の範囲が契約ごとに割り振られています。住所はもらえているのに、使える郵便受けが一部だけに決まっている、という状態です。v6プラスの仕組みをプロバイダに提供しているJPIXが配布しているv6プラスの技術解説の電子書籍(PDF)は、こう書いています。

JPIXによって割り振られた範囲外のポート番号を利用してポート開放を設定することはできません。

そのため、ルーターの画面のIPアドレスを見て「グローバルIPアドレスだから大丈夫」とは言い切れません。どこまでできるかは、方式とルーターによって、使えるポート番号の範囲でだけ設定できる、設定しても通信が転送されないことがある、設定できない、に分かれます。

たとえば、NECのAterm WX6000HPのポートマッピング機能の説明は、v6プラスモードなどでも「利用可能ポート」に表示されたポート番号なら設定できるとしています。バッファローのポートを開放する方法は、v6プラスなどでは設定しても通信が転送されないことがあり、transixではポート変換できない、としています。アイ・オー・データのポート開放の項目が表示されないときの案内は、MAP-E・DS-Lite・標準プロビジョニング方式では設定できず、固定IPの契約をしていれば一部の機種で設定できる、としています。外側のルーターが回線の会社から届いた機器(ホームゲートウェイなど)なら、その機器の案内を見てください。

transixのDS-Lite接続は、提供元のインターネットマルチフィードの説明によれば「1つのグローバルIPv4アドレスをシェアするアドレス共有型のサービス」です。

v6プラスなどのIPoEを使っている家では、こう整理できます。取り次ぐ型の機器なら、IPoEであること自体は見られない理由にならないことがあります(Qwatchの例)。ルーターに通り道を作る型の機器なら、使えるポート番号が限られる、設定しても通信が転送されないことがある、ルーターによっては設定できない、のどれかになります(固定IPの契約をしていれば設定できる機種もあります)。

自分の回線がIPoEかどうかは、プロバイダから届いた書類などで確かめられます。確かめ方はIPoEの記事で説明しています。

誰に何を聞くか

回線の側で分け合っているなら、家の中の設定では直せません。聞く相手は契約している会社です。取り次ぐ型の機器なら、その前に、見る側のスマホの回線を変えて試してください。

  • プロバイダ(WiMAXなども含む)には、「ルーターにグローバルIPアドレスを割り当ててもらえるか」を聞く。UQ WiMAXやe-mansionは、グローバルIPアドレスを割り当てるオプションを用意しています。ただしUQ WiMAXは一部のプランではこのオプションを使えないとしていて、マンション向けのぷららのM・Broadは、オプションを付けても自宅にサーバーを置くのは控えるよう書いています
  • IPoE(v6プラスなど)なら、「外から特定の機器につなぐ設定をしたい。いまの方式でできるか、固定IPのオプションはあるか、できないなら別の接続方式に切り替えられるか」を聞く。アイ・オー・データは、IPv4の接続(PPPoEなど)への切り替えを検討するよう案内しています。ただしPPPoEに戻すと、混む時間帯に遅くなることがあります(違いはIPoEの記事で説明しています)
  • マンションで建物ごとにインターネットが入っている場合は、共用部分のルーターの設定を住人は変えられないことがあります。マンションのインターネット無料の記事で説明しているとおり、入居のときに会員登録をした型ならそのインターネットの会社に、登録の要らない型なら建物を管理している側(管理会社など)に聞きます。「外出先から自宅のカメラを見たい。この部屋にグローバルIPアドレスを割り当ててもらえるか、そのためのオプションはあるか」と聞けば、何を知りたいかが伝わります。アイ・オー・データは、マンションの共有インターネットの場合として、管理会社にグローバルIPアドレスが割り振られているかやオプションのプランを確かめたうえで、管理者に相談するよう案内しています

もう1つの道は、ルーターに通り道を作らずにすむ、取り次ぐ型の機能を使うことです。いまの機器にその機能があれば、回線の契約を変えなくても見られる場合があります。

外から入る道を開ける前に知っておくこと

ルーターに通り道を作るということは、世界中からその機器を呼び出せる入口を作るということです。自分が招いた相手だけでなく、知らない相手からも見えます。

総務省の自宅Wi-Fi利用者向け簡易マニュアル(PDF)は、使わない機能は無効にするようすすめ、悪用されるおそれのある機能として、VPN機能、DDNS機能、インターネットからルーターの管理画面への接続機能、UPnP、DMZ機能などを挙げています。ルーターに通り道を作る型の機器が使うのは、このうちのいくつかです。

通り道を作るなら、使う機器・使うポート番号だけに絞り、その機能を使わなくなったら閉じてください。どの機能を残してよいかの線引きは、次の記事にまとめています。

まとめ

この記事では、外出先から自宅のカメラやNASが見られないときに、止めている場所を確かめる順番と、それぞれ誰に何を聞けばよいかを説明しました。

  • ルーターに通り道を作る型の機器が外出先からだけ見られないのは、外から新しく入ってくる通信が、家のルーターや回線の側で届け先を決められずに止まるから
  • メーカーのサーバーが取り次ぐ型(アプリに登録するだけ)は、ルーターの設定なしで使えるように作られている。ただし表示が遅くなることや、条件によって見られないことがある。見られなければ、まず見る側のスマホの回線を変えて試す
  • ルーターに通り道を作る型(外出先から使うための手順に、ポート開放・UPnP・ダイナミックDNSなどのルーターの設定が出てくる)は、ルーター2台と回線の側の、どちらでも止まる
  • ルーターが2台(二重ルーター)なら、内側をブリッジモードにするか、機器を外側のルーターにつなぐ。どちらでも、通り道の設定は外側のルーターで行う
  • 回線の側は、ルーター(2台なら外側のルーター)の画面で確かめる。2台のままでも確かめられる。WAN側のIPアドレスが 10./172.16〜172.31./192.168./100.64〜100.127. で始まるなら、回線の側で分け合っている可能性が高い。IPoE(v6プラスなど)は、IPアドレスがグローバルでも、使えるポート番号が限られる、設定しても通信が転送されないことがある、設定できない、のどれかになることがある
  • 回線の側の壁は、契約している会社(マンションで建物ごとに入っているなら、その会社か建物の管理側)に、グローバルIPアドレスの割り当てや接続方式を聞く

まずは、使っている機器の説明書で「外出先から使う」の章を開き、ルーターの設定の手順が書かれているかを見てください。書かれていなければ、止めている場所を探す前に、見る側のスマホの回線を変えて試すところから始められます。

NATの仕組み、ポート開放、ブリッジモード、グローバルIPアドレスの調べ方、PPPoEとIPoEの違い、tracertの読み方は、次の記事にまとめています。

参考: インターネット経由でWEBアクセス機能を利用できません(LinkStation/TeraStation)(バッファロー)

参考: 外出先からアクセスできない?!複数ルーター環境を解消しよう!(アイ・オー・データ)

参考: 【Qwatch】外出先(遠隔地)からネットワークカメラの映像を見ることができない環境・条件(アイ・オー・データ)

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