あなたは毎日何気なくスマホやパソコンでインターネットを使っていますが、その裏側でどんな仕組みが働いているか考えたことはありますか?
実は今この瞬間も、私たちが送受信するデータは地球の海底を走る巨大なケーブルを通じてやり取りされているのです。
そして驚くべきことに、検索エンジンの大手Googleは、このインターネットの大動脈とも言える海底ケーブルの敷設に莫大な投資をしています。
なぜ検索サービスを提供する会社が、海の底にケーブルを張り巡らせているのでしょうか?
その理由と、普段は目にすることのない海底ケーブルの驚くべき世界をこれから一緒に探っていきましょう。
目次
海底ケーブルとは?

海底ケーブルとは、世界中のインターネット通信を支える、海の中に敷かれた光ファイバーケーブルのことです。
現代のインターネットは、この海底ケーブルによって、国境を越えた高速通信が可能になっています。
なぜ海の中にケーブルを敷く必要があるのでしょうか?
それは、人工衛星を使った通信よりも、海底ケーブルの方が圧倒的に高速で、安定した通信ができるからです。
人工衛星は地球から約36,000km上空にあり、電波が往復するのに時間がかかります。
一方、海底ケーブルは、光ファイバーを通して光の速さで情報を伝達するため、遅延が少なく、大容量のデータを送ることができます。
具体的には、日本とアメリカを結ぶ海底ケーブルの場合、数千kmの距離を、わずか数十ミリ秒でデータが伝送されます。
これは、高画質の動画もストレスなく視聴できるほどの速さです。
海底ケーブルの仕組み

海底ケーブルは、ただのケーブルではありません。
何重もの層で保護された、非常に複雑な構造をしています。
なぜなら、海底は高水圧で、ケーブルに大きな負担がかかるからです。
また、サメなどの海洋生物による噛みつきや、地震などの自然災害からケーブルを守る必要もあります。
具体的には、ケーブルの中心にある光ファイバーを、プラスチックや金属の層で何重にも覆い、最後に防水性の高いポリエチレンで覆っています。
これにより、海底でも数十年の耐久性を実現しています。
Googleと海底ケーブル

Googleは、世界中の人々が快適にインターネットを利用できるよう、積極的に海底ケーブルの敷設に投資しています。
なぜなら、Googleのサービス(検索、YouTube、Gmailなど)は、高速で安定したインターネット接続が不可欠だからです。
具体的には、Googleは世界各地で独自の海底ケーブルを敷設しており、これらのケーブルは、Googleのデータセンター同士を結び、世界中のユーザーに高速なサービスを提供しています。
また、Googleは、海底ケーブルの技術開発にも力を入れており、より高速で、より信頼性の高い通信を目指しています。
海底ケーブルの未来

海底ケーブルは、私たちの生活を支える重要なインフラです。
今後も、インターネットの利用拡大に伴い、海底ケーブルの重要性はますます高まるでしょう。
例えば、5GやIoTの普及により、データ通信量は飛躍的に増加すると予想されています。
これに対応するため、より大容量で、より高速な海底ケーブルが必要になります。
また、海底ケーブルの技術は、通信だけでなく、海洋観測や地震検知など、様々な分野での活用が期待されています。
まとめ
海底ケーブルは、私たちの生活を支える、とても重要なインフラです。
Googleをはじめとする企業の努力により、私たちは世界中の情報を、ほぼリアルタイムで手に入れることができます。
次にインターネットを使う時は、ぜひ海底ケーブルの存在を思い出してみてください。