050アプリとは?スマホに2つ目の電話番号を足す前に確かめること

11 min 63 views

仕事用の電話番号がほしいけれど、スマホを2台持ち歩くのは面倒だと思っていませんか?

「アプリを入れるだけで050の番号がもらえるなら、それで十分では?」「デュアルSIMと何が違うの?」

実は、050アプリの電話は、携帯電話の番号の電話とは別の通り道(データ通信)で届きます。そのため、電話が鳴るかどうか、携帯で話しているときの着信、番号を使い続けられる長さが、ふつうの携帯の番号とは違います。

この記事では、ITやネットワークの知識がない方でもわかるように、050アプリの仕組みと、仕事用の番号として選ぶ前に確かめておきたいことを、事業者のマニュアルやお知らせをもとに解説します。すでに050アプリを使っていて、電話が鳴らなかった方は「050アプリの電話は、アプリが着信を受け取れるときだけ鳴る」から読んでください。

先に結論

050アプリは、SIMを増やさずに、アプリで050から始まる番号を足すサービスです。声はデータ通信で運ばれます。

電話が鳴るのは、アプリが着信を受け取れるときだけです。インターネットにつながっていないとき、アプリを止めたときやしばらく使っていないときは、鳴らないことがあります。留守番電話か転送を先に決めておきましょう。

携帯で話しているときに050アプリへ電話が来たらどうなるかは、機種とアプリの設定で違います。

050番号のサービスが終わったとき、事業者の終了のお知らせは、その番号をほかのサービスでも使い続けられないとしています。解約したときも番号は手放し、番号ポータビリティの対象でもありません。名刺や看板に長く載せる番号にするなら、規約と、サービスが続く見込みを確かめてから決めましょう。

迷ったら、名刺や看板に長く載せる仕事用の番号はデュアルSIMや2台持ちで、番号が変わっても困らない連絡用は050アプリで、と分けるのが目安です。

050アプリとは?スマホに2つ目の番号をアプリで足す仕組み

携帯の番号の電話と050アプリの電話が別の通り道で届くことを示す図。タイトルは「050アプリの電話は、データ通信で届く」。中央にスマホが1台あり、左の電波塔と右の雲からそれぞれ水色の矢印がスマホへ向かっている。電波塔の下に「携帯の番号の電話」「携帯電話会社の電話の仕組み」、スマホの下に「1台のスマホ」、雲の下に「050アプリの電話」「インターネット(データ通信)」とある。

050アプリは、050から始まる番号を、スマホのアプリで使えるようにするIP電話のサービスです。アプリを入れて申し込むと、いまの携帯の番号(090など)とは別に、050の番号で電話をかけたり受けたりできます。

携帯の電話とは別の通り道(データ通信)で話す

携帯の番号の電話は、携帯電話会社の電話の仕組みで届きます。050アプリの電話は、声を小さなデータの包みに分けて、インターネットを通して運びます(この運び方をVoIPと呼びます)。

道路にたとえると、携帯の電話は電話のために用意された道を走り、050アプリの電話は、動画やメールと同じ一般道を走るようなものです。

ですから、050アプリはインターネットにつながっていないと使えません。050アプリの1つ、ブラステルの「My 050」のよくある質問も、アプリでの発信・着信・通話には「インターネットに接続する必要があります」と書いています。

通話にはデータ通信量も使います。同じよくある質問は、My 050の通話で「おおよそ1分程度で250KB~600KBほどのデータ通信量を使用します」としています(ネットワークや端末で変わる、という断りつき)。1時間話すと、15MB~36MBほどになる計算です。

050番号のIP電話は、03などの番号の電話と、国が求める品質の決まりが違います。その違いと、050番号の電話の音質が回線の混み具合に左右されやすいわけは、こちらの記事で扱っています。

デュアルSIMとの違いは、SIMを使わないこと

1台のスマホで2つの番号を持つ方法には、デュアルSIMもあります。デュアルSIMは、SIM(eSIMを含む)を2つ入れて、携帯電話会社の回線を2本使う方法です。

050アプリは、SIMはそのままで、アプリが番号を足します。My 050のサービスのページは、データ通信専用のSIMでも050番号を取れば電話の発着信ができること、1台のスマホで携帯電話会社の番号と050番号を使い分けられることを案内しています。

デュアルSIMの仕組みと、始める前に確かめることは、こちらの記事で扱っています。

050アプリの電話は、アプリが着信を受け取れるときだけ鳴る

050アプリの電話が鳴らない場面を並べた図。タイトルは「アプリが着信を受け取れないと、鳴らない」。同じ形のスマホが横に3台並び、どの画面にも「鳴らない」とある。下にそれぞれ「インターネットに つながっていない」「アプリを止めた・しばらく使っていない」「省電力の設定(Android)」とある。

携帯の番号の電話は、電源が入っていて電波が届けば鳴ります。050アプリの電話は、それに加えて、アプリが着信を受け取れる状態になっていないと鳴りません(着信しません)。

NTTドコモの050アプリ「050 plus」は、2023年6月26日に新規の申し込みの受付を終えていますが、重要事項説明や使い方マニュアルはいまも公開されています。この記事では、050アプリの仕組みの例として、これらの資料を引きます。

050 plusの重要事項説明は、こう書いています。

端末上で、アプリが起動(バックグラウンドで起動している場合も含みます)していない場合は、着信することが出来ません。

続く文では、着信の方法を「プッシュ通知」にしていれば、アプリを起動していなくても着信できる、としています。プッシュ通知は、スマホのOS(iPhoneのiOSやAndroid)が受け取った知らせでアプリを呼び起こす仕組みです。

マンションの管理人さんが、来客を部屋まで知らせに来てくれるようなものです。ただし、その知らせが遅れたり届かなかったりすることがあります。My 050のページの「注意事項」は、プッシュ通知の仕組みの一部はOSの機能なので、「ご利用環境やネットワーク状況によっては、遅延する場合や通知が来ない場合があります」と書いています。050 plusの使い方マニュアルにも、ほぼ同じ注意があります。

インターネットにつながっていないと鳴らない

050アプリの着信もインターネットを通って届くので、スマホがインターネットにつながっていなければ鳴りません。電波の届かない場所、機内モード、モバイルデータ通信をオフにしてWi-Fiも切れているとき、などです。

つながっていても、通る道によっては使えないことがあります。My 050のページの「注意事項」は、Wi-Fiルーター、VPN、ファイアウォールの仕様や高度な設定の下では「発着信できない、切断される、音声が聞こえない場合があります」と書いています。会社やお店のWi-Fiで受けたいなら、一度テストしておきましょう。

アプリを止める・しばらく使わない・省電力の設定で、知らせが届かなくなる

インターネットにつながっていても、プッシュ通知が届かなくなる場面があります。事業者の資料に書かれているのは、次のような場面です(アプリとOSごとに、書いている事業者を添えます)。

  • アプリをしばらく使っていない(050 plusは、Android版・iOS版どちらの使い方マニュアルでも、最後に起動してから2か月以上使っていないと届かなくなる、としている。My 050のiPhone版は、7日間使わずにいると通知の有効期限が切れ、アプリを開けば戻る)
  • Androidの設定から、アプリを「強制終了」した(050 plusのAndroid版)
  • アプリの自動起動をオフにしたまま、スマホを再起動した(050 plusのAndroid版)
  • Androidの省電力の設定(電池の最適化など)や、バックグラウンドデータの制限が、アプリに掛かっている(My 050のAndroid版で、着信できないときに確かめる項目。050 plusも、Androidの機種ごとの注意で同じ型の設定を挙げている)

My 050のよくある質問は、iPhoneで通知の有効期限が切れたときのことを「プッシュ通知の有効期限が切れるとアプリで着信できなくなります(着信音がなりません)。」と書いています。仕事の電話を待つつもりでアプリを入れても、使わずに置いておくと、肝心なときに鳴らないことがあるわけです。

Android自体にも、長く使っていないアプリを止める仕組みがあります。Google Playのヘルプによると、Androidはアプリが長期間使われていないと、その一つとして「使用していないアプリからの通知の送信を停止する。」としています。050アプリをこの対象から外すには、[アプリ情報]の[使用されていないアプリ]で、[使用していないアプリを一時停止する]をオフにします。

省電力の設定の名前と場所は、機種によって違います。NTTドコモビジネスが050 plusなどの動作確認済みの端末ごとに載せている注意(2016〜2021年ごろにサポートを始めた機種)では、ある機種は通常着信で使うときに「省電力機能の対象外アプリ」に050 plusを入れるよう、別の機種は画面が消えているときのために「バッテリー使用量を最適化」で050 plusをオフにするよう案内しています。設定しないと「着信ができない場合がございます」「着信しない場合があります」という注意です。

同じ一覧のほかの2つの機種では、どちらも「設定」→「アプリ」(または「アプリと通知」)→ 050アプリ →「バッテリー」(または「詳細設定」→「電池」)の順にたどっています。自分の機種で見つからないときは、機種名を伝えて、使っている050アプリの提供元に聞くのが近道です。

入れたら、通知を許可し、ときどきアプリを開き、家族や同僚に一度かけてもらって鳴るかを確かめておくと安心です。My 050も、お金を入れる前に発着信のテストをするよう案内しています。

取りこぼさないために、留守番電話か転送を決めておく

取りこぼしを避ける手が、留守番電話と転送です。

050 plusの重要事項説明によると、留守番電話を「利用する」にすると、「アプリに着信できないとき、お話し中のとき、電話に出られないとき」にメッセージを録音します。ただし、初期設定は「利用しない」です。申し込んだら、まずここを設定しておきましょう。050 plusの留守番電話は、着信があったことや預かったメッセージを、指定したメールアドレスに知らせます(使い方マニュアル)。鳴らなかった電話にも、あとで気づけます。

050 plusの使い方マニュアル(Android版・iOS版とも)には、プッシュ通知で着信を受けるときの注意もあります。留守番電話の呼び出し時間を15秒未満にしていると、アプリが鳴らないまま、すぐに留守番電話につながってしまうことがあるそうです。マニュアルは15秒以上にするよう求めています。

転送は、050番号への電話を別の番号へ回す機能です。My 050のサービスのページは「転送設定をする事で、インターネットに接続していない場合でも、着信を見逃すことはありません。」と案内しています。

ただし、転送を設定していると、アプリが鳴らないことがあります。My 050のよくある質問は、アプリで着信できないときに確かめることの1つに「転送設定になっていないかどうか」を挙げています。転送先で受けるのか、アプリで受けるのかを決めて設定しましょう。

携帯で通話中に、050アプリへ電話が来たら

携帯で通話中に050アプリへ着信したときの出方を比べた図。タイトルは「携帯で通話中の050アプリへの着信は、機種と設定で違う」。画面に「携帯で通話中」と出たスマホが左右に2台あり、左のスマホの上の札に「着信画面が出る」「保留して出られる」、下に「iPhone(電話アプリと連動)」、右のスマホの上の札に「留守番電話に回る・」「保留できないことがある」、下に「Android など」とある。

スマホを2台持っていれば、片方で話していても、もう片方は鳴ります。デュアルSIMでは、片方の番号で話しているあいだ、もう片方の番号への電話はふつうは鳴りません(機種と契約先しだいで出られることもあります。デュアルSIMの記事で扱っています)。

050アプリはどちらとも違い、携帯の番号で話しているときにアプリへ電話が来たらどうなるかは、機種とアプリの設定で変わります。

iPhoneでは、電話アプリと連動していれば着信画面が出る

050 plusのiOS版の使い方マニュアル(2023年7月版)によると、アプリの設定で「iPhone電話アプリとの連動」をオンにしていれば、携帯で話しているときに050 plusへ電話が来ると着信画面が出ます。選べるのは、050 plusの電話を拒否する、携帯の通話を終えて出る、携帯の通話を保留して出る、の3つです。

連動をオフにすると、この画面は使えません。マニュアルは、050 plusで話しているときに携帯の番号へ電話が来た場合も、連動がオフだと携帯の着信が優先され、050 plusの通話は無音になるか切れると書いています。そのため、連動は「オンの状態でご利用頂く事をお勧めいたします」としています。

050 plusとは別の電話アプリ、フィールトラストの「CloudSoftphone」(050番号のアプリかどうかは、マニュアルには書かれていません)のiPhone版の操作マニュアル(2025年1月)も、携帯の回線で話しているときにアプリへ電話が来ると、キャッチ音が鳴って、終了して応答・拒否・保留して応答を選べる画面が出る、と説明しています。

Androidや設定によっては、留守番電話に回ったり保留できなかったりする

同じアプリでも、Android版では出方が変わります。

050 plusのAndroid版の使い方マニュアル(2023年7月版)には、携帯で話しているときの着信画面の説明がありません。留守番電話の説明に、留守番電話を使う設定にしていれば、050 plusやAndroid端末で話しているときは留守番電話センターが応答する、とあります。

CloudSoftphoneのAndroid版の操作マニュアル(2025年1月)では、携帯の回線で話しているときにアプリへ電話が来たときの選択肢は「応答」「無視」「着信拒否」です。「応答」を選ぶと携帯の通話は切れ、iPhone版にある「保留して応答」はありません。

050 plusの重要事項説明も、スマホの電話の通話の状態などによって「050 plusから発信、着信、通話が出来ない場合があります」と断っています。

携帯で話しているあいだの電話を取りこぼしたくないなら、使うアプリのマニュアルで「通話中の着信」の説明を、自分の機種の版で確かめましょう。そのうえで、「取りこぼさないために、留守番電話か転送を決めておく」で見た留守番電話を設定しておくのが確実です。

050アプリの番号は、サービスが終わると使えなくなる

サービスが終わると050番号が使えなくなることを示す図。タイトルは「サービスが終わると、050番号も使えなくなる」。左にビル、中央に「050-XXXX-XXXX」と書かれた札、右にスマホが並ぶ。ビルの下に「サービスが終わる・解約する」、札の下に「番号ポータビリティの対象ではない」、スマホの下に「× この番号は使えなくなる」とある。

携帯の番号と比べて、050アプリでいちばん気をつけたいのが、番号を使い続けられる長さです。

050番号のサービスの終了・受付終了が続いている

ここ数年、050番号のサービスで、提供の終了や新規の受付の終了が続いています。事業者のお知らせで確かめられたものを並べます。

サービス(事業者)起きたこと
050 plus(NTTドコモ)2023年6月26日に新規の申し込みの受付を終了
SMARTalk(楽天モバイル)2025年2月28日に提供を終了
OCNドットフォン(NTTドコモ。OCNの050IP電話)2025年5月31日に提供を終了
LaLa Call2026年3月31日に新規の申し込みの受付を停止
ビジネスLaLa Call(法人向け)2027年11月30日に提供を終了する予定

出典: 050 plus 重要事項説明/SMARTalkサービス提供終了のお知らせ(Internet Archiveの保存)/OCNの050IP電話サービスの提供終了について/LaLa Callの新規申込受付停止のお知らせ/ビジネスLaLa Callのサービス終了について

サービスが終わったとき、050番号はどうなるのでしょうか。OCNの050IP電話の終了について、ドコモのお知らせはこう書いています。

提供終了サービスでご契約の050電話番号はほかのサービスを含め継続してご利用になれません。

法人向けのビジネスLaLa Callのお知らせにも同じ文があり、代わりになる後継の050アプリのサービスは無い、としています。

なお、受付の終了は、すぐに使えなくなるという意味ではありません。LaLa Callのお知らせは、いま契約している人は引き続き使える一方で、「サービスを解約されますと再度お申し込みいただけません」としています。

050番号は、番号ポータビリティの対象ではない

番号を変えずに事業者を乗り換える仕組みを「番号ポータビリティ」といいます。050番号は、この仕組みの外にあります。総務省のパンフレット(2025年4月)は、050から始まる番号は「番号ポータビリティの対象ではありません」としています。

つまり050アプリの番号は、借りている部屋の部屋番号のようなものです。建物(サービス)がなくなったり、部屋を引き払ったり(解約)すると、その番号は手放すことになります。

サービスが続いていても、解約すれば同じです。050 plusの重要事項説明は、解約したあとにもう一度契約するときは050番号を新しく選ぶ、としています(050 plusは、いまは新規の受付を終了しています)。My 050のページの「注意事項」も、解約すると「即時にMy 050番号は使えなくなります」と書いています(My 050は、以前の番号がまだほかの人に使われていなければ、手数料を払って取り直せることがある、ともしています)。

名刺や看板に載せる前に、規約を読む

050アプリの番号を名刺や看板、お店のホームページに載せると、番号が使えなくなったときに、全部を作り直すことになります。

もう一つ、個人向けの050アプリには、お店や事務所の番号として使うことを規約で禁じているものがあります。My 050のページに載っている「利用規約」は、禁止する行為に「事業所等の電話番号としての利用、内線電話番号としての利用、コールセンターの着信電話番号としての商業利用」を挙げています。

同じページは、1台のスマホで携帯の番号と050番号を使い分けられることも案内しています。「2つ目の番号として持つこと」と「お店や事務所の番号として載せること」は、別のものとして考えましょう。自分の名刺に載せる番号が「事業所等の電話番号」に当たるか分からないときは、申し込む前に事業者に問い合わせましょう。

名刺に載せる番号を050アプリで用意するなら、申し込む前に次のことを確かめておきましょう。

  • 規約で、お店や事務所の番号として使ってよいか(個人向けか、法人向けか)
  • サービスが終わるとき、番号がどうなるか、後継のサービスがあるか(お知らせの例では、番号はほかのサービスでも使い続けられない、としている)
  • 番号が変わったとき、名刺・看板・ホームページを作り直せるか
  • 会社で配るなら、誰の名前の契約にするか、留守番電話や転送を誰が設定するか

法人向けのサービスでも終わることはあります(法人向けのビジネスLaLa Callは、2027年11月30日に終わる予定です)。お店や会社の代表番号として長く使うなら、03などの番号の電話も比べてみてください。違いは0ABJ型と050型の記事で扱っています。

050アプリとデュアルSIM、どちらにするか

使い道による選び分けの図。タイトルは「使い道で選ぶ、050アプリとデュアルSIM・2台持ち」。左にスマホが1台あり、下に「050アプリが向く」「番号が変わっても困らない連絡用」。右にはスマホ2台と、そのあいだに縦に並んだSIMカード2枚があり、下に「デュアルSIM・2台持ちが向く」「名刺や看板に長く載せる番号」とある。

ここまでの違いに、かけるときの番号を加えて、デュアルSIM・2台持ちと並べてみます。

見るところ050アプリデュアルSIM2台持ち
番号の増やし方アプリで050番号を足すSIM(eSIMを含む)で携帯電話会社の回線をもう1本足すスマホをもう1台持つ
電話の届き方データ通信。アプリが着信を受け取れるときだけ鳴る携帯電話会社の電話の仕組み携帯電話会社の電話の仕組み
携帯で通話中の、もう一方の番号への電話機種とアプリの設定しだい(iPhoneで電話アプリと連動していれば着信画面が出るアプリがある)ふつうは鳴らない(機種と契約先しだいで出られる)別のスマホなので鳴る
かけるときに相手に出る番号アプリから050の番号で発信すれば050番号(050 plus・My 050の例。My 050は、アプリの中でも黄色のボタンでかけると携帯の番号)。スマホの連絡先からそのままかけると携帯の番号になることがある機種の設定で決まる(iPhoneはその連絡先に前回かけた番号、Pixelは通話ごとに選べる)かけたスマホの番号
番号050番号。サービスが続くあいだ使え、番号ポータビリティの対象ではない携帯電話会社の回線の番号(090など)携帯電話会社の回線の番号(090など)

かけるときの番号にも気をつけましょう。050 plusの重要事項説明は、050 plusから発信する通話について、050番号を「相手先に通知いたします」としています(番号の前に184を付けた場合を除く)。My 050のよくある質問も、緑のボタン(050)でかけると050番号が、黄色のボタンでかけると携帯電話の番号が相手に出る、としています。

気をつけたいのは、スマホの連絡先からそのままかけるときです。My 050のよくある質問は、iPhoneの連絡先にある電話マークをタップすると「お客様の契約された携帯電話会社の回線で接続され」る、と注意しています。仕事の相手に私用の番号を出したくないなら、050アプリの中から、050の番号で発信する習慣をつけましょう(My 050なら緑のボタン)。デュアルSIMで発信する番号の決め方は、デュアルSIMの記事で扱っています。

050アプリが向くとき

  • スマホがデュアルSIMに対応していない、またはデータ通信専用のSIMしか入っていない
  • ふだん使う場所の回線(Wi-Fiやモバイル回線)で、鳴ることをテストで確かめてから使える
  • 番号を名刺や看板に載せず、変わっても困らない使い方をする(短い期間の連絡用や、私用の番号を教えたくない相手との連絡など)

デュアルSIMや2台持ちが向くとき

  • 仕事の電話を取りこぼしたくなく、アプリの通知の届き方に左右されたくない
  • 名刺や看板に載せて、長く同じ番号を使いたい

携帯電話会社が2つ目の番号を用意するサービスもあります。たとえばauのセカンドナンバーは、「2回線同時待ち受けが可能なeSIM対応のスマートフォン」で使う2つ目の回線で、データ通信は使えません。これは050アプリではなく、デュアルSIMの側の手です。

どちらにしても、110番・119番はふだんの携帯の番号から

050アプリの番号からは、110番や119番にかけられないことがあります。050 plusの重要事項説明は「緊急通報(110番、118番、119番)」への通話をサービスの対象外としており、My 050も、119番や110番などの緊急電話にはかけられないとしています。

050アプリを入れても、緊急のときは、ふだんの携帯の番号からかけましょう。IP電話と緊急通報の関係は、こちらの記事で扱っています。

まとめ

この記事では、050アプリの仕組みと、仕事用の番号として選ぶ前に確かめておきたいことを解説しました。

  • 050アプリは、SIMを増やさずにアプリで050番号を足すサービス。声はデータ通信で運ばれ、インターネットにつながっていないと使えない
  • 電話が鳴るのは、アプリが着信を受け取れるときだけ。しばらく使っていない、強制終了した、省電力の設定などで知らせが届かなくなることがある(どの場面かはアプリとOSで違う)。留守番電話か転送を決めておく
  • 携帯で話しているときに050アプリへ電話が来たらどうなるかは、機種とアプリの設定しだい。使うアプリのマニュアルで、自分の機種の版を確かめる
  • 050番号のサービスが終わったとき、終了のお知らせは番号をほかのサービスでも使い続けられないとしている。解約しても番号は手放し、番号ポータビリティの対象でもない。050番号のサービスの終了や受付の終了は、ここ数年続いている
  • 仕事の相手には、050アプリの中から050の番号で発信する(スマホの連絡先からそのままかけると、携帯の番号が出ることがある。My 050は、アプリの中でも黄色のボタンだと携帯の番号が出る)
  • 名刺や看板に載せるなら、規約(お店や事務所の番号として使ってよいか)と、サービスが終わるときの扱いを先に確かめる

050アプリは、手軽に2つ目の番号を持てる便利な道具です。その番号に何を任せるかを決めてから選べば、「鳴らなかった」「番号がなくなった」で困ることを減らせます。

関連記事