自宅やカフェでWi-Fiを使う時、「暗号化」って言葉を聞いたことはありませんか?
「なんかセキュリティに関係してるのはわかるけど…正直よくわからない」そんな方も多いのではないでしょうか?
実は、Wi-Fiの暗号化は、あなたの大切な情報を守るためのカギのようなものなんです。
このカギがしっかりしていないと、知らない誰かにあなたの個人情報やパスワードを盗み見られてしまうかもしれません。
この記事では、Wi-Fiの暗号化について、専門知識がない方でもわかるように、種類や選び方を中心に丁寧に解説していきます。
目次
Wi-Fiの暗号化とは?なぜ必要なの?
![WiFiの暗号化](https://network-beginners-handbook.com/wp-content/uploads/2025/02/NN-3-740x416.png)
Wi-Fiの暗号化がなぜ必要なのか、その理由から説明します。
Wi-Fiは、目に見えない電波を使ってインターネットに接続する技術です。
しかし、この電波は誰でも受信できてしまうため、暗号化されていないWi-Fiに接続すると、以下のような危険があります。
- 通信内容の盗聴
悪意のある第三者に、あなたのパスワードやクレジットカード情報、閲覧履歴などを盗み見られてしまう可能性があります。 - 不正アクセス
あなたのスマホやパソコンにウイルスを送り込まれたり、個人情報を抜き取られたりする可能性があります。
このような危険から身を守るために、Wi-Fiの暗号化が必要不可欠なのです。
簡単に言うと、暗号化とは通信内容を暗号に変換することです。
暗号化された通信は、たとえ第三者に傍受されたとしても解読できないため、安全に情報交換できるようになります。
Wi-Fiのセキュリティ規格と暗号化方式
![](https://network-beginners-handbook.com/wp-content/uploads/2025/02/7-740x416.png)
Wi-Fiのセキュリティには、大きく分けて「規格」と「暗号化方式」の2つの要素があります。
規格とは、Wi-Fiのセキュリティ全体を定めたルールのようなもので、WPA や WPA2 、 WPA3 などがあります。
暗号化方式とは、通信内容を暗号化するための具体的な方法で、TKIP や AES などがあります。
WPAなどの規格は、認証やデータ整合性チェックなどの機能も備えており、暗号化方式と組み合わせてWi-Fiのセキュリティを確保しています。
Wi-Fiのセキュリティ規格と暗号化方式を表にしました。
規格 | 暗号化方式 | セキュリティ強度 | 備考 |
---|---|---|---|
WEP | – | 弱い | 使用は推奨されません |
WPA | TKIP | やや弱い | |
AES | 強い | 推奨 | |
WPA2 | TKIP | やや弱い | |
AES | 強い | 推奨 | |
WPA3 | – | 最も強い | 対応機器が少ない |
WEP は初期の規格で、暗号化方式は固定されていました。
WPA と WPA2 は、TKIPとAESのどちらかを選択できます。
WPA3 は、最新の規格で、暗号化方式は規格内で定められています。
どの規格と暗号化方式を選べばいい?
![](https://network-beginners-handbook.com/wp-content/uploads/2025/01/8-2-740x417.png)
基本的には、暗号化方式に WPA2-AES か WPA3 を選ぶことをおすすめします。
WPA2-AES は、現在最も普及している方式であり、セキュリティ強度も高いため、多くの場合で適切な選択肢となります。
WPA3 は、最新の方式であり、WPA2よりもさらにセキュリティ強度が高いため、対応機器をお持ちの場合は、WPA3を選ぶと良いでしょう。
もし、古い機器を使用していて WPA2-AES に対応していない場合は、 WPA-AES を選択してください。
なお、WEP はセキュリティ強度が低いためおすすめできません。
まとめ
この記事では、Wi-Fiの暗号化について、種類や選び方を中心に解説しました。
Wi-Fiの暗号化は、あなたの情報を守るために非常に重要です。
この記事を参考に、適切な暗号化方式を選択し、安全なWi-Fi環境を構築してください。