ネットワークの世界で目にする「ネットワークアドレス」と「ホストアドレス」。
スマートフォンやパソコンを使う私たちの生活に欠かせないものですが、これらの言葉の意味を理解している人は意外と少ないのではないでしょうか?
実は、これらは私たちが毎日使うインターネットの「住所」のようなもの。
今回は、「ネットワークアドレス」と「ホストアドレス」について、難しい専門用語を使わずに、誰にでもわかりやすく解説していきます。
目次
ネットワークアドレスとは

ネットワークアドレスは、マンション名のようなものです。
インターネット上には、たくさんのネットワークが存在します。ネットワークアドレスは、その中のどのネットワークに所属しているのかを示す住所です。
実物で見てみましょう。家のパソコンに「192.168.1.5」というIPアドレスが割り当てられているとき、前半の「192.168.1」の部分がネットワークアドレスにあたります。同じ家のスマホが「192.168.1.8」なら、前半は同じです。
ちなみに「192.168.」で始まる番号は、JPNICが公開しているRFC 1918の日本語訳で閉じたネットワークの中で自由に使ってよい範囲と決められているものです。家庭のWi-Fiでよく見かけるのはそのためです。
例えば、会社や学校、自宅のWi-Fiなど、それぞれが独自のネットワークを持っています。
同じネットワーク内のコンピュータは、同じネットワークアドレスを持ちます。
ホストアドレスとは

ホストアドレスは、マンションの部屋番号のようなものです。
同じネットワーク内でも、複数のコンピュータが存在します。ホストアドレスは、ネットワーク内でそれぞれのコンピュータを識別するための番号です。
会社で、それぞれの社員にパソコンが割り当てられているのをイメージしてください。
同じネットワーク内では、ホストアドレスは重複できません。
さきほどの例なら、「192.168.1.5」の最後の「5」がホストアドレスです。同じ家のスマホが「8」、プリンタが「20」というように、1台ずつ違う番号が振られます。
ホストアドレスの部分がいちばん小さい番号(例: 192.168.1.0。これがネットワークアドレスの正式な書き方です)といちばん大きい番号(例: 192.168.1.255)は、機器に割り当てられません。前者はそのネットワーク自体を指す名前、後者はそのネットワークの全員へ一斉に送るための番号で、ブロードキャストアドレスと呼ばれます。どちらも予約されているため、機器の住所には使えません。
サブネットマスクが 255.255.255.0 のとき、「192.168.1.」で始まるネットワークに使えるのは1〜254 の254台ぶんということになります。
ネットワークアドレスとホストアドレスの境目はどこ?

ネットワークアドレスとホストアドレスは、どうやって見分けるのでしょうか?
それは「サブネットマスク」というもので区別します。
サブネットマスクは、IPアドレスのどの部分がネットワークアドレスで、どの部分がホストアドレスなのかを示すものです。
サブネットマスクを使うことで、IPアドレスを効率的に管理することができます。
サブネットマスクは、「255.255.255.0」のような数字で表されます。
ネットワークアドレスが同じかどうかで何が変わる?
ここまでの話が実際に効いてくるのは、「この2台は直接やり取りできるのか」を考えるときです。
ネットワークアドレスが同じ機器どうしは、そのまま直接データをやり取りできます。同じマンションの住人が、外に出ずに廊下を通って行き来できるのと同じです。
一方、ネットワークアドレスが違う相手には、直接は届きません。いったん出口の機器に渡して、外の道へ出してもらう必要があります。この出口がデフォルトゲートウェイ(家庭ではルーター)です。
家のプリンタやテレビがパソコンから見つからないとき、両方のIPアドレスの前半(ネットワークアドレスの部分)が一致しているかを確かめると、原因の見当がつきます。前半が違っていれば、そもそも同じネットワークにいません。
プリンタ側のIPアドレスは、本体の操作パネルの「ネットワーク設定」や、設定内容を印刷する機能で確認できます(場所は機種によって違うのでメーカーの案内を見てください)。
前半が食い違っているときは、別のWi-Fi(ゲスト用など)につながっている、あるいは手動で固定した設定が残っている、といった原因が考えられます。自分のIPアドレスが「169.254.」で始まっていたときは、機器がルーターから設定を受け取れていない状態です。直し方は次の記事にまとめてあります。
まとめ
この記事では、「ネットワークアドレス」と「ホストアドレス」について、難しい専門用語を使わずに解説しました。
ネットワークアドレスとホストアドレスは、インターネット上でコンピュータを特定するための重要な要素です。
これらの仕組みを理解することで、ネットワークの構成やIPアドレスの割り当てについて、より深く理解することができますね。
ひとことでまとめると、IPアドレスの前半が「どのネットワークか」、後半が「その中の何台目か」です。両方が揃って、はじめて1台を指し示せます。




