Webサーバーとは?初心者にもわかる仕組みと404・503の意味

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あなたが今この記事を読んでいるのは、どこかのWebサーバーのおかげです。

SNSを見たり、オンラインショッピングをしたり、記事を読んだりするとき、その中身はWebサーバーから届いています。

この記事では、IT知識がなくても理解できるよう、Webサーバーが何をしているのかと、ページが開けないときに出る「404」「503」といった数字の意味までを解説します。

Webサーバーとは何か

クレーンと脚立でWebページの部品を組み立てている等角のイラスト(Webサーバーとは何かの節の扉絵)

Webサーバーとは、ウェブページの中身を預かっておいて、頼まれたら送り返す役のことです。

あなたがブラウザでウェブサイトを開くたびに、あなたの端末とWebサーバーの間でデータのやり取りが行われています。文章も画像も、その都度どこかから届いています。

「サーバー」という言葉そのものについては、次の記事にまとめています。

Webサーバーの基本的な仕組み

モニターにコードとHTML・CSSのタグが表示され、歯車が添えられている3Dイラスト(Webサーバーの基本的な仕組みの節の扉絵)

Webサーバーの仕組みは「リクエスト」と「レスポンス」という単純なやり取りに基づいています。

例えば、あなたが「www.example.com」というURLをブラウザに入力すると、つぎのようなやり取りが行われます。

  1. あなたのブラウザが「www.example.com」のWebサーバーに「このサイトを見せてください」というリクエストを送信します。
  2. Webサーバーはそのリクエストを受け取り、「example.com」のウェブページのデータをレスポンスとして返送します。
  3. あなたのブラウザはそのデータを受け取り、画面上に表示します。

この頼み方と返し方の決まりを HTTP と呼びます。そして大事なのは、レスポンスには必ず3桁の数字が付いてくることです。うまくいったときも、いかなかったときも付いています。

ふだんは目に入りませんが、ページが開けなかったときだけ「404」のような形で画面に出てきます。この数字の読み方は、記事の後半で扱います。

主なWebサーバーの種類

大きなモニターのまわりで人々が小さな画面を操作している等角のイラスト(主なWebサーバーの種類の節の扉絵)

Webサーバーの働きをするのは、コンピュータに入れるソフトウェアです。代表的なものを3つ挙げます。

どれが一番使われているかは、調べ方によって答えが変わります。この記事では順位を付けず、各プロジェクトが公式サイトで名乗っている内容を紹介します。

Apache HTTP Server

公式サイトは自らを「近代的なOS向けの、速く・信頼でき・拡張できるオープンソースのWebサーバー」と説明し、個人のサイトから、止まっては困る本番の基盤まで動かしているとしています。

動く環境として Linux・Windows・macOS とほとんどのUnix系OSを挙げており、選べる置き場所が広いのが特徴です。オープンソースなので、費用をかけずに使えます。

特徴として「拡張できること」も挙げており、書き換え・プロキシ・負荷分散・スクリプトなどのモジュールが100以上あるとしています。あとから機能を足せる作りだ、ということです。

2026年8月20日の時点で、公式サイトが案内している最新版は 2.4.68(2026年6月8日公開)です。なお 2.2 系は提供が終了しており、最後の版は 2.2.34(2017年7月)と明記されています。

nginx(エンジンエックス)

公式サイトは nginx を「HTTPのWebサーバーであり、リバースプロキシ、コンテンツキャッシュ、ロードバランサー、TCP/UDPのプロキシサーバー、メールのプロキシサーバーでもある」と説明しています。Webページを返すだけでなく、通信を振り分けたり中継したりする役も兼ねる、ということです。ここに出てくるリバースプロキシは、サイトを運営する側が置く中継役を指します。

公式サイトは「柔軟さと、少ない資源で高い性能を出すことで知られている」とも書いています。

Microsoft IIS(Internet Information Services)

Windows向けのWebサーバーソフトウェアです。Windows環境と相性が良く、企業のイントラネットなどで使われています。

Microsoft の文書では「IIS とそのコンポーネントは、オプション機能として Windows によって公開されます」と説明されています(Microsoft Learn「IIS コンポーネントのインストール」・2026年8月20日確認)。つまり、特別な機械を用意しなくても、Windowsの機能として入れられる形になっています。

自分のサイトを持つときの選び方

3段重ねのサーバーに「FOR RENT」の札が掛かっているアイコン(自分のサイトを持つときの選び方の節の扉絵)

Webサーバーを用意するには、主に以下の3つの方法があります。

  • レンタルサーバーを利用する
  • クラウドサービスを利用する
  • 自宅サーバーを構築する

レンタルサーバーを利用する

専門の業者から、あらかじめ用意されたサーバーの一部を借りる方法です。管理や保守は業者が行ってくれるため、技術的な知識がなくても始められます

技術的な知識がなくても始められるので、個人のサイトや小規模なサイトでは最初の選択肢になります。ソフトウェアの入れ替えや細かい設定は基本的にできませんが、その代わり自分で守る範囲が小さくなります。

クラウドサービスを利用する

Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platform(GCP)、Microsoft AzureなどのクラウドサービスでもWebサーバーを構築できます。

使う量に応じて増やしたり減らしたりできる一方、何をどう組み合わせるかを自分で決めることになるので、設定には技術的な知識が必要です。

自宅サーバーを構築する

自宅のパソコンをWebサーバーとして使うこともできます。費用を抑えられる一方、常時電源を入れておく必要があり、セキュリティ面でも自分で守ることになります。

学習が目的なら良い選択肢です。ただし外から見えるようにするということは、外から狙われる場所を家の中に作るということでもあります。人に見せる本番のサイトを置く用途には向きません。

虫めがねから3本の線が枝分かれし、それぞれ箇条書きの記号につながっている線画アイコン(選び方の観点の節の扉絵)

どの方法を選ぶ場合でも、見ておく観点は共通しています。

  • 費用
  • 安定性・信頼性
  • サポート体制
  • 拡張性

この記事では、事業者ごとの料金やプランの比較は扱いません。金額は改定されますし、当サイトは各社を実際に契約して比べた結果を持っていないためです。ここで挙げるのは、自分で比べるときの観点だけです。

費用

月々いくらかだけでなく、初期費用があるか契約期間の縛りがあるかもあわせて見てください。無料プランから始められるサービスもありますが、機能に制限があることが多いです。

安定性・信頼性

ダウンタイム(サーバーが停止している時間)が少ないほうが望ましいのは当然ですが、判断の材料になるのは「稼働率保証」として何をどこまで約束しているかです。

数字だけを見比べても意味がありません。何を停止と数えるか(計画的なメンテナンスを含むか)と、約束を下回ったときに何が起きるか(返金があるのか、申告が必要なのか)が、サービスごとに違うからです。契約前の書面で確かめてください。

サポート体制

困ったときにサポートを受けられるかどうかは、初心者ほど重要になります。問い合わせの手段(電話・チャット・メールのどれがあるか)と受付時間を見てください。日本語での対応があるかどうかも確認しておくと安心です。

拡張性

「拡張性」には機能を足せるか規模を大きくできるかの2つの意味があります。ここで見るのは後者です。

サイトが育ったときに、いま契約しているものの中で大きくできるかを見ておく観点です。具体的には、上位のプランへ移れるか、そのときサイトを引っ越さずに済むか、移行に費用や停止時間がかかるかを確かめます。

始めるときはいちばん軽いプランで十分です。見ておくべきなのは、足りなくなったときに詰まらないかどうかだけです。

Webサイトが開けないときに出る数字の意味

ブラウザーの枠の中に「404」と表示されているアイコン(Webサイトが開けないときに出る数字の意味の節の扉絵)

ページが開けないとき、画面に3桁の数字が出ることがあります。この数字は HTTP の仕様書で意味が決められていて、最初の1桁を見るだけで「どちら側の話か」が分かります

最初の1桁で分かること
  • 4で始まる(404・403 など)… 仕様書の言葉では「クライアントが誤ったように見える」。頼み方の側に原因があるかもしれない
  • 5で始まる(500・503 など)… 「サーバーが、自分が誤ったこと、または頼まれたことを実行できないことを自覚している」。向こう側の問題

原文は 4xx が「The 4xx (Client Error) class of status code indicates that the client seems to have erred.」、5xx が「The 5xx (Server Error) class of status code indicates that the server is aware that it has erred or is incapable of performing the requested method.」(RFC 9110 §15.5・§15.6・2022年6月/2026年8月20日確認)。訳は当サイトによるものです。

404 Not Found

いちばんよく見かける数字です。仕様書は「そのサーバーが、求められたものの現在の中身を見つけられなかったか、存在することを明かすつもりがない」ことを示す、としています。

ここで注意したいのは、404 は「消えた」という意味ではないことです。仕様書は「404 は、その状態が一時的なのか恒久的なのかを示さない」と明記しています。恒久的である可能性が高いと分かっている場合は、410 という別の数字を使うほうがよいとされています。

読者にできることは、まずURLが最後まで届いているかを疑うことです。自分で打ったなら打ち間違い、メールやチャットで受け取ったリンクなら、途中で折り返されて切れていることがあります。アドレス欄の文字列を末尾まで見てください。

それでも出るなら、そのサイトの中の検索やトップページから辿り直します。移動しただけで、まだ存在していることがあります。

403 Forbidden

仕様書は「サーバーは要求を理解したが、応じることを拒む」ことを示す、としています。「見つからなかった」のではなく、あることは分かったうえで断られたという点が 404 との違いです。

ログインすれば見られる場合もありますが、仕様書は「認証情報とは無関係な理由で禁じられることもある」とも書いています。同じアカウントで入り直しても結果は変わりません。別のアカウントなら見られることもありますが、それを試すかどうかはサイト側の案内に従ってください。

仕様書は「存在を隠したいときは、403 の代わりに 404 を返してもよい」とも定めています。つまり 404 が出ていても、本当は権限の問題ということがあります。数字だけで断定しないでください。

500 Internal Server Error

仕様書の説明は「サーバーが予期しない状況に遭遇し、要求を果たせなかった」だけで、それ以上のことは決められていません。原因はサーバーの中にあり、外からは分かりません。

読者の側でできることは、時間をおいて開き直すことくらいです。自分のサイトで出ているなら、置いている業者の管理画面やサポートに問い合わせてください。

502 Bad Gateway

仕様書は「そのサーバーが、ゲートウェイまたはプロキシとして動作している間に、内側のサーバーから無効な応答を受け取った」ことを示す、としています。

言い換えると、あいだに立っている中継役までは届いたが、その先が答えられなかったということです。

⚠ ここで注意したいのは、その中継役がどちら側のものかは、数字だけでは決まらないことです。会社のパソコンなら社内のプロキシのことがありますし、社外から普通に見ているだけなら、相手のサイトが置いている中継役のことがあります。「うちの担当に言うのか、先方に言うのか」は 502 だけでは判断できません

ここでいう「ゲートウェイ」は HTTP の仕様書の用語で、ネットワーク機器のゲートウェイ(家庭ならルーターが担う、外へ出るときの出入り口)とは別の意味です。家のルーターが原因、という話ではありません。

503 Service Unavailable

仕様書は「一時的な過負荷、または予定されたメンテナンスのために、いまは要求を扱えない」状態を示し、「しばらくすれば解消される可能性が高い」としています。

サーバー側が「どれくらい待てばよいか」を添えて返すことがあります(仕様書では任意)。基本的には待つのが正解です。

ただし仕様書には「503 があるからといって、混み合ったときにサーバーが必ずこれを使うわけではない。単に接続を拒むサーバーもある」という注記があります。503 が出ないから空いている、とは言えません。

まとめ

Webサーバーは、ウェブページの中身を預かっておいて、頼まれたら送り返す役です。文字通り「サーバー(給仕)」として、世界中の人にページを出しています。

  • やり取りは「リクエスト」と「レスポンス」の2つだけ。レスポンスには必ず3桁の数字が付く
  • 4で始まる数字は頼んだ側、5で始まる数字は向こう側の話
  • 404 は「消えた」という意味ではない。仕様書は一時的か恒久的かを示さないと明記している
  • 403 の代わりに 404 が返ることがあるので、数字だけで断定しない
  • 自分でサイトを持つなら、技術的な知識が要らないレンタルサーバーが最初の選択肢。見るのは費用・安定性・サポート・拡張性の4点

サイトを公開するには、Webサーバーのほかに「名前」も要ります。ドメインと、その名前を番号に変える仕組みは、この下の2本にまとめています。

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