インターネットの「運び屋」さん、トランスポート層って一体何者?

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インターネットを使うとき、私たちはLINEでメッセージを送ったり、YouTubeで動画を見たり、ネットショッピングを楽しんだりしています。

でも、そのデータがどうやって相手に届くのか、考えたことはありますか?

実は、インターネットの世界には、私たちの大切なデータを確実に運んでくれる「運び屋」さんがいるんです。

その名も「トランスポート層」。

宅配便が私たちの荷物を安全に届けてくれるように、トランスポート層は、インターネット上のデータを確実に届ける重要な役割を担っています。

今回は、このインターネットの縁の下の力持ち、トランスポート層について、誰にでもわかりやすく解説していきましょう。

インターネットの仕組みが少し身近に感じられるはずです。

トランスポート層とは?

トランスポート層

トランスポート層は、OSI参照モデルと呼ばれるネットワークの階層構造における第4層に位置付けられています。

トランスポート層は、インターネットの通信において、データの送り元と送り先の間で、安全かつ確実にデータを届けるための役割を担っています。

例えるなら、宅配便のサービスのようなものです。

あなたがオンラインショップで商品を注文すると、お店は商品を梱包し、宅配業者に配送を依頼します。

宅配業者は、荷物を確実にあなたの家に届けるために、住所や氏名を確認し、配送状況を追跡したり、破損がないように丁寧に扱ったりしますよね。

トランスポート層も同様に、データが正しく相手に届くように、様々な処理を行っています。

トランスポート層の役割

宅急便

トランスポート層は、主に以下の役割を担っています。

データの分割と結合

大きなデータを小さなパケットに分割して送信し、相手側で元のデータに結合します。

信頼性の確保

データが途中で失われたり、順番が入れ替わったりしないように、確認や再送などの処理を行います。

フロー制御

送信側と受信側の処理速度の差を調整し、データの渋滞を防ぎます。

ポート番号による識別

複数のアプリケーションが同時に通信できるように、ポート番号を使ってデータの行き先を指定します。

トランスポート層のプロトコル: TCPとUDP

比較

トランスポート層で利用される主なプロトコルには、TCPUDPの二つがあります。

TCP (Transmission Control Protocol)

信頼性を重視したプロトコルです。

データの順番や欠落をチェックし、確実に相手に届ける仕組みを持っています。

Webサイトの閲覧やメールの送受信など、データの正確性が求められる通信に利用されます。

UDP (User Datagram Protocol)

速度を重視したプロトコルです。

データの確認や再送を行わないため、TCPに比べて処理が速いという特徴があります。

動画配信やオンラインゲームなど、多少のデータの欠落が許容される通信に利用されます。

まとめ

今回は、トランスポート層について、ITやネットワークに関する知識がない方を対象に解説しました。

トランスポート層は、インターネット通信において、データを安全かつ確実に届けるための重要な役割を担っています。

TCPとUDPという二つのプロトコルがあり、それぞれの特徴に応じて使い分けられています。

この記事が、インターネットの仕組みを理解する一助となれば幸いです。

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