知っていますか?
インターネットの世界には「DNS」という重要な仕組みがあります。
ウェブサイトにアクセスする時、私たちは「example.com」のような分かりやすい名前(ドメイン名)を使いますよね?
しかし、コンピュータが実際に通信する時は「172.217.160.142」といった数字の羅列(IPアドレス)を必要とします。
この「ドメイン名」と「IPアドレス」を橋渡しするのが、DNS(Domain Name System)です。
DNSは、インターネットの住所録のような役割を果たしており、私たちが知っている名前をコンピュータが理解できる数字に変換することで、スムーズなウェブ閲覧を可能にしているのです。
目次
DNSの役割:名前解決って?
DNSの主な役割は名前解決です。
例えば… あなたが「example.com」とブラウザに入力すると、次のことが実行されています。
- あなたのパソコンがDNSサーバーに「example.com」のIPアドレスを問い合わせます。
- DNSサーバーは「example.com」に対応するIPアドレス「172.217.160.142」を返します。
- あなたのパソコンは、そのIPアドレスを使ってウェブサイトを表示します。
このように、DNSは私たちがドメイン名を入力するだけでウェブサイトにアクセスできるようにしてくれる、とても重要なシステムなんです。
DNSサーバーの種類
DNSサーバーには、大きく分けて 権威DNSサーバー と キャッシュDNSサーバー の2種類があります。
権威DNSサーバー
特定のドメインのIPアドレス情報を管理しています。
キャッシュDNSサーバー
一度問い合わせたIPアドレス情報を一時的に保存し、次回同じドメインにアクセスする際の処理速度を向上させます。
DNSエラーって?
インターネットに接続できない時、「DNSサーバーに接続できません」といったエラーメッセージを見たことはありませんか?
これは、パソコンがDNSサーバーにアクセスできない、またはDNSサーバーが正常に動作していないことを意味します。
DNSエラーの原因としては次の点が考えられます。
- インターネット回線の問題
- DNSサーバーの障害
- パソコンの設定ミス
DNSのセキュリティ
DNSはインターネットの基盤となる重要なシステムであるため、セキュリティ対策も重要です。
近年では、DNS over HTTPS (DoH) などの技術が登場し、DNS通信を暗号化することでセキュリティを強化しています。
まとめ
DNSは、私たちがインターネットを快適に利用するために欠かせない存在です。
普段意識することは少ないかもしれませんが、DNSはウェブサイトの表示速度やセキュリティにも大きく関わっています。
この記事が、DNSについて理解を深めるためのお役に立てれば幸いです。