パソコンやスマートフォンでインターネットを使うのは当たり前の時代。
でも、私たちが毎日何気なく使っているネットワークの仕組みについて、実は知らないことだらけではないでしょうか?
「データリンク層」という言葉を聞いたことはありますか?
難しそうに聞こえますが、実はインターネットが正しく動くための重要な役割を担っているんです。
今回は、このデータリンク層について、専門用語をなるべく使わず、身近な例を交えながらわかりやすく解説していきます。
ネットワークの基礎を理解することで、普段何気なく使っているインターネットの世界がもっと身近に感じられるはずです。
目次
データリンク層の役割とは?
![データリンク層](https://network-beginners-handbook.com/wp-content/uploads/2025/02/13-740x416.png)
データリンク層とは、OSI参照モデルと呼ばれるネットワークの階層構造における、第2層です。
データリンク層はどんな役割を担っているのでしょうか?
簡単に言うと、データリンク層は、隣り合ったコンピュータ同士が正しくデータのやり取りをするためのルールを定めている層です。
例えば、アパートで隣の部屋に手紙を渡すところを想像してみてください。
手紙を届けるには、相手の部屋番号を知る必要がありますよね?
データリンク層は、まさにこの「部屋番号」のような役割を果たします。
コンピュータの世界では、この「部屋番号」のことをMACアドレスと呼びます。
データリンク層は、MACアドレスを使って、どのコンピュータにデータを送ればいいのかを判断し、正しくデータを届ける役割を担っているのです。
データリンク層の具体的な機能
![搬送コンベア](https://network-beginners-handbook.com/wp-content/uploads/2025/02/7-6-740x416.png)
データリンク層は、MACアドレスを使ったデータの宛先指定以外にも、様々な機能を持っています。
主な機能は以下の通りです。
データの分割と結合
大きなデータを小さな単位(フレーム)に分割して送信し、受信側で元のデータに結合します。
エラー検出
データ送信中にエラーが発生した場合、それを検出する機能です。
フロー制御
送信側と受信側のデータ処理速度を調整し、データの損失を防ぎます。
アクセス制御
複数のコンピュータが同時に通信を行う際に、衝突が起こらないように制御する機能です。
まとめ
今回は、データリンク層について、役割や機能を中心に解説しました。
ポイントをまとめると、以下のようになります。
- データリンク層は、OSI参照モデルの第2層である。
- 隣り合ったコンピュータ同士が正しくデータのやり取りをするためのルールを定めている。
- MACアドレスを使って、データの宛先を指定する。
- データの分割と結合、エラー検出、フロー制御、アクセス制御などの機能を持つ。
この記事が、データリンク層を理解するきっかけになれば幸いです。