ブリッジとは?ネットワーク初心者でもわかるやさしい解説

3 min 4,401 views

ネットワーク機器の「ブリッジ」という言葉を聞いたことはありますか?

名前は知っているけれど、実際にどんな働きをしているのかよくわからない…という方も多いのではないでしょうか。

私たちが普段何気なくインターネットを使えているのも、このブリッジの存在があってこそなのです。

今回は、ネットワークの世界で重要な役割を果たすブリッジについて、専門用語をできるだけ使わずにわかりやすく解説していきます。

ネットワークの仕組みに興味がある方は、ぜひ最後までお付き合いください。

ブリッジとは?

雲の上に離れて浮かぶ2つの島を橋で結び、人が行き来しているイラスト

ブリッジは、OSI参照モデルのデータリンク層(第2層)で動く機器です。流れてきたデータのあて先(MACアドレス)を見て、どの口へ送ればよいかを決めてから転送します。

簡単に説明すると、ブリッジとは、複数のネットワークを繋げて、より大きな一つのネットワークにするための装置です。

ブリッジは、2つの異なるネットワークを接続し、データを転送します。

例えば、あなたの家にあるWi-Fiルーターも、ブリッジ機能を使うことで、さらに広い範囲にWi-Fiを届けることができます。

まるで、二つの川にかかる橋のように、異なるネットワークを繋いでくれるのがブリッジなんです。

ブリッジの役割

役割について考える人達

ブリッジの主な役割は、異なるネットワーク間でのデータの橋渡しです。

具体的には、以下のような機能があります。

  • データの転送
  • ネットワークの分割
  • セキュリティの向上

データの転送

ネットワーク間でデータを送受信する。

ネットワークの分割

大きなネットワークを小さなネットワークに分割し、効率化を図る。

セキュリティの向上

ネットワークを分割することで、セキュリティリスクを軽減する。

無線LANルーターの「ブリッジモード(APモード)」とは

複数の方向を指す道しるべの前で話し合う人たちのイラスト

ここまでは機器としてのブリッジを説明してきましたが、いま家庭で「ブリッジ」という言葉に出会うのは、無線LANルーターの設定です。本体の背面に「ROUTER/AP(ブリッジ)」のスイッチがあったり、設定画面にモードの切り替えがあったりします。

バッファローは、ブリッジモード(APモード)を上位に設置されている機器にルーター機能があり、それが有効になっている場合に、Wi-Fiルーターの「ルーター機能をOFF」にして動作させるモードだと説明しています(2026年8月12日確認)。

つまり、回線事業者から借りている機器(ホームゲートウェイなど)にルーターの機能がすでにあるとき、買ってきた無線LANルーターのルーター機能は止めて、Wi-Fiと有線の出入口としてだけ使うのがブリッジモードです。

ルーター機能を持つ機器が2台つながった状態を二重ルーターと呼びます。そのままでも通信できることは多いのですが、外から特定の通信を受ける設定(ポート開放)やVPN、一部のオンラインゲームでうまくいかないことがあるため、どちらか一方にルーターの仕事を任せます。

同じメニューにある「中継機モード」は別のモードです。こちらは電波の届く範囲を広げるためのもので、リピータにあたります。
なお切り替えスイッチに AUTO がある機種では、通常は AUTO のままで構いません(機器が自動で判断します)。

この記事で説明してきたブリッジ(データリンク層でMACアドレスを見て中継する機器)と名前は同じですが、読者が実際に触るのはこちらのブリッジモードです。単体の機器としてのブリッジは、いまはスイッチングハブに置き換わっています。

ブリッジとスイッチ、何が違うの?

2つの書類を虫眼鏡で見比べている、比較を表したアイコン

ブリッジと似たような役割を持つネットワーク機器に「スイッチ」があります。

役割が別なのではなく、スイッチはブリッジの口を増やし、処理を専用の部品で速くしたものです。あて先を見てから送るという中身は同じで、違いは口の数と処理のしかたにあります。

そのため、いま単体の機器として売られているのはスイッチ(スイッチングハブ)で、ブリッジという名前の箱を買う場面はほとんどありません。

ブリッジを使うメリット・デメリット

ブリッジを使うメリット・デメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

メリット
  • ネットワークを拡張できる。
  • 通信速度の向上が期待できる。
  • セキュリティを強化できる。
デメリット
  • 設定が複雑な場合がある。
  • コストが高くなる場合がある。

ネットワークを拡張できる

ネットワークを物理的に拡張できます。

通信速度の向上が期待できる

ネットワークを分割することで、通信速度を向上させることができます。

セキュリティを強化できる

ネットワークを分割することで、セキュリティリスクを軽減できます。

設定が複雑な場合がある

スイッチに比べて設定が複雑な場合があります。

コストが高くなる場合がある

ブリッジ機能を持つ機器は、スイッチに比べて高価な場合があります。

まとめ

この記事では、ネットワークの世界で重要な役割を果たすブリッジについて、専門用語をできるだけ使わずにわかりやすく解説しました。

ブリッジは、異なるネットワークを繋いで、データを橋渡しする役割を担うネットワーク機器です。

ネットワークの拡張、通信速度の向上、セキュリティの強化など、様々なメリットがあります。

ブリッジを活用して、快適なネットワーク環境を構築しましょう。

参考: ブリッジ (ネットワーク機器) – Wikipedia

関連記事