ネットワーク機器の「ブリッジ」という言葉を聞いたことはありますか?
名前は知っているけれど、実際にどんな働きをしているのかよくわからない…という方も多いのではないでしょうか。
私たちが普段何気なくインターネットを使えているのも、このブリッジの存在があってこそなのです。
今回は、ネットワークの世界で重要な役割を果たすブリッジについて、専門用語をできるだけ使わずにわかりやすく解説していきます。
ネットワークの仕組みに興味がある方は、ぜひ最後までお付き合いください。
目次
ブリッジとは?

ブリッジは、OSI参照モデルのデータリンク層(第2層)で動く機器です。流れてきたデータのあて先(MACアドレス)を見て、どの口へ送ればよいかを決めてから転送します。
簡単に説明すると、ブリッジとは、複数のネットワークを繋げて、より大きな一つのネットワークにするための装置です。
ブリッジは、2つの異なるネットワークを接続し、データを転送します。
例えば、あなたの家にあるWi-Fiルーターも、ブリッジ機能を使うことで、さらに広い範囲にWi-Fiを届けることができます。
まるで、二つの川にかかる橋のように、異なるネットワークを繋いでくれるのがブリッジなんです。
ブリッジの役割

ブリッジの主な役割は、異なるネットワーク間でのデータの橋渡しです。
具体的には、以下のような機能があります。
- データの転送
- ネットワークの分割
- セキュリティの向上
データの転送
ネットワーク間でデータを送受信する。
ネットワークの分割
大きなネットワークを小さなネットワークに分割し、効率化を図る。
セキュリティの向上
ネットワークを分割することで、セキュリティリスクを軽減する。
無線LANルーターの「ブリッジモード(APモード)」とは

ここまでは機器としてのブリッジを説明してきましたが、いま家庭で「ブリッジ」という言葉に出会うのは、無線LANルーターの設定です。本体の背面に「ROUTER/AP(ブリッジ)」のスイッチがあったり、設定画面にモードの切り替えがあったりします。
バッファローは、ブリッジモード(APモード)を上位に設置されている機器にルーター機能があり、それが有効になっている場合に、Wi-Fiルーターの「ルーター機能をOFF」にして動作させるモードだと説明しています(2026年8月12日確認)。
つまり、回線事業者から借りている機器(ホームゲートウェイなど)にルーターの機能がすでにあるとき、買ってきた無線LANルーターのルーター機能は止めて、Wi-Fiと有線の出入口としてだけ使うのがブリッジモードです。
ルーター機能を持つ機器が2台つながった状態を二重ルーターと呼びます。そのままでも通信できることは多いのですが、外から特定の通信を受ける設定(ポート開放)やVPN、一部のオンラインゲームでうまくいかないことがあるため、どちらか一方にルーターの仕事を任せます。
この記事で説明してきたブリッジ(データリンク層でMACアドレスを見て中継する機器)と名前は同じですが、読者が実際に触るのはこちらのブリッジモードです。単体の機器としてのブリッジは、いまはスイッチングハブに置き換わっています。
ブリッジとスイッチ、何が違うの?

ブリッジと似たような役割を持つネットワーク機器に「スイッチ」があります。
役割が別なのではなく、スイッチはブリッジの口を増やし、処理を専用の部品で速くしたものです。あて先を見てから送るという中身は同じで、違いは口の数と処理のしかたにあります。
そのため、いま単体の機器として売られているのはスイッチ(スイッチングハブ)で、ブリッジという名前の箱を買う場面はほとんどありません。
ブリッジを使うメリット・デメリット
ブリッジを使うメリット・デメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- ネットワークを拡張できる。
- 通信速度の向上が期待できる。
- セキュリティを強化できる。
- 設定が複雑な場合がある。
- コストが高くなる場合がある。
ネットワークを拡張できる
ネットワークを物理的に拡張できます。
通信速度の向上が期待できる
ネットワークを分割することで、通信速度を向上させることができます。
セキュリティを強化できる
ネットワークを分割することで、セキュリティリスクを軽減できます。
設定が複雑な場合がある
スイッチに比べて設定が複雑な場合があります。
コストが高くなる場合がある
ブリッジ機能を持つ機器は、スイッチに比べて高価な場合があります。
まとめ
この記事では、ネットワークの世界で重要な役割を果たすブリッジについて、専門用語をできるだけ使わずにわかりやすく解説しました。
ブリッジは、異なるネットワークを繋いで、データを橋渡しする役割を担うネットワーク機器です。
ネットワークの拡張、通信速度の向上、セキュリティの強化など、様々なメリットがあります。
ブリッジを活用して、快適なネットワーク環境を構築しましょう。








