リピータという言葉を聞いたことはありますか?
ネットワークの世界では、まるで中継所のような大切な役割を果たしているんです。
パソコンやスマートフォンを使っていると、インターネットの通信が遠くまで届くのが当たり前のように感じますよね。
実は、その裏側では「リピータ」と呼ばれる機器が、見えないところで頑張って通信を運んでいるんです。
今回は、このリピータの仕組みについて、私たちの生活に身近な例を使って、誰にでもわかるように解説していきます。
通信機器の話は難しそう…と思われるかもしれませんが、ご安心ください。
まったく予備知識がなくても理解できる内容になっています。
目次
リピータとは? 電波を強くする「中継器」
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リピータとは、電気信号や光信号を「受信」して、それを増幅・整形して「再送信」する装置のことです。
わかりやすく言うと、弱くなった電波を強くして、遠くまで届けるための「中継器」のようなものです。
例えば、山の中で携帯電話の電波が届きにくい時、中継局があると電波が届くようになりますよね?
あれと同じように、リピータはネットワークの電波が届きにくい場所を解消してくれる役割を果たします。
リピータの役割は、ネットワークの拡大
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リピータは、主にネットワークの範囲を広げたり、通信品質を向上させたりするために使われます。
ご自宅でWi-Fiを使う際、ルーターから離れた部屋では電波が弱くなってしまうことがあります。
そんな時にリピータを設置すれば、電波が届きにくい場所でもインターネットが快適に使えるようになります。
リピータの種類には有線と無線がある
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リピータには、有線LANケーブルで接続するタイプと無線で接続するタイプがあります。
有線LANリピータは、主に企業や大規模なネットワークで使われます。
一方、無線LANリピータは、家庭でWi-Fiの範囲を広げるために広く使われています。
リピータは、OSI参照モデルの「物理層」で活躍
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リピータは、OSI参照モデルと呼ばれるネットワークの階層構造において、「物理層」という部分で動作します。
OSI参照モデルは、ネットワークの通信を7つの層に分けて考えるモデルです。
リピータは、その中の最も下の層である「物理層」で、電気信号や光信号といった物理的な信号を扱います。
つまり、リピータはデータの内容を理解することなく、単純に信号を増幅して再送信する役割を担っています。
まとめ
この記事では、このリピータの仕組みについて、私たちの生活に身近な例を使って、誰にでもわかるように解説しました。
リピータは、ネットワークの電波が届きにくい場所を解消し、快適なインターネット環境を実現するための便利な装置です。
もし、ご自宅やオフィスで電波が届きにくい場所がある場合は、リピータの導入を検討してみてはいかがでしょうか?