インターネットやスマートフォンが当たり前の時代になった今、私たちは毎日のようにLINEやメール、ウェブブラウザなどのアプリケーションを使っています。
でも、これらのアプリケーションが実際にどのように動いているのか、考えたことはありますか?
実は、私たちが普段何気なく使っているアプリケーションには、「アプリケーション層」という重要な仕組みが隠れています。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、心配はいりません。
この記事では、アプリケーション層について、専門用語をできるだけ使わず、身近な例を交えながらわかりやすく解説していきます。
目次
アプリケーション層の役割
![アプリケーション層](https://network-beginners-handbook.com/wp-content/uploads/2025/02/8-2-740x416.png)
アプリケーション層は具体的にどのような役割を担っているのでしょうか?
アプリケーション層は、OSI参照モデルと呼ばれるネットワークの階層構造における最上位層(第7層)に位置しています。
そして、アプリケーション層では、ユーザーが直接利用するアプリケーションソフトとネットワークとの間のデータのやり取りを管理しています。
例えば、Webサイトを閲覧する際には、Webブラウザ(アプリケーションソフト)がWebサーバーにHTTPというプロトコルを用いてデータを送受信します。
このHTTPをはじめ、FTP、SMTP、DNSなど、様々なプロトコルがアプリケーション層で定義されています。
アプリケーション層で利用されるプロトコル
![通信しているブラウザ](https://network-beginners-handbook.com/wp-content/uploads/2025/02/a-2-740x416.png)
アプリケーション層で利用されるプロトコルには、以下のようなものがあります。
アプリケーションプロトコル | 説明 |
---|---|
HTTP(HyperText Transfer Protocol) | Webサイトの閲覧に利用されるプロトコル |
FTP(File Transfer Protocol) | ファイルの転送に利用されるプロトコル |
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol) | メールの送信に利用されるプロトコル |
POP3(Post Office Protocol version 3) | メールの受信に利用されるプロトコル |
DNS(Domain Name System) | ドメイン名とIPアドレスを相互に変換するプロトコル |
これらのプロトコルは、それぞれ異なる役割を担っており、アプリケーション層で適切に動作することで、私たちは様々なサービスを利用することができます。
まとめ
この記事では、アプリケーション層について、専門用語をできるだけ使わず、身近な例を交えながらわかりやすく解説しました。
アプリケーション層は、ユーザーが利用するアプリケーションソフトとネットワークを繋ぐ重要な層です。
HTTPやFTPなどの様々なプロトコルがアプリケーション層で定義されており、これらのプロトコルによって、私たちはWebサイトの閲覧やメールの送受信など、様々なサービスを利用することができます。
この記事を通して、アプリケーション層について少しでも理解を深めていただければ幸いです。