この記事では、ネットワークコマンドについて説明します。
目次
ネットワークコマンドとは
ネットワークコマンドとは、ネットワークの状態を把握したり、ネットワーク関連の設定を確認・変更するために使うコマンドを指します。
ネットワークコマンドは、Windows、Linuxなど、ネットワーク機能を持つほとんどのOSが標準で備えている機能です。
OSによって、一部オプションなどに違いはありますが、機能として違いはありません。
このサイトでは、Windowsのネットワークコマンドについて説明しています。
ネットワークコマンドの代表と言えば、疎通確認が行える「ping」でしょう。
この「ping」を代表として、ネットワークコマンドのほとんどは機能がシンプルで、動作が軽いのが特徴です。
ネットワークコマンドを用途で分類すると2種類ある
ネットワークコマンドは、機能で大きく分けると2種類あります。
コンピュータ内部の情報を操作するネットワークコマンド
コンピュータ内部の情報とは、IPアドレスなどのネットワーク設定情報や、各ポートの状態のことです。
コンピュータ内部の情報を操作するネットワークコマンドは、ネットワークを通じて他の機器とは通信せずに実行結果を表示します。
外部の機器にアクションするネットワークコマンド
コンピュータ外部の機器にアクションするというのは、疎通確認や経路確認など、通信相手との状態を確認したり、ネットワーク機器を操作したりするということです。
コンピュータ外部の機器にアクションするネットワークコマンドは、ネットワークを通じて他の機器と通信し、アクションを行います。
ネットワークコマンドにはオプションがある
各ネットワークコマンドには、実行する動作を細かく指定したり、表示する内容を変える「オプション」があります。
オプションはコマンドの後ろに
「スーペース」+「-」+「オプション」
という書式で指定します。
例えば、pingに疎通確認の回数を5回にするオプションを付けると次のコマンドになります。
ping 192.168.0.1 -n 5
各ネットワークコマンドには様々なオプションがあります。
ノンネットワークエンジニアの方は全てのオプションを覚える必要はありません。
便利なものだけ覚えておきましょう。
オプションを全て表示させるにはネットワークコマンドに「/?」オプションを付けて実行します。
「ping」のヘルプを表示するには次のコマンドを入力します。
ping /?
デフォルトの機能で物足りないときは、ヘルプを表示しオプションで対応可能かどうか確認しましょう。
ネットワークコマンドを使うにはコマンドプロンプトが必要
Windowsでネットワークコマンドを使う場合は、「コマンドプロンプト」を使います。
コマンドプロンプトでは、Windowsの設定や閲覧など様々なことができます。
ネットワークコマンドを使う時に最低限の使い方を知っておくと効率が良いので、基本操作だけおぼえておきましょう。
ネットワークコマンドはどんな人に必要か?
ネットワークエンジニアはネットワークコマンドを使いこなして仕事をします。
ではノンネットワークエンジニアはネットワークコマンドを知らなくてよいか?
知らなくてもよいです。
でも、知っていた方が役に立つことがあります。
例えばこんな業界の人達です。
- FA業界のエンジニア
設備のIoT化で工場内のネットワーク化が必須となった。 - ソフトウェアエンジニア
通信が当たり前のソフトウェア業界、ネットワークの知識があると問題の切り分けが早い。 - 一般家庭
WiFiで無線化したが、インターネットにつながらないため調査したい。
意識していないだけで、ネットワークにつながっている機器はとても多いです。
ネットワークのことを少し知っているだけで、仕事以外でもとても役立つことがありますよ。
まとめ
ここでは、ネットワークコマンドについて説明しました。
ネットワークコマンドとは、ネットワークの状態を把握したり、ネットワーク関連の設定を確認・変更するために使うコマンドです。
ネットワークコマンドはシンプルな機能のものが多いですが、オプションを指定することによって様々な操作や情報の表示ができます。
ネットワークエンジニア以外でもネットワークのことを少し知っていると役立つことが多いので、簡単なことだけ身につけておきましょう。
ノンネットワークエンジニアが覚えておきたいネットワークコマンドはこちらの記事にまとめています。